前回触れたりなさんとしずくさんの
共通点と相違点について
もう少し書きたくなったので続けます
できないことはできることでカバーする
前回の感想ではその典型が
りなちゃんボードなのだとしました
しかしそれではしずくさんが
自分をさらけ出せないのを
演技でごまかしていたことと
あまり違いがないようにも思われます
この問題を避けるためにはまず
「できない」を2つの意味で
解釈する必要があると思います
一つは「不可能」の意味
もう一つは「する勇気がない」の意味です
具体化するまでもないですが例えるなら
バンジージャンプがとべない人がいるとして
それは身長制限などでとべないのか
とぶ勇気がないのかということです
りなさんの顔に想いをのせられない
というのは前者に当たります
逆にしずくさんの自分をさらけ出せないのは
後者と言っていいでしょう
さらにりなさんのそもそもの目的についても
踏まえる必要があるでしょう
彼女の目標は「人と繋がること」
表情を作ることがもくてきではないのです
つまり彼女は
表情作れない→人と繋がれない
という問題に対してボードを作り
ボードをつける→人と繋がれる
とすることで目的を達成したのです
この構図をしずくさんに置き換えると
どうなるでしょうか
彼女についてはもともと
嫌われたくない→自分を出せない
という関係になっていました
自分を出すためには前の部分を
変える必要があります
嫌われたくないをカバーしたものは何なのか
それに当たる場面が8話にはありました
かすみさんの大好きの告白です
前回も書きましたが
何があっても愛してくれる
それは前へと進む勇気をくれます
ましてや今回は嫌われたくないが
根本原因だったのですからなおさらです
つまりそのかすみさんの想いこそ
しずくさんが自分を出す勇気をくれたもの
まさに彼女にとってのボード
「しずくちゃんボード、かっすみん♪」
なのです(※個人の見解です)
これらを踏まえると
できないことはできることでカバーする
についての理解も変わりそうです
つまりこれは何かをする勇気が出ないなら
その原因になっていることを
できることでカバーすればいい
できないことはできることでカバーして
前へ進む勇気を得ようということなんです
思えばしずくさんが自分を隠すようになった
きっかけは演劇好きに由来していました
自分の気持ちを演技で隠すのをやめた今
ただ自分を隠さないというだけでなく
本来の演劇好きを全面に出して
同好会を盛り上げてくれる
そんなしずくさんに期待しています