
こんにちは、連休の始まり、いかがお過ごしですか?
前回、自己啓発本の話をしましたが、引き続き、それに似たような話をします。
何か、苦しいとき、又は無気力でモチベーションが欲しいとき、本屋やネットで、その時の自分にヒットした本を手にとる、読みたくなります。
私もそのひとりで、苦しいとき、なか救いの手を探すかのように本屋を彷徨うことがあります。
そして、これだ、と定まった本をそれこそ、わらをもすがる想いで読み耽ります。
その中に、ああ、そうか、こうすればこの苦境から脱することができるのかっていう言葉、考え方に出会います。
よし、わたしも僕も、そのやり方で乗り越えるぞ、人生を好転させるぞ。
そこには、具体的な最終イメージを持つ、アファーメーションする、ミッションステートメントを作り、毎日、自分に言い聞かせる、などの具体的方法が書いてあり、その時から努力が始まります。
でも実はかなり無理して、自分の心に言葉や考え方を当てはめてストレスが蓄積し始めているのに、最初の数週間はうまくいっている気がします。だけど、そのうち、その、魔法みたいな自分への言い聞かせが薄らいできて、残ったのは、蓄積されたストレスに加えて、諦めてしまった自分への苛立ちや自己否定感です。
そして、もうひとつ大きな問題なのは、その考え方や言葉を自分に無理に当てはめてようとすることで、目の前の、現実に自然に向き合えなくなっている自分、色々な自然な感情を感じられなくなっている自分になっていることです。
実は、私はこれを幾度となく繰り返してきて、本当の意味で目の前の出来事や出会いに正対していなかった、本当の意味で生きていなかったのではないかといつも思うのです。
怖れが強く、失敗回避の癖があり、つい、他の成功者の成功パターンをことばや考え方で自分に当てはめて失敗せずに楽して成功しようとする、だけど、そこには、徒労感、自己否定、諦めなど、マイナススパイラルに入る要素しかないと思っています。
でもつい、そんな状況に陥ってしまさとき、何か目の前のことに集中して取り組むことが一番の救いで、それは、散歩でもいいし、サイクリングや読書、楽器演奏など、なんでもいいと思うのです。
とにかく、その考え方や言葉から離れてみる、一歩引いてみる、自分の心について何も考えない、そんなことを、自分は凄く求めているんだと、実際やってみて強く感じるのです。
失敗してもいい、笑われてもいい、本当に小さなことでいい、言葉や考え方ではなく、実際に何か無心でやってみる、前に進める何かをやってみる、その体験の中にだけ、本当の生きる喜びは存在すると思っています。
この連休が皆様にとって素敵な時間、思い出になります様に。