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naokk/Kunstgewerbe のブログです
ドイツ、デュッセルドルフEller地区からのお便りとお店のご紹介

毛刈りの日(10)

2022-02-24 05:56:19 | お店


前回飛び出していった羊さんの中の変わり種の1頭。しっかり写真に写っていたのに説明を忘れていたので、補足します。300から400頭もいる群れの中にたった1頭、このようなグレー系のまだらな毛をもつ羊さんがいました。見学に行った私たち3人とも紡ぐ人なので、この羊毛には熱い視線が。戻ってから4人の紡ぎ手で1頭分を仲良く分け合い持ち帰りました。この羊毛をそのままあるがままにカードして紡ぎ、カーディガンにするのがせいいっぱいの量でした。できたものは、メリヤス編みでシンプルに仕上げましたが、まさにその羊さんそのままのまだらの柄になりました。

毛刈りの日(9)

2022-02-13 02:47:23 | お店





さあ、いよいよ毛刈りの済んだ羊さんは外に出てよろしいと、おじさんが柵を開けるとどんどん飛び出していきます。これでせいせいして暑い夏もしのげるというもの。解放されてうれしそうです。自主隔離や強制隔離、入国隔離から解放された気持ちですね。羊の群れであっても自由を求める気持ちは同じです。

毛刈りの日(8)

2022-02-11 22:56:57 | お店




毛刈りの話はどこまでいってましたっけ。話が完結しないうちにまた今年もあと数か月で毛刈りの季節がやってきます。羊毛は順調に伸びているでしょうか。
とうとうつかまって、刈られている羊さんの表情。ときにはあばれる羊さんも居て、毛刈り職人さんが痛くしているときもあります。熟練が必要と思われます。また1日か2日で3~400頭の羊を数人でこなしているのですから重労働ですね。外国からの助っ人を毎年お願いしているようです。

良かったこと

2022-02-10 20:56:25 | お店
お店をやっていてうれしいことは、地域の人々(ビデオとかスカイプでなく、生身の生きている人間)が訪ねてくれて、こういう超零細商店を応援しようとしてくれているのを肌で直接感じられることです。(もちろん1.5m以上離れてです。)先日来店されたお客様は、「グンバート通りにはいくつか面白いお店があるけれど、なかでもあなたの手作りの商品には、なんともユーモアが感じられる」と言ってくれました。
現在生き残りがどうなるかというところで、とても力づけられます。
日本国内の方はご存知ない方もいると思いますが、ここノルトラインヴェストファーレン州では現在ワクチンか回復か陰性検査の証明無しではバスも電車も路面電車も地下鉄も一切乗れないし、靴や洋服、パソコン機器や手芸用品、道具類などは検査証明でなくワクチンか回復証明がなくては一切買いに行けないのです。これでは小売店はたまらないと、緩和を求める声が上がり、証明書の確認はお店の前でなくて、抜き打ち検査で良いということになりましたが、小売店側ではこれでは何も変わらないという厳しい状況です。



写真は西洋茜でフィンランド羊毛2本撚り、ニュージーランドロムニー単糸とポーランド羊毛2本撚りを全部同じ染浴に入れて染めたもの。同じ染色材料で、なおかつすべてウールですが、それぞれ微妙に異なった色に仕上がるのが面白いところです。実際に見て触ってみていただきたいものです。