ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2025年日本語能力試験ミンスク会場実施決定しましたが

2025-03-23 | 日本文化情報センター

 今年の7月の日本語能力試験、ミンスクも会場に選ばれました。それはそれで喜ばしいニュースなのですが、突然受験料が大幅値上げとなり、生徒の間から悲鳴が上がっています。

 具体的には・・・

 N1レベルが103ルーブルから210ルーブルの値上げ(約2倍)

 N2レベルが75ルーブルから160ルーブルの値上げ(約2倍)

 N3レベルが54ルーブルから120ルーブルの値上げ(約2.2倍)

 N4レベルが39ルーブルから95ルーブルの値上げ(約2.4倍)

 N5レベルが23ルーブルから80ルーブルの値上げ(約3.5倍)

 このN1受験料210ルーブルですが、現在のレートで日本円に換算するとおよそ9800円になります。日本国内の受験ではレベルに関係なく一律7500円(税込)です。日本で7500円で受験できるN1が平均月収の少ない(日本より物価が安い)ベラルーシで9800円もするなんて酷すぎると思います。

 ちなみにベラルーシ人の平均月収は今、2400ルーブルなので、そのうち210ルーブルを試験の受験料に払わないといけないということが、どういう感覚なのか、日本人の皆様にもわかっていただけると思います。

(日本の方に感覚的にわかりやすく言うと、月収24万円の人が去年10300円だった資格試験を受けようとして、今年21000円に受験料が前触れなく値上がりしたのを今日知った・・・という感覚です。) 

 N1は経済的余裕のある人で、合格できる自信があり、認定証を使って早く日本に就職しようと切羽詰まっている人しか受験しようとしないでしょう。

 とうとう弊教室の生徒の中からも、お金がなくて受験できないと諦める人が出てきました。自信もないから、高いお金を出す気にもなれないんですよ。

 これでは今年、ベラルーシでの受験者数が減少してしまうと思います。これではベラルーシでの日本語教育を盛り上げることができません。

 仕方がありませんので、弊教室で勉強している生徒には、チロ基金からの支援で作成する模試「私たちのテスト」を無料で受験してもらおうと考えています。

 お金がなくて日本語能力試験を受験できない生徒は、「私たちのテスト」を受けて、チロ基金から合格証をあげたいです。

 ただ、「私たちのテスト」は国際的に通用する日本語能力の証明書にはなりませんので、N1やN2レベルの公式な認定証を使って、日本へ留学や就職しようと思っているベラルーシ人は、高いお金を払ってでも、日本語能力試験を受験せざるをえません。

 救いなのは、弊日本語教室の授業料はチロ基金のおかげで無料と言う点です。ベラルーシ国内の民間の語学教室だと、日本語の場合、月謝が毎月120ルーブルはかかりますので、やはり弊教室の生徒たちはまだ運が良いと思っています。

 民間の日本語教室に通って毎月120ルーブル払い続けて、さらに日本語能力試験に高井受験料を払うとなると、ベラルーシでは日本語を勉強するのは贅沢な趣味になるか、あるいは独学で切り抜けようとする人に二極化すると思います。

 そして今年も例年どおり、申し込み方法がネット申し込みではありませんでした。日本大使館のサイトから申し込み用紙を紙に印刷して、顔写真を糊で貼り付け、銀行で支払った受験料の領収書といっしょに封筒に入れて、切手を貼って、ポストに投函し、大使館に郵送するという方式です。
 しかも消印有効ではないので、ベラルーシの郵便局がのんびりしていて、締め切りの28日までに大使館まで配達してくれなかったら、申し込みに遅れたという扱いになります・・・。受験者は悪くないのですが。

 さらに2025年になってもベラルーシではネット申し込みできない状況です。受験者数が他の国と比べて少ないので、このようなアナログ・手動の方式のままのようです。

 今年は受験者数が減ると予想されますので、来年もまたアナログな申し込み方法のままだと思います。ベラルーシ人は日本のことをハイテクの国で、ベラルーシより進んでいる先進国だと憧れて日本語を勉強し始めるのに、試験の申し込み方法が前世紀のままなので、日本人の私は恥ずかしく思っています。

 まだ締め切り前ですが、弊教室から受験する生徒の数は、とうとう30人を下回り、27人になる予想です。毎年二桁の合格者数(10人以上)を目標に掲げていましたが、今年は目標が達成するか微妙になってきました。世界の平均が合格率30%なので、27人中9人合格すればよいと考えています。

 これから模試「私たちのテスト」の問題を作成します。生徒のためにチロ基金が作るテストが少しでも役立てばと願っています

・・・・・

 追記です。

 チロ基金支援者の方の一人が、この現状を知り、受験料に対する補助金を寄付してくださいました。天の助けをいただいたような気持ちになりました。

 ただし、受験料をチロ基金がただ全額肩代わりするのではなく、試験に合格したら値上がり分のほとんどを補助するという補助金としての形です。例えばN1の受験料は昨年と比べて107ルーブルの値上がりとなっていますが、合格すればこのうち100ルーブルを受験者に渡します。

 生徒に通知したところ、大喜びで張り切って勉強する者が増えました。合格率がアップするかもしれません。

 受験料補助金を寄付してくださった方、心から感謝しております。生徒もみな喜んでおります。本当に助かりました。

 日本語を勉強するやる気があって、優秀なベラルーシ人をチロ基金は支えていきたいです。


第36回伊藤園お〜いお茶新俳句大賞に参加

2025-02-28 | 日本文化情報センター

 毎年2月末日が締め切りの伊藤園お〜いお茶新俳句大賞に今年の弊日本語教室の生徒24名が応募しました。(生徒ではないけれど、私も応募しましたよ。)

 今年は団体申し込みがインターネットでできるようになったので、日本文化情報センターを参加団体の一つとして登録しましたよ。すると生徒の申し込みがずいぶん楽になりました。今までは一人一人が自宅住所や電話番号を英語で打ち込んでいて、間違えそうになっていたので・・・。

 ところが、団体の申し込みは2月末日ではなくて、2月12日でした。このことを伊藤園のサイトでは1箇所に普通の大きさの文字で表記していたので、私、うっかり見落としかけましたよ。くわばらくわばら。

 それで生徒に「12日までに俳句を作ってください。」と言うと、「えー、28日までまだ時間があると思っていたのに!」という反応が多かったです。俳句を書いておくことは10月の授業で宣伝していたんですが。

 12日までに俳句を作った生徒は団体申し込みができましたが、それまでに「まだ書けてません。でも28日までには書きます!」と言っていた生徒は結局、個人申し込みをしました。団体申し込みだったら、先生は助けてあげられるのですが、個人申し込みの場合、入賞した場合の商品の受け取りなども自分で手続きをしないといけなくなるので、面倒なんですよね。でも、のんびり屋さんたちはその分自助努力してください、としか言いようがありません。

 10月の結果発表が楽しみです。

 T先生は日本人で日本語が母国語なのにどうして入選しないのかと生徒から厳しい視線(^^;)で見られているので、毎年、今年こそはと応募していますが、どうなるでしょうか?

 


2025年2月14日。ウクライナ侵攻から1086日目

2025-02-14 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 2025年2月14日。バレンタインデーですね。ベラルーシではチョコレート祭りというより愛の日です。

 今日、ウクライナ政府が前日の夜(IAEAによると今日の午前2時ごろ)にチェルノブイリ原発が39年前に事故を起こし、すでに廃炉になった4号炉のに衝突したそうです。

 4号炉を覆っているコンクリート製のシェルター(石棺)は損傷し、火災も発生。

 火災はすぐに消し止められ、放射能レベルも上昇していません。しかし4号炉からの放射能漏れを防ぐための覆いであるシェルターが損傷し、そのまま修繕されないでいると、将来そこから放射能が漏れる可能性が高くなります。

 アメリカとロシアが停戦についての話し合いを始めると言い出したこのタイミングで、どうしてこんな攻撃をするのでしょう?

 もしこれで放射能が漏れたら、他の国にも被害が及ぶので、黙っていないでしょう。話し合いがスムーズにできなくなります。(と思っているのは私だけで、今チェルノブイリ原発を攻撃しておく方が、その後のスムーズに話が進むと考えられているのでしょうか。)


2025年書道体験会 6

2025-01-12 | 日本文化情報センター

 日本語を教えている側から見ると、この二人の生徒さんが選んだ言葉が嬉しいですね。

 そう、愛があれば学びは成就しますよ。

 今回は23名の有志が書道体験会に参加してくれました。できた作品は家に持って帰って、飾っていると思います。(ベラルーシの家に床間はないけど。)

 漢字の勉強にもなるし、何と言っても書道を体験できたというのが、ベラルーシ人生徒のために役立ったと思います。

 書道会開催のために、かつて筆や硯を寄贈してくださったチロ基金支援者の皆様、墨汁や半紙の購入のために寄附を寄せてくださった皆様に深く感謝申し上げます。

 幸い、最近のベラルーシは中国から墨や書道用の紙を輸入するようになったので、消耗品に関しては、日本からわざわざ持ってこなくても現地で購入できるようになりました。

「いや、中国製のものは日本製のものに比べて劣る」とか言う人が日本人でもベラルーシ人でもいるんですが、生まれて初めて試しに書いてみるという人がほとんどなので、品質にはこだわりませんよ、私たちは。何事もまずは経験だと思います。

 チロ基金支援者の皆様のおかげで、書道の体験ができたこと、生徒一同感謝しております。


2025年書道体験会 5

2025-01-12 | 日本文化情報センター

 やはり、書いた人が求めている心の声のようなものが書道に反映されますね。


2025年書道体験会 4

2025-01-12 | 日本文化情報センター

 生徒の中でも長年、日本語を勉強している人は、書道も慣れている感じです。


2025年書道体験会 3

2025-01-12 | 日本文化情報センター

 「自分の好きな言葉(漢字)を自分で選んで書いてください。」と始まる前に言っていたら、こんな状態です。自分の生徒の嗜好とか望んでいるものとか書道に現れますね。心理テストみたい。

 


2025年書道体験会 2

2025-01-12 | 日本文化情報センター

 「綺麗」という漢字が綺麗に書けましたか?


2025年書道体験会 1

2025-01-12 | 日本文化情報センター

 2025年1月12日に日本文化情報センターの活動として書道体験会を行いました。少し遅いですが、書き初めを日本語教室のみなさんに書いてもらいました。

 コロナなどなどの影響で本当に久しぶりに本格的に筆や墨汁、半紙を使っての書道会ができてうれしかったです。

 生徒の皆さんの中には書道初体験の生徒さんが多く、基本の「一」や「永」の字を書いて、練習から始めました。

「永という漢字には書道の基本である点やハネやはらいの書き方が全てあります。」などと先生っぽく説明して、何回も書かせた後、「運」といったしんにょうのある漢字を書き出す生徒さんがいるので焦りますね。(「永」はしんにょうとかジグザグ線の練習にはちとならないような・・・)

 会場は日本文化情報センターの隣にある「教室」です。図書館内にある子供向けの教室を使って、毎週日本語を教えているのですが、生徒の数が多いので、時間差で書道体験会を行いました。少しずつ画像でご報告いたします。

 基本的には自分の好きな漢字、好きな言葉を自分で選んで書きましょう、と伝えてあります。強制していないです。この画像に写っているのは、日本語の勉強を始めて2年目の生徒のみなさんです。

 

 

 

 

 

 


チロ基金から新年のご挨拶

2024-12-31 | チロ基金

 チロ基金より新年のご挨拶を申し上げます
 旧年中は大変お世話になりました
 今年もどうぞよろしくお願いいたします

 旧年は日本文化情報センター創立25周年を無事に迎えることができました。チロ基金を支援してくださっている皆様方のおかげです。

 2025年は引き続き日本語能力試験がベラルーシで実施されることを願って、日本語教育に尽力して参る所存です。

 ベラルーシをめぐる情勢は困難なままですが、今年こそは平和な時代が訪れるよう祈念しております。


今年の文部科学省奨学金留学生募集の結果

2024-12-19 | 日本文化情報センター

 今年の6月に行われた文部科学省奨学金留学生のコンクールの結果が、今日通知されました。

 日本文化情報センターからは3名が大学生プログラムに参加し、2名が1次審査(書類審査、筆記試験、面接)を通り抜けて、ベラルーシ国内では候補として選ばれたのですが、残念ながら日本国内の2次審査では、不合格となってしまいました。

 今回は残念な結果となりましたが、上記3名は来年のコンクールに再挑戦するつもりです。また新たに1名が新しく参加表明しています。

 ベラルーシ人がなかなか日本の大学に留学できない(選ばれない)理由ですが、それは数学にあるのです。

 大学院への留学と違って、大学と専門学校への留学には、筆記試験の中に日本語と英語以外に数学が必須なのです。そして当然ですが、数学のレベルは日本の高校3年生のレベルが要求されます。

 ところが、ベラルーシの学校制度が、高校は3年間ではなく2年しかないため、学習内容が日本の高校の学習内容と比べて少ないのです。例えば、日本では高校で微積分を勉強するので、外国人向け留学コンクールの数学筆記試験にも毎年必ず微積分の問題が出題されます。

 しかし、ベラルーシ人は高校で微積分を勉強しないので、留学コンクールの筆記試験の微積分を全く答えることができないのです。
 他にも日本だと小学6年生で勉強する確率の問題ですが、ベラルーシの学校では小中高の学習内容にありません。確率の問題も留学コンクール筆記試験にほぼ毎年出題されますが、ベラルーシ人は解き方も答え方もわかっていないのです。

 他にも数列についても基礎的なことしか学校で習わないので、ちょっと難しい問題になると記号の意味すら理解できていません。

 これはベラルーシ人が全員、数学劣等生というわけではなく、高校が2年間しかないので習ってない分野があり、しかもそれはベラルーシの教育省が決めたことであって、ベラルーシ人の子供の責任ではないのです。

 このように不利な条件下で、世界中で行われている日本の文部科学省の留学コンクールに参加しているので、他国の高校生と比べるとコンクールでベラルーシ人が選ばれないのは当然なのかもしれません。

 そのため日本の大学へ留学するために数学ができなくてはならず、子どもに数学の家庭教師をつける保護者もいます。

 私も先日、確率の問題を日本語の授業の中で教えましたが、たとえばサイコロをふって1の目が出る確率は6分の1ということを説明しても、確率の問題は ⬜︎分の△ という答え方をするというところから教えないといけなくて、大変でした。

 微積分をロシア語で教えるのは私には無理なので、日本語で教えてもいいのですが、それだと生徒のほうが理解できないだろうと思って、今のところしていません。

(というか、微積分の解き方なんて私自身が「そういや学校で勉強したっけ・・・。・・・(思考停止)」という状態で、カチコチに固まった脳みその記憶を掘り返しても何も出てこないですよ。)

 このようにどんなに日本語ができても数学ができないと日本の大学と専門学校には留学できないのです。それは理解できるしその通りだと思うのですが、ベラルーシの教育制度と学習内容が日本の(世界の)基準に合っていないので、非常に不利になっていると思います。

 とにかく私は私ができることをするのみです。来年の留学コンクールで自分の生徒が選ばれたらうれしいですが、日本語より数学をどうしようとみんな悩んでいます。

(書類集めもベラルーシの現状が続く限りものすごく大変だし・・・。詳しくはこちら。) 


第22回岬文壇エッセー大賞に挑戦

2024-11-30 | 日本文化情報センター

 毎年11月30日が締め切りの岬文壇エッセー大賞コンクールに弊センター日本語教室の生徒6名が参加しました。 

 毎年参加してますが、今年は人数も増えました。

 このコンクールについては壺井栄ゆかりの小豆島で行われているエッセーのコンクールだと説明するほうがイメージしやすいでしょうか。

 詳しくは公式サイトをご覧ください。

 やはりベラルーシ人生徒にとっては日本語は母国語ではないので、エッセー(というより作文のレベル)を書くのはとても難しいことです。申し込む前から、まあ受賞しないだろうと思うのですが、日本語の勉強だと思って生徒に毎年案内しています。もちろんやる気のある人しか参加しません。こういうやる気のある人はいつか必ず日本語能力が伸びていくと信じています。

 

 


JLPT 2024年の認定証が届きました

2024-11-02 | 日本文化情報センター

 7月7日に行われた日本語能力試験の認定証がやっとベラルーシに届きました。

 合格した生徒たちの記念撮影を行い、画像は日本文化情報センターロシア語版サイトにて公開しました。

N2合格者の画像はこちらです

N3とN4の合格者はレベルが混ざった状態で、2回に分けて撮影しました。今、時間割が午前のクラスと午後のクラスに分かれていあす。

午前のクラスの画像はこちらです

午後のクラスの画像はこちらです

(病欠や退学のため、全員写っているわけではありません。完璧に全員が揃うのは難しいですね。)

 生徒の中でも最年長のエレーナさん67歳が合格して、ついに認定証を手にした姿を撮影できたのが、私としてはいちばんうれしかったです。 

 また来年も日本語能力試験がミンスクで実施されて、新しい合格者が生まれることを祈っています。

 弊センター日本語教室をご支援してくださっているチロ基金の皆様に良い写真をお見せすることができてよかったです。チロ基金支援者の皆様、本当にありがとうございました。来年もまた新しい笑顔の生徒の写真をお届けしたいです。

 

 

  

 


2024年10月23日 

2024-10-23 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 2024年10月23日。

 次回のベラルーシ大統領選挙が、2025年1月26日に実施されることが発表されました。

 立候補者の署名集めなどの準備期間のことを考えると、来年の1月に投票が行われるのは、時間がとても短いように思われます。

 これから大急ぎで選挙に向けて動き出す模様です。

 

 


第35回伊藤園お〜いお茶新俳句大賞の結果

2024-10-04 | 日本文化情報センター

 第35回伊藤園お〜いお茶新俳句大賞の結果が発表されました。

 残念ながら今回は弊センター日本語教室の生徒は(私も含めて)入賞者がいませんでした。

 でもあきらめずにまた来年挑戦します!