ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

第36回伊藤園お〜いお茶新俳句大賞に参加

2025-02-28 | 日本文化情報センター

 毎年2月末日が締め切りの伊藤園お〜いお茶新俳句大賞に今年の弊日本語教室の生徒24名が応募しました。(生徒ではないけれど、私も応募しましたよ。)

 今年は団体申し込みがインターネットでできるようになったので、日本文化情報センターを参加団体の一つとして登録しましたよ。すると生徒の申し込みがずいぶん楽になりました。今までは一人一人が自宅住所や電話番号を英語で打ち込んでいて、間違えそうになっていたので・・・。

 ところが、団体の申し込みは2月末日ではなくて、2月12日でした。このことを伊藤園のサイトでは1箇所に普通の大きさの文字で表記していたので、私、うっかり見落としかけましたよ。くわばらくわばら。

 それで生徒に「12日までに俳句を作ってください。」と言うと、「えー、28日までまだ時間があると思っていたのに!」という反応が多かったです。俳句を書いておくことは10月の授業で宣伝していたんですが。

 12日までに俳句を作った生徒は団体申し込みができましたが、それまでに「まだ書けてません。でも28日までには書きます!」と言っていた生徒は結局、個人申し込みをしました。団体申し込みだったら、先生は助けてあげられるのですが、個人申し込みの場合、入賞した場合の商品の受け取りなども自分で手続きをしないといけなくなるので、面倒なんですよね。でも、のんびり屋さんたちはその分自助努力してください、としか言いようがありません。

 10月の結果発表が楽しみです。

 T先生は日本人で日本語が母国語なのにどうして入選しないのかと生徒から厳しい視線(^^;)で見られているので、毎年、今年こそはと応募していますが、どうなるでしょうか?

 


2025年書道体験会 6

2025-01-12 | 日本文化情報センター

 日本語を教えている側から見ると、この二人の生徒さんが選んだ言葉が嬉しいですね。

 そう、愛があれば学びは成就しますよ。

 今回は23名の有志が書道体験会に参加してくれました。できた作品は家に持って帰って、飾っていると思います。(ベラルーシの家に床間はないけど。)

 漢字の勉強にもなるし、何と言っても書道を体験できたというのが、ベラルーシ人生徒のために役立ったと思います。

 書道会開催のために、かつて筆や硯を寄贈してくださったチロ基金支援者の皆様、墨汁や半紙の購入のために寄附を寄せてくださった皆様に深く感謝申し上げます。

 幸い、最近のベラルーシは中国から墨や書道用の紙を輸入するようになったので、消耗品に関しては、日本からわざわざ持ってこなくても現地で購入できるようになりました。

「いや、中国製のものは日本製のものに比べて劣る」とか言う人が日本人でもベラルーシ人でもいるんですが、生まれて初めて試しに書いてみるという人がほとんどなので、品質にはこだわりませんよ、私たちは。何事もまずは経験だと思います。

 チロ基金支援者の皆様のおかげで、書道の体験ができたこと、生徒一同感謝しております。


2025年書道体験会 5

2025-01-12 | 日本文化情報センター

 やはり、書いた人が求めている心の声のようなものが書道に反映されますね。


2025年書道体験会 4

2025-01-12 | 日本文化情報センター

 生徒の中でも長年、日本語を勉強している人は、書道も慣れている感じです。


2025年書道体験会 3

2025-01-12 | 日本文化情報センター

 「自分の好きな言葉(漢字)を自分で選んで書いてください。」と始まる前に言っていたら、こんな状態です。自分の生徒の嗜好とか望んでいるものとか書道に現れますね。心理テストみたい。

 


2025年書道体験会 2

2025-01-12 | 日本文化情報センター

 「綺麗」という漢字が綺麗に書けましたか?


2025年書道体験会 1

2025-01-12 | 日本文化情報センター

 2025年1月12日に日本文化情報センターの活動として書道体験会を行いました。少し遅いですが、書き初めを日本語教室のみなさんに書いてもらいました。

 コロナなどなどの影響で本当に久しぶりに本格的に筆や墨汁、半紙を使っての書道会ができてうれしかったです。

 生徒の皆さんの中には書道初体験の生徒さんが多く、基本の「一」や「永」の字を書いて、練習から始めました。

「永という漢字には書道の基本である点やハネやはらいの書き方が全てあります。」などと先生っぽく説明して、何回も書かせた後、「運」といったしんにょうのある漢字を書き出す生徒さんがいるので焦りますね。(「永」はしんにょうとかジグザグ線の練習にはちとならないような・・・)

 会場は日本文化情報センターの隣にある「教室」です。図書館内にある子供向けの教室を使って、毎週日本語を教えているのですが、生徒の数が多いので、時間差で書道体験会を行いました。少しずつ画像でご報告いたします。

 基本的には自分の好きな漢字、好きな言葉を自分で選んで書きましょう、と伝えてあります。強制していないです。この画像に写っているのは、日本語の勉強を始めて2年目の生徒のみなさんです。

 

 

 

 

 

 


今年の文部科学省奨学金留学生募集の結果

2024-12-19 | 日本文化情報センター

 今年の6月に行われた文部科学省奨学金留学生のコンクールの結果が、今日通知されました。

 日本文化情報センターからは3名が大学生プログラムに参加し、2名が1次審査(書類審査、筆記試験、面接)を通り抜けて、ベラルーシ国内では候補として選ばれたのですが、残念ながら日本国内の2次審査では、不合格となってしまいました。

 今回は残念な結果となりましたが、上記3名は来年のコンクールに再挑戦するつもりです。また新たに1名が新しく参加表明しています。

 ベラルーシ人がなかなか日本の大学に留学できない(選ばれない)理由ですが、それは数学にあるのです。

 大学院への留学と違って、大学と専門学校への留学には、筆記試験の中に日本語と英語以外に数学が必須なのです。そして当然ですが、数学のレベルは日本の高校3年生のレベルが要求されます。

 ところが、ベラルーシの学校制度が、高校は3年間ではなく2年しかないため、学習内容が日本の高校の学習内容と比べて少ないのです。例えば、日本では高校で微積分を勉強するので、外国人向け留学コンクールの数学筆記試験にも毎年必ず微積分の問題が出題されます。

 しかし、ベラルーシ人は高校で微積分を勉強しないので、留学コンクールの筆記試験の微積分を全く答えることができないのです。
 他にも日本だと小学6年生で勉強する確率の問題ですが、ベラルーシの学校では小中高の学習内容にありません。確率の問題も留学コンクール筆記試験にほぼ毎年出題されますが、ベラルーシ人は解き方も答え方もわかっていないのです。

 他にも数列についても基礎的なことしか学校で習わないので、ちょっと難しい問題になると記号の意味すら理解できていません。

 これはベラルーシ人が全員、数学劣等生というわけではなく、高校が2年間しかないので習ってない分野があり、しかもそれはベラルーシの教育省が決めたことであって、ベラルーシ人の子供の責任ではないのです。

 このように不利な条件下で、世界中で行われている日本の文部科学省の留学コンクールに参加しているので、他国の高校生と比べるとコンクールでベラルーシ人が選ばれないのは当然なのかもしれません。

 そのため日本の大学へ留学するために数学ができなくてはならず、子どもに数学の家庭教師をつける保護者もいます。

 私も先日、確率の問題を日本語の授業の中で教えましたが、たとえばサイコロをふって1の目が出る確率は6分の1ということを説明しても、確率の問題は ⬜︎分の△ という答え方をするというところから教えないといけなくて、大変でした。

 微積分をロシア語で教えるのは私には無理なので、日本語で教えてもいいのですが、それだと生徒のほうが理解できないだろうと思って、今のところしていません。

(というか、微積分の解き方なんて私自身が「そういや学校で勉強したっけ・・・。・・・(思考停止)」という状態で、カチコチに固まった脳みその記憶を掘り返しても何も出てこないですよ。)

 このようにどんなに日本語ができても数学ができないと日本の大学と専門学校には留学できないのです。それは理解できるしその通りだと思うのですが、ベラルーシの教育制度と学習内容が日本の(世界の)基準に合っていないので、非常に不利になっていると思います。

 とにかく私は私ができることをするのみです。来年の留学コンクールで自分の生徒が選ばれたらうれしいですが、日本語より数学をどうしようとみんな悩んでいます。

(書類集めもベラルーシの現状が続く限りものすごく大変だし・・・。詳しくはこちら。) 


第22回岬文壇エッセー大賞に挑戦

2024-11-30 | 日本文化情報センター

 毎年11月30日が締め切りの岬文壇エッセー大賞コンクールに弊センター日本語教室の生徒6名が参加しました。 

 毎年参加してますが、今年は人数も増えました。

 このコンクールについては壺井栄ゆかりの小豆島で行われているエッセーのコンクールだと説明するほうがイメージしやすいでしょうか。

 詳しくは公式サイトをご覧ください。

 やはりベラルーシ人生徒にとっては日本語は母国語ではないので、エッセー(というより作文のレベル)を書くのはとても難しいことです。申し込む前から、まあ受賞しないだろうと思うのですが、日本語の勉強だと思って生徒に毎年案内しています。もちろんやる気のある人しか参加しません。こういうやる気のある人はいつか必ず日本語能力が伸びていくと信じています。

 

 


JLPT 2024年の認定証が届きました

2024-11-02 | 日本文化情報センター

 7月7日に行われた日本語能力試験の認定証がやっとベラルーシに届きました。

 合格した生徒たちの記念撮影を行い、画像は日本文化情報センターロシア語版サイトにて公開しました。

N2合格者の画像はこちらです

N3とN4の合格者はレベルが混ざった状態で、2回に分けて撮影しました。今、時間割が午前のクラスと午後のクラスに分かれていあす。

午前のクラスの画像はこちらです

午後のクラスの画像はこちらです

(病欠や退学のため、全員写っているわけではありません。完璧に全員が揃うのは難しいですね。)

 生徒の中でも最年長のエレーナさん67歳が合格して、ついに認定証を手にした姿を撮影できたのが、私としてはいちばんうれしかったです。 

 また来年も日本語能力試験がミンスクで実施されて、新しい合格者が生まれることを祈っています。

 弊センター日本語教室をご支援してくださっているチロ基金の皆様に良い写真をお見せすることができてよかったです。チロ基金支援者の皆様、本当にありがとうございました。来年もまた新しい笑顔の生徒の写真をお届けしたいです。

 

 

  

 


第35回伊藤園お〜いお茶新俳句大賞の結果

2024-10-04 | 日本文化情報センター

 第35回伊藤園お〜いお茶新俳句大賞の結果が発表されました。

 残念ながら今回は弊センター日本語教室の生徒は(私も含めて)入賞者がいませんでした。

 でもあきらめずにまた来年挑戦します!


日本文化情報センター創立25周年 9

2024-09-09 | 日本文化情報センター
 そして大トリはいつものように「浜辺の歌」を日本語とベラルーシ語の二か国語で生徒の皆さん全員で歌いました。この歌を日本文化情報センターの校歌のような扱いにしています。
 今回いつもギターを演奏してくれているエヴゲーニイさんが病気で参加できず、残念でした。カラオケで歌おうと思ったのですが、ベラルーシ語版浜辺の歌のカラオケ映像がそもそもないので、私が去年小豆島で撮影した写真を組み合わせて、機械音痴ながら何とか作りました。でもやっぱりギター生演奏の方がいいですね。
 コンサートの後は記念撮影、試験に合格しているかどうかに関わらず、参加した生徒全員に「浜辺の歌」を歌ったお礼に記念品を贈呈しました。
 
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 追記です。
 やっと動画を編集し、YouTubeで視聴できるようになりました。
    リンク先はこちらです。

 ぜひご覧ください。
 ただ「浜辺の歌」がちゃんと撮影されておらず、ビデオ本編の中にあまり映っていません。
 他にも内容を簡略化している部分もありますが、25年の歴史を網羅できないのでご了承ください。



日本文化情報センター創立25周年 8

2024-09-09 | 日本文化情報センター
 そして日本文化情報センターの生徒の中でNo.1歌姫のマルガリタさん登場です。曲は初音ミクの「夢と葉桜」です。
 初音ミクが伝統的な和風の歌を歌っているなんて知らなかったんですが、これは本当に日本らしい歌ですね。それに合わせて着物まで着るマルガリタさん。とはいうものの、日本の着物を買うのは大変なので、ロシアで浴衣のオーダーメイドをしている業者さんに注文してベラルーシへ発送してもらったというステージ衣装でした。
 マルガリタさんはロシアやベラルーシで開かれている日本の歌コンテストの常連だそうです。
 
 さて、このブログにマルガリタさんがステージに立っている姿の写真をアップしようと思ったのですが、会場にいたみなさん、マルガリタさんが登場すると一斉にビデオで歌声を録音しようとするので、写真を撮る人がいなくなってしまうんですよ。
 なので、マルガリタさんに「私たちのテスト」合格証を授与したときの写真をアップします。

日本文化情報センター25周年 7

2024-09-09 | 日本文化情報センター
 今回の日本文化情報センター音楽隊の記念写真です。
 右からカミュさん、ボーバさん、スベトラーナさん、スタニスラーブさん、サウタさん、クセニヤさんです。

 カミュさんはThe Novembers の「愛はなけなし」を歌ってくれました。この歌が大好きだそうで、このアートなメーキャップはこの歌が持つ世界を表現したそうで、メイクしたのは同じく日本語教室の生徒、アウグストさんです。
 
 サウタさんはベースを弾きながら、前回のコンサートのときと同じくMALICE MIZERの曲「Shunikiss 〜二度目の哀悼〜」を歌っていただきました。
 ちなみに日本語の歌コンサートでは歌う曲の歌詞をプログラムに印刷して、出席者のみなさんに配っています。それにロシア語訳も併記するようにしていますが、その翻訳作業も出演者が自分で翻訳するようにしています。(もともとがロシア語の歌でであるDeaiの場合、原詞をそのまま掲載しています。)
 このようにして歌を歌いながら、日本語や翻訳の勉強ができるようにしています。会場に来た人(今回は生徒の保護者が多かったです)も日本語の歌の意味が分かるほうがいいと思うので、プログラムを印刷しています。

 さて、スタニスラーブさんは日本語教室の生徒ではなく、サウタさんのバンドのギター担当だそうです。今回サウタさんとクセニヤさんが出演することになり、ギター演奏を手伝いにきてくれたのです。
 3人の歌は「薔薇は美しく散る」です。アニメ「ベルサイユのばら」のオープニングですよ。私は子供のときに見ていたアニメだったので、まあ、懐かしいと思いながら聴いていたのですが、この3人が演奏したのは、LAREINEという最近のバンドがカバーしているほうのバージョンだそうです。世代の差を感じましたね。私はもう古い人間なのよ。

 それとうちの図書館のステージが狭すぎるのとスタニスラーブさんが弾いているのがアコースティック・ギターではなくエレキギターだったので、演奏中にハウリングを起こしてしまい、申し訳なかったです・・・。 サウタさんとクセニヤさんは薔薇を手にして、振り付けもがんばっていたのに。もう少しステージが広ければ・・・でもこれは児童図書館の限界ですね。
 おかげで次回コンサートをする場合はどうしたらいいのか、勉強になりました。


日本文化情報センター創立25周年 6

2024-09-09 | 日本文化情報センター
 そして、今日一番のお楽しみイベントが始まりました。それは日本語の歌のコンサートです。
 有志の生徒の皆さんが自分のレパートリーの中から日本語の歌を歌ってくれました。
 トップバッターはスベトラーナさんとボーバさん親子の共演です。アニメ「千と千尋の神隠し」から「いつも何度でも」です。
 親子でギターが弾けるなんていいですね。二人ともとても上手でした。(^^) 夏休みの間、二人で練習していた成果が出ていました。
 この9月から親子揃ってN3クラスで日本語の勉強をします。
 
 スベトラーナさんはこの後、一人でギター弾き語りも披露してくれました。曲目は「太陽の道標」です。この歌はもともとソ連アニメ「ブレーメンの音楽隊」の挿入歌で「吟遊詩人のセレナーデ」というロシア語の歌を日本で活動しているデュオDeaiが和訳して歌っている歌です。
 うちの教室の生徒にはDeaiのファンが多く、これで日本語の勉強もしているんですよね。それとDeaiさんの選曲のセンスがとてもいいんですよ。興味を持たれた方はYouTubeでぜひ検索してみてください。
 この曲をベラルーシ人のスベトラーナさんが日本語で歌ってくれたのですが、そもそもブレーメンってドイツですよね。とてもインターナショナルな歌になりました。