先日ハワイへ行くにあたり、当然一眼レフは持って行くとして、軽く持ち歩くのにコンパクトデジタルカメラが必要だと思いました。
もちろんそれまで5年間使い続けた、PENTAX Optio A40はあるのですが、こいつがまたシャドウ部の描写が悪いし、高感度性能もよろしくない。
まぁ、コンパクトデジタルだし、多少は目をつぶってきたのですが、1.8分の1インチ1200万画素CCDは正直無理しすぎです。毎日のようにゴニョゴニョ(検閲・削除)していた同時期の某大手メーカーの人気コンパクトもはっきり言って画質が悪かったです。
正直言って、A40の前に使っていたOptio S50。2/3インチ500万画素CCDの方が無理をしていなくて素直な描写でした。
そんなわけで、A40を我慢して使っていたのですが、流石に別のものにしようか、そう思わせたのが初海外進出?とある事件。
そう、ペンタックスリコーイメージング。リコーの化けの皮が剥がれたのですね。何としても自分の名前をカメラに付けたかったんでしょうね。ブランド名PENTAXは現状としてはそのままに、それ以外にはとにかくRICOHの文字を付けたがる。
まあ、その辺りは以前も書いたので割愛しますが、これによりPENTAXブランドのコンパクトデジタルカメラの商品展開が望めなくなりました。
そこで今年海外のみ販売だったカメラが国内でも販売になり、おそらく最後のPENTAXブランドコンパクトデジタルカメラ「MX-1」に眼がいきました。
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写真は我が家にあるMXとのツーショット。
正直MX-1。私からすればデザインがダメ。海外用に的を絞ったのかどうなのかは解らないですが、フィルムカメラの名機MXの影響が見られることは確かなのですが、もうちょっとどうにかならなかったのかと言いたいです。
昔の製品をモチーフにしたカメラは以前オート110に似たデザインのOptio I-10があります。これは良いと思いましたが、写りがもう一声という話を聞いています。(私は使ってないので何とも・・・。)
これの改良型として描写やその他の部分を改善してOptio I-10 Superが出ると信じていたのですが(笑)そんなことも無く・・・。
話がそれたのでMX-1。あまり期待せず店頭に実物を見に行ったのですが、第一印象は「でかい。重い。」でした。
大きさに関しては、フィルムコンパクトカメラと比較すれば決して大きいわけではなく、ズーム搭載機としては十分コンパクトな部類です。
実際、私が持っている2代目デジタルカメラである、PENTAX EI-200と比較してもほぼ同じ大きさです。
ただし、今時のデジタルカメラとしては大きいこと間違いなし。厚さは別としてコンパクトデジタルは、カードサイズが普通です。S50やA40と比べてかなり大きいく厚みがあります。
重さは真ちゅうカバーとチルト式モニター採用のためか仕方が無いでしょうか。
そして気になる描写に関しては、店頭での試写では解るはずも無く、これならばPENTAX Qシリーズでも買った方が面白いかも、などと思っていました。
日程が近づくにつれ、カメラ選定は猶予もなくなり、A40を使い続けるか、購入するかを考えた結果、せっかくの海外で写した物が残念な写真になってはガッカリだよっ!!と言う結論を出しまして、カメラ選定に入りました。
正直MX-1。むーん・・・。首をかしげていたのですが、ネットなどを見てみるとなかなか好評価が。今更1.7分の1インチの1200万画素CMOSセンサーなのですがね。でもPENTAX Q7も同じセンサーだし、搭載しているレンズがF1.8~2.5と明るい。これならば感度を上げなくても撮影出来る場面は多いかもしれない。
どうせこれが最後のPENTAXコンパクト。そんな思いもありまして購入を決めたわけです。
買ってすぐはさほど撮影していなかったので描写については「A40よりは確実に発色が自然になったし、ノイズも減った」くらいにしか思っていませんでしたが、実際にハワイで使ってみた感想は
すばらしい。
このカメラ、良いですよ。センサーは小さいので一眼レフと比べると、立体感は足りないですが、一緒に持っていったK-7よりも当然フットワークが軽く描写もなかなかなので予想以上の仕上がりになったカットも多々ありました。
私としては描写は合格点。デザインはまだまだ。特にリコーと統合した影響か、PENTAXのロゴはモニター下しかありません。K-3のようにその部分がRICOHではないだけマシですが・・・。
どうせなら、軍幹部にPENTAXのロゴは入れてくれれば良かったのに。フラッシュのデザインもね・・・。個人的にはOptio I-10のように、ペンタプリズム風にしてそこがフラッシュにしてもらった方が良かったのになぁ。
外装デザインは仕方が無いとして、考えてほしかったところはいくつかありますね。まずフロントキャップ。別にバリア内蔵にしてくれ、と私は言いません。今のままかぶせ式でかまいませんが、キャップがダサすぎ。スクリューマウント時代のレンズキャップみたいに金属カバーにでもして、旧タイプのロゴ(K-01で採用されているやつね。)を付けてくれればなぁ。
そして、実用部分ではストラップ取付部。この穴だと取り付け可能なストラップが限られてしまいます。私はワイドストラップが好きなので、一眼レフに付属しているタイプのストラップを付けられるようにしてほしいですね。
この辺りは結局多くの人がされているように、三角環を使って吊るように私もしてしまいました。レンズが軽いので、ぶら下げるとカメラが斜め上を向くのは仕方が無いですけどね。個人的には下向くより良いかな・・・。
付属のストラップも物言いたい。幅はコンパクトデジタルという事を考えれば妥当な幅だと思いますが、ロゴの部分がダサイ。
私はPENTAXが大好きなので、もっとロゴが目立っても良いと思ってます。それはイヤだと言う人もいるでしょうけど、付属ストラップはどっち付かずでイマイチです。
それから、最近の純正ストラップは裏面の滑り止めがダメです。フィルム時代のストラップはもっと柔らかい素材で、未だに裏面はしっかりしていますが、デジタルになってからのストラップは使っていると無数の亀裂が入ってボロボロです。K10Dはひどい状態ですよ。
と、言っておきながら、K10DとK-7、そしてMX-1用に買ってきたファッションストラップの型番を見たところ、同じO-ST53だと言うのに、それぞれさわり心地が違う!材質変わってる??とりあえずフィルム時代のような裏生地にしてほしいなぁ。
ダラダラ書きましたが、見た目はもう一声ですが、写りはしっかり綺麗。あ、あとチルト式モニターですが、私は縦位置撮影が多いのでバリアングルモニターの方が良かったかなぁ・・・。故障の元ですけどね・笑。