竿抜けから尺アマゴ

今シーズンからサンデーアングラーになったこともあるが、
このところ先行者ありの釣りが多い。
今回もちょっと寝坊したこともあって、またまた先行者を許してしまった。


それでも、こんな夏空の下で釣りが出来るのはうれしい。
いろいろなストレスがこの瞬間に解消される気がする。

現地で遭遇したアマゴ２７さん、眼鏡屋さんと途中で分かれて
１人でのんびりつり上がることにした。

そして早々にこんなアマゴがエルクヘアーカディスに飛び出してくれた。
小降りではあるが美形だったので気分はいい。


しかしこの後がなかなか続かない。
上流に行くに従って反応も無くなってきた。
新しい足跡も複数みられる。もしかして先行者？
と思っていると、上流から二人組が戻ってきた。
どうりで．．．
でもルアーマンのようだったのでここからは竿抜けポイントに
なりそうな所を意識して攻めることにした。

フライも、反応があってもなかなか乗りが悪いので、
E.H.Cからパラシュートタイプに変更。

さっそくこんなのが出ました。
腹パンパンのまずまずサイズ。良く走りました

それでもやはり全体的には厳しい状況が続く。
アプローチも慎重に、ドラッグにも注意して．．．
といってもへたくそなのかなかなか出てくれない。

そんな状況なので今日はまだ見ていないイワナポイントにも
フライを浮かべてみる。
小さな巻き返し。フライがぐるっとまわると大きな黒い頭がヌッと出てきた。
しかしギリギリでフライが流れに入ってしまい空振り。
もう一度同じコースにキャストすると今度はしっかりと吸い込んでくれた。

これはなかなかいいイワナだと思ったが、
手前の速い流れに入り込んだあとの抵抗がちょっと違う。
なんとか下流側の浅瀬に寄せてくると銀色の魚体にビックリ。
なんと良型のアマゴだった。
キレのあるテール、銀色の肌、朱点はほとんどみえない。
ダムからの遡上ものかもしれない。
ややスリムな魚体だが、見事な尾鰭で尺クリア


竿抜けポイントからのラッキーな尺アマゴだった。


なかなか厳しい釣りだったが、自分には今日も十分な結果だった。
５時間強、すがすがしい渓に立てただけでも満足。

そして終了間際、退渓ポイントの前で最後のキャストに
こんな綺麗なアマゴが出てくれた。オマケといっては失礼な美形でした。


凍らせたペットボトルのお茶が半分溶けてキンキンに。
流れに向かって１人で「乾杯！」

そして車に戻り走りはじめて１０分もすると一気に空が黒くなり
大粒の雨が降り出した。ギリギリセーフ。
やっぱり今日はツイていたな


ＵＦＯでも降りて来るかのような強烈な光が雲間から射し込んでいた。
ほんの１０秒間ほどだったがちょっと幻想的だった。