「北極星に願いをこめて」 (右脳のひらめき)

I'm your polar star in the journey of life.

お盆になると焦燥感でいられない心の病の人へ

2008年08月14日 23時25分59秒 | 失われた均衡(心の病・脳について)
こんばんは。

書かないブログなんじゃないか?って言われれば、実は寝る前に書いていて、それまで猛烈に勉強していました。そこで思ったんですが、私が亡父をなくして最初のお盆を迎えたとき、不安定でね、不安定でね、子供は世話しなくちゃ行けないし、自分は貧血の値が6から戻らないから、10分もミルクを飲まれると実は、そこにその姿勢でいるのは凄く辛いことがありました。終わるころは真っ青でした。で、主人が帰ってきた時ほど寝かせてほしかったし、黄昏泣きが始まる息子Aは、5時から6時まで、何の甲斐もなく泣き続け、主人が帰ることにはくたくたでした。

その時、私、恐ろしい勢いで睡眠薬が増えて、保険の範囲でまかなえない量の睡眠薬だったんです。出産で睡眠薬を我慢して、眠れない日々を送っていたからこそ、生んだんだから寝たかったし、貧血でとてもじゃないけれど、中々起きられなかったし、第一、出産時に私の上に馬乗りになって、私の尾てい骨を折ったのは、産婦人科医でした。

尾てい骨はね、治しようがないんでそのままなんですが、座ると痛い・・・・・(今は、どうくっついたんだか知りませんが痛くはないです)

そんな私が、お盆の時期にパニックになりました。
眠れなかった。どうしても安定したかった。今まで我慢に我慢を重ねていたその不安や不満が、一気にこの時期どこの医者も休みというだけで噴出してしまいました。


そこで思ったの。私は今は、別に医者がやっていようがいまいが関係ない生活なんだけれどね、あの時、不安で不安で、ネットでそういう人を探して、誰かに心の苦しさを分かち合ってほしかった。でも、ちょっと考えが違った。

私は結局我慢しきれずに、飛び込みで東京医大の教授が研究室の帰りに家でやっているという診療所を探しました。その時、そのお医者さんが言いました。

「あんたにこんな薬をたくさん与える医者も間違っているけれど、本来ならあんたは、病院に入って更生施設に入るべきなくらいの中毒だよ。何があったかわかるけれど、それでも薬に頼りすぎだ。」

私は、その時、ショックでした。息子を残して入院する?んな馬鹿な。私は母親でこんなことをしている場合じゃない。ガツーンと後頭部を殴られてもいいくらいのショックでした。帰り道、涙が出ました。先生の言葉に、「情けない私が情けないと自分を思って泣いていました。」

たった一回しかお目にかからなかった先生。でも、先生はおっしゃった。「今日の痛みだって、明日には少しは良くなる。貧血も鉄をまめに飲めば何とかなる。お父さんの悲しみも、時間が来れば何とかなる。今の苦しさだけを訴えるんじゃなくて、その先のことを考えなさい。日は、今のあなたには真っ暗かもしれないけれど、その内段々明るくなって日の出になる。

その日の出になったとき、あなたは自分の姿を見て恥ずかしいと思わぬ自分になっていなくちゃ、何の意味もないのだよ。その場は自分の苦しさだけに囚われるだろう。だけれど、日が昇ったら、あなたは自分が人からどう見えるのか分かるかい?

恥ずかしくない自分というのは、すぐになんかできない。今は苦しいのは苦しいんだ。でも、あなたが血を吐いても涙を流しても、立ち上がって、子供のためにすべてを乗り越えて見せたとき、あなたは、こんな薬に頼る必要はなくなるよ。

下積みは、長くて意味がないような気がして、いつまで経っても、くだらない仕事ばかりで嫌になるだろう。だけれど、その下積みを何度も仕事で超えてきたあなたが、ここを超えられないわけじゃない。くだらないと思うような一日でも、どんどん素敵な心で積み重なれば、あなたはどんどん、変わる。もし、あなたがくだらない人でいれば、どんどん下がる。

頑張ってばかりじゃ疲れてしまうからね、何か時にはおいしいものを食べなさい。そうして、食べる気がないときには、きれいな服を着て、そうじゃないときは、いい曲を聴きなさい。

くだらないと思わずに一歩一歩確実に進んでいけば、あなたはきっとこんな焦燥感から逃げられるよ。今だけだ。尾てい骨折ったのも災害だったね。だけれど、それも、笑い話になる。

誰のために頑張るのか。子供のためじゃないんだよ。

あなた自身が胸を張って生きていけるために頑張るんだ。

行きなさい。私はあなたからは診療代は取らないから。胸を張ってこの盆を過ごせば、自身がつく。自分の向いている足の方角は、ご主人と子供のほうに向けて、そうして、何もかも一生懸命に行きなさい。今の苦しさなど、大したことがない。それ以上にあなたは子供を産んだし、 さぁ、帰りなさい。あなたはもう分かっているはずなんだよ。そうだね。遅くならないうちに子供の寝顔を見に帰りなさい。」

結果その医師は私には何も薬はくれなかった。
けれど、私はその一言で、過去から引きずってきた自己中心で、自分だけよければいい甘ちゃんな自分にやっと気がついた。

変わろう。何年経ってもいい。変わろう。いつか何年か後には、きっと私は、胸を張って生きていける。だから、毎日を無駄に過ごしちゃいけない。毎日を大事に過ごして、大事に息子と毎日散歩に行こう。色々な景色を見せて、色々な匂いを一緒に嗅ごう。季節を一緒に見つけよう。

私は変わるんだ。

医師の処方した心への処方箋は私に劇的に効いた。完璧に治るまでに、もう一年かかかったけれど、そして息子Bがおなかに来たときには、ゆるぎない「肝っ玉」ができた。

毎年、この時期になると思い出します。
あの教授に会って、あの教授が見せてくれた本(仏教の本でしたけれどね)を読み漁って、私は手探りで前に進んだ。時折、失敗もしたけれど、でもあの教授は実は、

私の心の中の神様だったんじゃないか

って思うときがあります。

今は確かに辛い。辛いけれど、自分が決めた決意を揺らがないように、生きていきましょう。心の病の人が果たしてこんなブログを読んでくださるかはわからない。けれど、私もかつてそうで、乗り越えてきたの。私には私の時間がかかったから、あなたの時間は分からない。けれど、焦らないで。自分のペースを焦らないでください。

いつか、日の出になったとき、胸を張ってその日の出が見れるそんな人間になりたいでしょう?なれますよ。大丈夫。そのためにあなたは生きるのですもの。

私は結構頑張ったけれど、今すぐ日の出じゃ困るな。もう少し細かいとこも磨いておきたいしね!私だって、まだまだだもん。



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1 Comments

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救いを探したら自分の中に見つけた (ももよ)
2017-06-13 17:47:47
でも導きがなかったら気づけなかった
迷える誰かに
道しるべを残しておいてくれるなんて
優しさの中に神様がいる
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