新・霊能者緒方克巳シリーズ11 竜宮城奇譚 (MBコミックス) | |
よく考えると、このヘアースタイル、カラコン。
コスプレのレイヤーだったのか、緒方君! |
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実業之日本社 |
こんにちは。
自分でなってみて、思うことがあるんですが、霊能者って凄く特別そうな響きがありますよね。そう、演出して、演出されて、デフォルメされて、我々は、メディアを見て、想像するわけです。
でも、わたしは、実際に霊能者に会ってみて、失望しかなかったです。
理由は、その程度の科学で立証できることに対する、厨二病的考え、口に出して、ないものをあるものにし、怯えさせて依頼させて、甘い顔して、自己中のワガママを聞いてやり、依存させて、食い物にする。
まさか、そういう存在が、江原さん以降、雨後の筍のように出てきてたんだとは、思わなかったんですよ。
なんで、彼らは、いつも次の依頼に結びつけるように、片付けるんだろう。
不思議な点はありましたが、尋ねてた自分も、質問内容が、十分、厨二病でした。(笑)
それで、自分でなってみれば、意味が分かると思って、なってみたんですが、やったことは、子供の頃からやってきたことと、何も変わらなかった。だったら、子供の頃から、霊能者なのかってことになりますが、そうじゃないんですよ。
人間って、与えられる才能があれば、努力を人一倍する訳で、才能があればある程、ハンデが多いんですね。でも、そのハンデに人一倍苦労した人間が、自分の理不尽を訴え、他人を過剰に、その理不尽から庇ってやろうとする。それが、今の霊能者だったり、占い師だったりするんですよ。
てか、本人も、依存症で、病んでますからね。
この反動は、詰め込み教育の次のゆとり世代のでき方と同じもんですよ。
詰め込む前は、そもそも、教育は誰もが受けられなかったんですから。
ハンデを自覚するから、足掻く、もがく。理不尽が身に染みるんですよね。でも、ハンデを乗り越えてきた修羅場耐性が弱いから、諦観も、何もなくて、強烈なコンプレックスの中で、選民意識のネタを探すんじゃないですか。
修羅場をくぐり抜けてきて、自力で扉を開けてきた人は、他人に頼らないです。他人のアドバイスなんか届かないでしょう。それこそ、キーワードだけ拾って聞いてるかもしれませんね。
でも、性格が尖っていたのが、転がり続けて、丸くなるどころか、ガラスのようにもろく、はかなく、壊れれば、尖った先で、自分も人も傷つける。これは、ハンデを背負った人の本当の希望ではないでしょう。こんな自分が嫌だから、探すんでしょう、傷つかなくてすむ道を。
霊能者は、修羅場に強くて人格者でとなっても、実際に、社会で成功してる訳でもないので、企業の中身や、職種ごとの悩みなんて分からないです。でも、そう演出してるので、分かるような気になる。
実際に、社会で責任ある立場になってみないと、人に何か言えないわけじゃないですよ。でも、金のない人の唱える金運と、実際に、金稼ぎまくってる人の唱える金運には、違いがあり過ぎるんです。
実地で、どれだけ自分が強いかが、如実に現れます。でも、残念なことに、人は、自分に近い例ではないと理解しにくい。
貧困は、底辺の唱える金運へと。企業のトップで、相場はってる人の言うことが、世界情勢を含めて理解できませんし。だから、ステージアップって言うんです。
少しずつ、難易度を上げていくんです。金運のやり方も、全く貧困状態とは変わります。
わたしも、大学高校の学費を稼いで、必死で出た人間なので、底辺、貧困は、経験済みです。あえて、そういう状態に何度も落とされて、助けなしに這い上がってきたわたしこそが、獅子でした。
それでも、ハンデは、誰もが持っていて、誰もがどんなカタチになるかは、不明で、誰もが悩み続ける。
本当の答えを見つけるのは、自分なんですよ。
あなたが、痛いと思うストレスもストレスと思わぬ人がいる限り、人と自分の感覚には、差があるんですよ。あなたが認識したい赤と、他人が認識した紅には、違いがある。それに、気づく必要はありますよね。甘さも違うんです。目に見えて、糖度13でも感じ方違います。
で、霊能者って、本来なら、感覚的に鋭くて、辛いはずなんですけれど、ハンデに人一倍苦しんで、尖って、客にしょっ中、突っかかるのは、未熟だからなんでしょうか。
そうじゃないんですよ。霊能者も人の子で、誰かに褒めて貰ったり、偉いって言って欲しいんでしょう。ではないと、不安で不安で、孤独になりがちな自分を振り返るのが怖いからでしょうね。埋まらなくなるスケジュールに怯えるんですよ。霊能者は、超越者じゃないんです。ただの人の子です。
さて、お察しの通り、霊能者には、幾つかの作法があって、それを覚えりゃ、普通にできます。ただ、作法をあまり理想高く捉えて、高い金額払う人もいますが、実際には、結構、ネットにやり方落ちてます。
問題は、実行力だけですかね。誰も、ドライバーで、ネジを外しても、偉いでしょって言わないですよね。それと、同じです。規律正しく、秩序感溢れるように整えればいいんです。
さて、わたしも、なってみて、面白い体験ができそうなものだけ、ピックアップして、引き受けてます。他人に出来ることは、他人にやらせとけばいい。でも、自分がその謎を解いてみたいと思える案件は、決して譲りません。
面白いこと、ありますよ。不思議だなって、思いますけれど、我が家では、意外と、亡き父の影響もあって、不思議と共存してしまう癖があるんです。
ハンデをどう受け止めるか、ハンデを徹底的にやっつけたい人は、伸びないですね。ハンデと共に成長しないと、人間、オッさん子供のまんまですよ。
謎がある時、自分の心は躍りますし、辛い案件を好むのは、わたしが専業従事者ではないからでしょう。
でも、謎が解ける瞬間、なんとも言えない嬉しさがありますよ。あなたには、そういう楽しみを感じられる人に成長して頂きたいと思います。
力でねじ伏せるのではなく、それさえも、楽しく共存できるだけの心に強さがないとできません。
ハンデは、人によって課題が違います。与えられたハンデを乗り越える時、きっと、周りが見えて、みんながみんな、謎に苦しんでるのが見えたら、微笑ましく思えると思います。
それ以上は、過激な論点すり替えで、論破された気にならず、自分の中の事実と、真実に目を向けて、ゆっくり、ご自身を育ててあげてください。
朋