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優しい日々

「招待状絶対来ないよ!」

先日、ブログで結婚式の招待状に寄せた素晴らしい教師のお話を拝読しました。

折も折、昨日、緩く続けている仕事で知り合った40歳代の女性から、小学校時代の腹立たしかった先生の思い出話を聞きました。

彼女が小4の頃、母方のお祖父様が闘病中で毎週土日は市外の病院へ家族で見舞いに行き、毎日一人で介護するお祖母様を休ませてあげていたそうです。

土日は学校の宿題で日記を書かなければいけなく、毎週病院での祖父母の話を書いていたそうです。

ある日、日記の教師感想欄に
「いつも病院の話ばかりで、○○市には美術館も有るのだから芸術鑑賞をして欲しいです」と書かれていたそうです。

母親に見せると驚きましたが、色々な大人がいる事を学んだと思いなさいと言ったそうです。電話で叔母様にそのことを話すと、普段は優しく穏やかな叔母様が
自分が担任なら、遊びたい時期に毎週お見舞いと手伝いする事を褒め、何より祖父母が喜んでいるよと書くと、憤慨していたそうです。


人間的に優れた教師も沢山いますが、こんな教師もいるのかと驚きました。 


子供の頃、病気の大変さや老いの哀しさ、家族の情愛を見つめ続けて来た彼女は、人一倍優しく思い遣りのある立派な大人になっています。

もし私がその時に戻れるなら、その先生に
勉強では得られない尊い経験が沢山有る事と「結婚式の招待状、絶対誰からも来ないよ!」と教えてあげたいです。


コメント一覧

naotomo3451
@goo327anazann 素晴らしいお話ですね。このエピソードで短編小説になりますね。「赦す」事は様々な文学のテーマになっていますので、素晴らし経験をされたと思います。いつも私の些末な話題を深く考えて頂き、感謝しています。有り難うございました。
goo327anazann
続編です。
約束を忘れていたと弁明した先生。
介護の仕事を始めた数日後、名前を呼ばれたの。
執念深いわたくしと違って、自分が教師だったことを自慢する。
廻り合わせだと思いましたね。

年齢を既に還暦過ぎているのですから、話すことはありませんでしたが、病の兆しに気づいて枇杷葉を植えて貰いました。
皮肉なもので、現職の教師であった教え子は誰も近づきませんでした。
天は視ていると思えました。
最後には、わたくしに有難うを伝えて入院、病院で亡くなりました。

赦すことも知りました。
人間的には飾り気のない独身の先生でしたが、見下げる態度は変りませんでした。
勤務先と、恩師の自宅とが道を挟んであるのですから。
季節の珍しい物、作ったお惣菜等、持って行きましたわ。
誰かを憎むのも、自分の想いを貫くのも心は傷つきます。
呪えば、憎しみも哀しみも消えません。

恩師は、そういう条件と立場で、わたくしの前に現れてきたと悟っています。
愚かさに気づけた意味は大きいです。
naotomo3451
@ikenaijoni ikenaijoni様
本当にそうですよね。彼女が素敵な大人になっているのは、反面教師にしたんでしょうね!
有り難うございました。
ikenaijoni
叔母様のおっしゃる通り!
配慮が足りない先生ですね。
naotomo3451
けいこ様
立派で優しく、素晴らし教師の方が多いと私は思います。私もそういう世界に少し関した事もあり、良い方の方が多いと思います。?の存在が大きく目立つのだと思います。この女性は大学で教鞭を取り、とても好かれている素晴らしい大人になりました。
いつも、お読み頂き本当にありがとうございます
。感謝いっぱいです!
keiko(けいこ)
いつも素敵なお話に感銘を受けております。

私もほんの少し 教える側にいて その時の教師たちには?と思える人たちも実際おりました。また自分の息子の受け持ちの教師の中にも、、。
これからもいろいろお教え願いたいと存じます。
ありがとうございました。
naotomo3451
@goo327anazann anazann様
本当に立派なお考えだと思います。素晴らしいと思います。
ここに書いた少女は、後に大学で教鞭をとることになります。今は出産が遅くなったので、子育てを一生懸命にしています。素晴らしい女性です。
いつもありがとうございます!
goo327anazann
小学校時には、分限者であったり可愛い・何でもできる子が優秀でした。
つまりえこひいきなんですよ。
音楽室にあったピアノ、蓋が開けられて見惚れて、思わず鍵盤に触ろうとしたら、習ってない人は駄目。

遠足で、写真を撮って貰ってうれしく、自宅に遊びに誘ってくれた先生。
訪ねて行くと、もぬけの殻。
さっき何処かに行かれてましたよ。
約束したんですよ。日にちも時間も。
翌日学校での弁解が、忘れとった。

娘が教材を忘れて途方に暮れていたのに
無視して2時間、放置していた教師は
その後校長になりました。
試験さえ受かれば、評価さえ良ければ好いんですよ。

わたくしは、そういったさまざまな出来事に遇いながら
生きて逝く上での学びだと、心に刻んでいます。
拙ブログにも書きましたが、他人を羨むのも蔑むのも、皆己に還って来ます。
自分であるから佳かった。
誰かが傷つかないで、無事であるなら。

従って、ことばの持つ魔力にも気づけます。
残念・大変・惜しかった等ではなく、学べたことへの感謝です。

枇杷葉から・自然であり森羅万象の、教えて貰えることの何と大きく豊かで有難いことでしょう。
自らが光となって、生かされていることに気づけるのは至福の時です。
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