オマエは鮨しか食わんのかシリーズになってきた。
さて、『すしうえだ』。じつはワタシが足繁く通う『寿司赤酢神戸元町』の1軒隣にある店で、びっくりなことに大将どうしが確か同い年である。
『寿司赤酢神戸元町』は基本のコースが16,000円だが、『すしうえだ』は確か20000円を超えていたのではなかったか。そう考えると『赤酢』のコスパはスゴイもんだなと思う。
こちらの大将も非常の物腰柔らかで感じがよい。この1発目の鯛がしみるほど美味かったのを覚えている。器も好みだ。
ただし初訪店時に居合わせた年配の男性客がやや難ありで、ワタシとしては少しシンドイ滞在となった。カウンターに9人だったか、横並びに腰かけるのだけれど、やはり満席だとちょっとばかり窮屈に感じる。
淡路にこだわった鮨で、1品1品が上品である。蛸はぷちぷちとした吸盤の食感がやみつきになる。
あまりにもシンプルといえばシンプルな、太刀魚の焼き。けれど太刀魚はやはり美味い。
白身から。
もうほとんどねたの種類は覚えていない(ということからもワタシのシロート具合が分かる)。ひとつひとつの切りつけは大きめで食べごたえあり、満足感は大きい。
産地のちょっと違うところの鯛。
この鰆は美味かったなあ~。見るからに美しい。確か中に葱ペーストを噛ませていたのではなかったかな。
まぐろは大間だそう。
個人的に大間のまぐろにこだわりはないので、別にこのあたり産地はどこでもかまわない。美味しいまぐろはどこ産でも美味しい、ということくらいはワタシにも分かる。プロから見たらそうではないのかもしれない(笑)
ワタシは美味しければボストンでもニュージーランドでもありがたくいただくチョロイ客である。
まぐろが美味しいところは信頼できる、と思っている。
美味しかった。
ただここのところはほとんど『寿志城助』か『寿司赤酢神戸元町』にしか行っておらず、特に『寿司赤酢』のまぐろの味が刻みこまれてしまっているので、しばらく時間が経ってしまうと感想が疎かになるなあ。
ただ、こうして振り返ってみると、握りがとても綺麗だなあと思う。これだけでテンションは上がる。握りが綺麗でないと、つまりそれだけでテンションは下がるというわけ(笑)
冷茶は知覧茶とのこと。
冷酒もいただいたが、くだんの年配客の存在が気になってあまりのめりこめず。
海老の火入れは好み。
どうでもいい話だが、高校生のころ「海老好きが全員アホだとは限らないが、アホは全員海老好きだ」という説がまことしやかに流れていて(そんなアホな)、「ああ自分はやっぱりアホなんだな」と思った記憶がある。
そういえば茶碗蒸しが出たはずだったけれど、写真が見当たらなかったな。
穴子はふわふわ、やはり見た目が立派だな。
最後の玉なども非常に美しく、見栄えのいい鮨であった。
2人で行って、2名で基本コース2に冷酒1合、冷茶2だったか3だったか、これで1人あたり25,000円強だったかな。
隣りあわせた年配客と、満席の窮屈感さえなければ、コスパ良しと感じたはずなのだけれど…。
5席くらいの埋まりで(店には気の毒だが)、不愉快になるような客と隣り合わせさえしなければ、もう1度試してみたいなあ。