✳日々徒然✳

気儘な独り身備忘録。

【八代目儀兵衛】京都

2021-03-25 18:00:00 | お散歩

知恩院の宿坊からのんびり知恩院をまわり、雨のなか、東へ向かいます。

2日目は本来なら早朝に北山へ行き、のんびり『ブリアン』でモーニングでもと思っていたのですが、あいにくの雨続き。

肺炎で入院するまえは、この夏はそういえば『俵屋旅館』に行くつもりだったのになあ…としみじみ。

この先にイタリアンがあって、そこで美味しいコース料理をいただく予定だったのに…。

肺炎で何もかも台無しになってしまいました。

何度かこちらでも述べましたが、幼少時から肺炎に喘息、百日咳と気管支系疾患はひととおり網羅してきただけに、新型コロナウイルスに対してはかなりの恐怖を感じます。

朝食はこちらでサンドイッチを軽くつまみました。

荷物を置いてゆっくりと珈琲を飲んでいると、雨の京都もまたいいなあと思えます。

お稲荷さんを眺めながら、さらに東へ。

ワタシの好きな長楽館もこちらに提灯を奉納しているはず。

特に夜は良い雰囲気です。

ワタシは西宮神社で巫女さんをしていました。日給16000円、かなり良いアルバイトでした。もう年齢の上限を超えてしまいましたが。

祇園界隈をひとしきりうろうろして、

ふと目についたのが『八代目儀兵衛』。

行列が出来ていましたが、1人客なのでひょっとしたら隙間に滑りこめるかも、と思って並んでみます。

こちらでは夕食のコースをいただいたことがあります。

人気なのはランチのようですが、予約不可で並ぶしかなかったのか…。道に広がって並ばないでください、と一生懸命に店員さんがスピーカーを持ってアナウンスしているのですが、オバサンたちがまあ言うことを聞かないの何のって。

イラー!

ともあれ、予想通り1人客だったことが幸いして、1巡目で最後の1席に滑りこめました。やっぱり1人はこういうとき良いですね。

美味しいランチをさくっといただきました。

ま、2巡目まで並ぶほどではありませんが、1巡目で滑りこめるならありじゃないかなと思います。並ばずに美味しいものを食べられるのがいちばん良いよね。


【奈良公園】

2021-01-03 18:00:00 | お散歩

これはまだ11月のこと。

11月にも奈良に行ったのだった。宿泊は『ふふ奈良』、思えば6月の開業から半年経たないうちに4度も宿泊している。いつの間にか予約困難になり、年度内の予約をとろうと検索をかけてみたら、ほとんどが満室であった。

『滴翠』での朝食後、ふらふらとそのあたりを散策してから部屋に戻ることにする。

今年は紅葉が早かったらしく、思っていたよりも紅葉した木々の数が少ない。

早朝の奈良公園、若草山の美しさは、他の何にもかえがたいものがある。

京都の魅力とは違う、土の香りに満ちた穏やかな空気。

早朝とはいえ、まだ紅葉の残る時期であるせいか、立派なカメラを構えた人々がたくさんいる。

そういう人たちの合間を縫うようにして、わたしは携帯でちょこちょこと写真を撮りながら、歩いていく。

遠目に見ても近くに見ても、晴れて穏やかな湖面に景色が映っていると、よりいっそう素晴らしく感じられる。

奈良には何もないなんて、誰が言ったんだろう。

ボートがたくさんある(そういうことじゃない)

まるまるとした鴨が泳いでいる。そういえば近所のフレンチだかのシェフが、休日に猿沢池で太った鴨を見ると、「美味そうな鴨やなあ、と思う」と言っていたような気がする。わからないでもない。

水琴窟の近く。

カメラマンが多すぎて、ひとところにじっとしているのが難しい。彼らは(おそらく)写真に命を懸けているので、めったなことでは動かないし、場所を譲るなどとは考えもしない(おそらく)。

なので、カメラマンの皆さまが右を向いて撮っている隙に、左を向いて撮る。

上を向いて撮る。

ひとしきり歩きまわって、客室に戻ることにした。

夏の暑さではなかなかそれも一苦労だけれど、秋冬の気候ならば、歩きまわるのもまったく苦にならないから良い。

一本だけ鮮やかに色づいた紅葉が印象的な、気持ちの良い朝歩きであった。