ほのぼの朗読会 in 中野@中野芸能小劇場、
おかげさまで満員のお客様をお迎えして、無事終了しました
お越し下さいましたみなさま、本当にありがとうございました。
昨年舞台をご一緒させていただいた、小林大輔さん。
またピアノを弾いて欲しいとお声掛けていただいたのは、夏の終わりの頃でした。
それから何度も何度も全員で集まってグランドピアノのある拙宅でお稽古して、
どうやって音を絡めていったらよいのか、サジェスチョンとトライアルと、
とにかく試行錯誤の日々。
*****
私の中で、『ことばの表現』についての捉え方は、
例えば文学の場合は、読み手の数だけ『異本』がある、という考え方です。
ことばから、どんな風景を想像するか、温度、質感・・・
作品と鑑賞の力が拮抗した時、本当に素晴らしいものが創造されるのではないかなと。
表現形態として映画やアニメもとても好きですが、供給される情報量が多過ぎて、
受け手が想像する糊代が少ないなあと感じます。
でも、昨今はラジオ人気がまた再燃しつつあったり、
シンプルで豊かな表現が大事にされていくのではないかなと、そうであったらいいなと。
翻って『朗読』は、やはり お聞きになる方それぞれに、想像する映像の数々がとても豊かです。
そして、ピアノで音楽を奏でることで、その色をピアニストとして提案させていただいて、
空気感を作っていくお手伝いをする、という役割だと、
このコラボレーションをお引き受けするに当たって、そんな心持で臨んでみました。
それには、手前味噌ですけども、音楽の幅広い分野への造詣や知識、経験、理解が必要なんです。
たくさん抽斗を持っていることで、多くの角度から提案させていただくことができるからです。
でも、それでも、ずーっと考えて考えて、これでよかったんだろうか・・・、と、思いは尽きません。
本当に楽しくて、難しいコラボレーションです。
****
今回のプロデューサーであり、朗読者であり、作者であり・・・
小林大輔さんと。
第一部では、茜雲のお三人のそれぞれの作品の朗読。
『弁財天の使』菊池寛/内田洋子さん
『西海岸』太宰治/須藤美智子さん
『雛の花』浅田次郎/高瀬希実子さん
このお衣装は、登場人物の縁のお衣装なのです(^^)
小林大輔さん作、野口雨情の一生を、彼の書いた歌と共に
歌詞とメロディを綴っていくステージ。
竹内のソロ演奏コーナーの時間もいただきました、恐縮です・・・
最後の最後、本日の大トリは、
『高瀬舟』森鴎外/小林大輔さん
早い段階でチケットが売り切れてしまったので、
竹内のお客様にはあまりご案内することができなかったのですが、
今回生演奏が入ったことで、たくさんのお声やご感想をいただきました♪
お運びくださいましたみなさま、本当にありがとうございました
そして、中野芸能小劇場の舞台演出の栗林さん、
素敵な写真を撮って下った奥富さん、
本当にありがとうございました