折も折、昨日、緩く続けている仕事で知り合った40歳代の女性から、小学校時代の腹立たしかった先生の思い出話を聞きました。
彼女が小4の頃、母方のお祖父様が闘病中で毎週土日は市外の病院へ家族で見舞いに行き、毎日一人で介護するお祖母様を休ませてあげていたそうです。
土日は学校の宿題で日記を書かなければいけなく、毎週病院での祖父母の話を書いていたそうです。
ある日、日記の教師感想欄に
「いつも病院の話ばかりで、○○市には美術館も有るのだから芸術鑑賞をして欲しいです」と書かれていたそうです。
母親に見せると驚きましたが、色々な大人がいる事を学んだと思いなさいと言ったそうです。電話で叔母様にそのことを話すと、普段は優しく穏やかな叔母様が
自分が担任なら、遊びたい時期に毎週お見舞いと手伝いする事を褒め、何より祖父母が喜んでいるよと書くと、憤慨していたそうです。
人間的に優れた教師も沢山いますが、こんな教師もいるのかと驚きました。
子供の頃、病気の大変さや老いの哀しさ、家族の情愛を見つめ続けて来た彼女は、人一倍優しく思い遣りのある立派な大人になっています。
もし私がその時に戻れるなら、その先生に
勉強では得られない尊い経験が沢山有る事と「結婚式の招待状、絶対誰からも来ないよ!」と教えてあげたいです。