「北極星に願いをこめて」 (右脳のひらめき)

I'm your polar star in the journey of life.

鬼祓い厄祓いその253 〜蟲師の始末〜

2019年03月27日 17時49分31秒 | 銀の風(霊能力・霊視・念力・霊聴・透視)
蟲師 特別編「鈴の雫」
中野裕斗,土井美加,齋藤智美,小川ゲン
こういう作品と程遠いお話でございました。

こんにちは。

 

普通の読み物なら、蟲師って、蟲を沢山入れた壺で蟲同士を張り合わせ、生き残ったものになんかやらせるイメージが強い。蠱毒とも言うしね。

 

頼んできた人は、もう老人。亡くなる寸前。ずっと、蟲師の家系だったそうで、これがまた、蟲が一族で見込んだ女性に忠実。怒りや苦しみの感情とシンクロし、かつて、ここで話題だった禍さんこと御幸さんと同じように、心で何かを思うと、悪いことに限って、蟲が実現してしまう。

 

そもそも、わたしは商業ベースの霊能者ではなく、たどり着けた人のみと、自分が手を貸さなきゃなあと思う人にのみ、個々の対応をしている。残った力は、仕事でフル回転してるので、それ以上はごめんなさいだ。

 

蟲師のおばあさんは、元々は、自分の家系に対して、とにかく人に対して悪いことを思う癖が多い人が多いので、こう言うものを作って、自分達を矯正して行こうという先祖の考えがあったのだと思っていた。

 

違う、違う、そうじゃない。

 

作ってる仕掛けを見て思った。これは良く出来てる。良い人の振りをして、外面よく過ごして、憑いた厄を払って、貯めて、蟲が動く、永久機関だ。

 

なるほど、仕掛けで、悪癖を矯正させたように見せて、実は憑かれやすい一族の性質をもろに利用して、厄祓いの意味もあるが、災厄の塊のようなものを作って餌とさせている。これを使役しようとすれば、余程のメンタリティがないと、呑み込まれる位に強いのだ。

厄はせっせと毎日供給されて、ことを欠かない。

 

強いからこそ、繁栄に使えるかと言うと、全くの裏方業務思考だね。呪いの力増幅器みたいでさ。表に出て、あれこれやったら、叩かれて、炎上して、それで誰がメシウマかと言えば、蟲だけがメシウマ。叩かれて炎上すればするほど、蟲は強くなる。

使役する人はメンタルを病む。病まないケースもあるか。

 

まあ、初代仕掛けを作った人には、共感力も、何もなくて、共鳴力だけあったんだろう。叩かれても、炎上しても、平気って人はいるからね。

 

蟲師のおばあさんは、過去になんかあったんだろう、事故に遭ってある部分を損傷していた。故に、わたしの罰当たりな性格を見込んで、こいつも過去にやらかした口じゃねーかと思ったらしい。

 

うーん、残念だ。罰当たりな性格は、確かにその通り。だけれど、事故はそういう代償じゃないよ。最近、右腕もやられたと聞いてのおばあさん。亡くなる前に、わたしに、系列でもないのに、この仕掛けを引き取って受け継いでくれと、罰当たりな性格を見込んで頼んできた。

 

ひどいこっちゃ。

 

普通は怒るじゃん。罰当たりな性格だけど、ちゃっかりうっかりそれを棚上げーのとかでさ。でも、仕掛けを病が重くなっていくおばあさんを訪ねながら、見ていって、ウチじゃ機能しないなって思った。

 

ウチは、共感力もない人間が時々出るけど、そいつには共鳴力さえない。無関心という、存続の危機になる欠点がある。ついでに、凄くスルースキルが高い家なので、一族揃って、個々の何かや、色々なことを怨んだり炎上させたり、なんとかってことさえもないんだ。没落家系だけど、金持ち喧嘩せずだよ。

 

無関心と言う武器がある以上、蟲の仕掛けは、続いていかない。やっぱ、オタクの一族の専用痰壷みたいなもんだよ、カスタマイズし過ぎって、おばあさんと、跡取りに告げた。

 

跡取りは、見込まれなかったらしい。同様に、わたしも、蟲には見込まれなかった。

 

なので、後処理は約束して、仕掛けは、おばあさん当人が亡くなったら、自然崩壊するように、時間をかけて行った。どうせ、使役する人がいなきゃ、痰壷から蟲が溢れ出す。溢れ出してる時に、結構忙しくて放って置いたんだけれど、家に置いといても、怪奇現象バリバリで、

 

それに慣れっこのウチの人間は、絶賛スルーしてしまっていた。

 

ある人が家に出入りしてて、これに見込まれたんだけれど、尋ねてみたら、似た土地の出身だった。それで、この人は厄をドーンと痰壷に置いてった。スルーされ過ぎて、痩せ衰えた蟲は、瞬く間に力を増した。

 

わたしは、結局、その人と壺の縁を切り、知らぬ場所で、仕掛けを壊した。壺に災厄を入れれば、ちょっとは当人達に還る。怪我とか、事故とか、当人達の入れてきた容量による。んで、最小限で済むようにして、壊した。

 

見込まれた人達や、長年災厄を落とし続けた人達は、一斉に怪我をしたり、事故に遭った。まあ、軽傷だった。ウチは無傷だった。

 

で、終わったのかって?

 

人間の作る仕掛けは、人間の思考を探れば、破れるもんだよ。鍵をかけるったって、アタックをしていけば、いつかは鍵って開くもんでしょ。セキュリティだって、完全じゃないんだし。仕掛けを暴くのは得意だからね。

 

ただ、なんの仕掛けでも破るような事はしないよ。鍵屋さんになった喜びで、無償で開けて回る奴がいないのと同じ。ピッキングは、理由があるからでしょ。ただ、仕掛けによって、良くなるも悪くなるもあるって事。

 

所詮は人間の考えた仕掛けに過ぎないんだから。

 

跡取りは、今までおばあさんが住んでた家を売り払い、随分遠くに越したらしい。らしいと言うのは、わたしには、依頼人のおばあさんのことは知る必要があっても、越したり、遠くに済む親族一族には、還ってくる災いの大きさだけしか興味がない。

故に知らない。

 

特に報酬も貰ってない。形見分けもお断りした。だって、わたしはそのおばあさんにお世話になったんだもの。蟲師だったけど、鬼の件でSさんより紹介があって、色々お話聞かせて貰ったしね。

 

そういうので良いと思ってるから、商業ベースではやらないし、やれないし、興味が無きゃできない。

 

ただ、結構思ったより、メンタルにきたことがあったよ。

 

ウチの家族、面白がってるけど、実はどうでもいいと思ってる。

 

これだね。強いよ。いや、こんな家族に誰がした。誰にも頼らぬ自力本願寺、見せて頂きました。見えぬものに、畏怖も依存も、減った栗もないと言う、罰当たり性格。遺伝してるようです。

参ったわ。

せめて、大学受験のお願いに、北野天満宮へ行けっつーの。そこら辺頼れよ。鉛筆一本くれるかもしれないだろ。100均で全部揃えてないで、貰えよ。(笑)

 

 

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 花粉症で呼吸困難 | TOP | 遅れたエイプリルフール企画 »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 銀の風(霊能力・霊視・念力・霊聴・透視)