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2018-12-26 09:52:11 | イベントニュース
宇宙飛行士にみる(使わない機能は衰えていく)

宇宙に滞在する場合、筋肉が急速に衰え、心臓の働きも低下することが分かっています。
そのため、宇宙飛行士は訓練中に筋力トレーニングやランニングなどの運動を約2時間、週に3回程度行うそうです。そして、宇宙に滞在中は1日2約時間半の運動がほぼ毎日実施され、さらに地上に帰還してからリハビリを行います。
では、なぜ宇宙に行くと筋肉が衰えてしまうのでしょうか?
地上では、重力に抗して姿勢を維持する必要があるため、抗重力筋は絶えず活動する必要があります。
しかし、宇宙では、重力が存在しないため、身体を支える必要がありません。そのため、意識的に筋肉を動かさないと筋線維が細くなってしまうと考えられています。
僅か数日から数週間の宇宙滞在で、骨格筋は顕著に委縮してしまいます。太ももの筋肉は、たった5日間の宇宙滞在で筋線維が11~24%も萎縮し、11日間の宇宙滞在ではなんと16~36%も萎縮したと報告されています。
そして、使わないことによる筋肉の委縮は、宇宙飛行士だけでなく、寝たきりの人や健康な老人にも起こるとされています。
では、生まれながらにして冷房の効いた空間で育った子供たちはどうなるのでしょう。
汗をかくという機能が発達しにくくなってしまうのです。汗をかく機能を担う能動汗腺が形成されにくいのです。その結果、様々な弊害に見舞われることとなります。

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