彼女が言うには、学校は文科省が決めた一定条件以外の場合スマホ持ち込み禁止だが、帰り道の塾通いや家庭の事情で緊急時用に密かに鞄の底に隠している生徒もいるそうです。
その事を一人の生徒が担任教師に告げ口した為、クラスで自己申告させ十数名の違反者のスマホが取り上げられ、保護者に学校へ取りに来るよう通達があったそうです。彼女のお母様も学校に受け取りに行き、そのスマホを持って我が家に来たそうです。
数名の手にスマホが戻った時から、グループLINEで怒りの言葉が行き交っている様子です。しかも学校に対してではなく、告発した男子生徒への怒りになっていったようです。
両親共に有職の家庭も多く、医療従事者をはじめ時間通りに帰宅もままならい親達が、学校迄スマホを受け取りに行き、先生にお詫びを言わなければならなかった事に子供達は自らの非を忘れ、チクった同級生への怒りを爆発させているようです。
私の頭の中では「誰得」で一杯でしたが、規則は規則なんでしょう。生徒にしっかりお灸をすえ、スマホを返し、保護者には厳しく通達という方法も有ると思いますが、教師には教師の規則が有るのでしょう。
チクったF君は、クラスの3割もの生徒が叱られた事で青くなった事でしょう。
何よりの誤算は、自分の幼馴染みで、校則違反とは無縁な学年一の美少女がその中にいた事で、頭をかきむしっているのではないでしょうか。(やっちまったなぁ F君)
優しいSちゃんはLINEを見て、幼馴染みのF君の事を心配しています。
この事件のお陰で、この学年は一度もスマホに関するトラブルが無かったと褒められ、卒業式を迎える事が出来る事を祈ります。
「あー、我が子育て中にスマホなる物がこの世に無くて本当に良かった 感謝感謝」
この一言に尽きる出来事でした。