✳日々徒然✳

気儘な独り身備忘録。

【ダイニングルーム三笠】奈良ホテル

2020-12-31 18:00:00 | ホテルステイ

朝食は『ダイニングルーム三笠』でいただく。

ミルクピッチャーは、最初から底がミルクで濡れており、持ち上げるとテーブルクロスに牛乳のしみが出来た。

洋食セットにして、エッグベネディクトを選ぶと、ほぼすべての品が同時に提供された。

このフルーツ&サラダプレートを食べ終えるあたりで、あたたかい卵料理が提供されるとありがたかったのだけれど、そこまでは求められないらしい。

BGMは大きすぎ、スタッフはばたばたと歩きまわり、残念ながらけっして優雅な朝食とはいえない。

奈良らしく、奈良漬が使用されたエッグベネディクトである。

パンが冷えているのも、もはややむを得ないのかもしれない。ジャムはアヲハタの使いきりパッケージである。あまりゆっくりする気分にもなれず、早々に席を立った。

だが昨夜の店が気に入って、本日ランチもそこを予約しているので、朝食などはもうどうでもよいのである。

相変わらず何だかなあというホテルステイになってしまったが、チェックアウトの際に「お部屋は快適にお過ごしいただけましたか」という一言があったので良しとする。すこぶる快適とは思えないが、その一言があるだけで気分は違う。もちろん何も文句は言わず、「ええ、ありがとうございました」と微笑んでホテルを出た。

ま、宿はやはり「人」なのです。

ちょっとした一言、ちょっとした気遣い、それだけですべての欠点は相殺される。

次回はやはり『ふふ奈良』か、あるいは駅前にできた新しいカジュアルホテルでいいか。そして夜は『osteria YURURI』と『うまっしゅ』で決まりだ。


【奈良ホテル】

2020-12-28 18:00:00 | ホテルステイ

13時~翌13時までステイできるというプランが出ていた。

前回の『奈良ホテル』での宿泊は、老舗ホテルというには些かお粗末ではないかと感じられるサービスに首を傾げるものとなったので、それ以来宿泊せずにいたのだが、不意に思いついた奈良行き、13時~翌13時ステイ可というのは魅力的であり、Go Toトラベルのおかげで2万円にまで割引されていたため、うっかり勢いだけで予約してしまった。

相変わらず立派な建物ではある。

13時過ぎに建物に入り、「チェックインをお願いしたいのですが」と申し出ると、「ただいまの時間はお荷物のお預かりしか出来ませんが」と言われる。

どうも私は『奈良ホテル』と相性がよろしくないらしく、まずこのスタート時点で躓くのである。

やかましく面倒な客であるということは承知のうえで言えば、「13時~翌13時ステイのプラン」を売り出している時点で、「今は荷物預かりしか出来ない」という台詞からではなく、「13時からチェックインのプランかどうか」の確認から入ってはくれまいかと思ってしまうのだ。

スタッフの感じは悪くない。悪くないから、何となく気持ちよくない。コロナ禍ということもあって仕方ないのかもしれないが、私の大荷物を気にかけるそぶりもない。いやいや、持たせるつもりはないのだけれど、そういう気遣いの言葉がひとつあるかないかで、ホテルステイの気分というものがいかに上下することか。

やはり失敗だったか。

いやしかし、建物はいいんだよなあ。

前回宿泊したにも関わらず、再度イチから住所を書かなければならないのも面倒である。

そういえば前回もクリスマスの時期に泊まったのではなかったかなあ。

前は夕食を『花菊』で、そして食後はバーで非常に良い時間を過ごした。しかし今日は『花菊』は定休日であり、バーも20時から短時間しか開かない。

ゲストは高齢者が多いように見える。

アインシュタインが弾いたというピアノが展示されている。

天井が高い。前回はこの本館に宿泊した。部屋は悪くなく、ただし防音はまったくなっていない。ひとり静かにベッドに横たわっていると、隣室のテレビの音や話し声が聞こえてくるほどである。

ヒーターが部屋の外に出されていた。カンカンカンという音への苦情が出たという噂も聞く。順次これが撤去されていくとか何とか。真偽はどうあれ、このヒーターは雰囲気があって悪くなかった。それよりも隣室の物音のほうが気になる。

そういったこともあり、今回は新館を予約してみた。

ショップを左手に曲がり、銀食器の展示コーナーを過ぎてエレベーターホールへ。あまり気配りのされていない、やや雑然とした雰囲気である。

創業当時のカトラリーなどが展示されており、これはこれで一見の価値はあるだろう。

説明はなかったが、どうやらコネクティングルームらしい。

まだ13時過ぎなので、周囲では15時インのための部屋清掃などが行われているようだ。ここで再び面倒な客として一言。13時インを売り出すならば、その近辺客室はせめて早めに準備を終えるか、もう少し騒音に気を遣ってはくれないか。

どったん、ばったん。

がらがら、ばしん。

がたーん! ガー!!

やかましい。13時にチェックインしてもまったくくつろげず、掃除の音が気になって風呂に入ることもできない。

というわけで、本館も新館も防音についてはからきしのようである。Go Toトラベルがなければ4万円超のプランであった。建物の素晴らしさ、歴史的価値を差し引いても、やはり4万円の価値は感じられない。

夕食に選んだ店が素晴らしく良かったので、まあもういいのだけれど。

朝食はダイニングルーム『三笠』にて。これについてはまた後日。