「北極星に願いをこめて」 (右脳のひらめき)

I'm your polar star in the journey of life.

ブラックか、パワハラか、それとも、社の理念に命賭けるか。

2016年10月23日 23時23分03秒 | 精神哲学 ~魂の筋力をつける朋塾~
プロジェクトX 挑戦者たち シリーズ黒四ダム 「秘境へのトンネル 地底の戦士たち」「絶壁に立つ巨大ダム 1千万人の激闘」 [DVD]

祖父が、黒四ダム見て、黙り込んでて。

モノの見事にお察し致しました小学5年生の自分。今でも、偉大な事業だと心底思う。

NHKエンタープライズ

こんばんは。

 

先日、息子がダムを理解してないので、プロジェクトXを見た。

わたしの特にお気に入りは、黒四ダムである。

 

あれは、一歩捉えれば、トンデモないブラックな仕事であったことは事実で、実際、沢山の方が途中で辞めている。その反面、その重要性に、生活の安定を求めて、歯を食いしばって賭けた人もいる。生活の安定の為に、天才的技を繰り出そうと、努力し続ける人も多かった。退かない戦いだった。

亡くなった方も多い。

 

ただ、あれが出来て、関西に足りない電力の供給がなされ、内需拡大に繋がったのも事実である。

 

亡くなった祖父は、余り何処かへ連れて行ってくれることはなかったけれど、マストとして、黒四ダムと、白馬は、連れて行って貰った。事業の膨大さに、足がすくんだ。

 

何かを成し遂げようとする時、大体1割は、その働き方が余りにタイトロープ過ぎて、嫌がって辞めることが多い。実際、そういう人が、適性がなく、成し遂げようと思う思いも弱い。

命を賭けて、大きな仕事を成し遂げようとする場合、どんな時代の人も、修羅場を突き抜けるまで悩んでいて、修羅場最中ばかりで、身体を壊しても、尚、成し遂げようと渇望する。

成し遂げようと思う人にとって、取りあえず働く人は、モチベーションが低く感じられる。

そうなると、そういう人は、適性がなく、辛いんだと思う。

 

辛い人は、向かないので、自殺する位思い詰めるより、転職した方がいい。事実、黒四ダムの時は、脱走して、南米に移民した人も多かったと聞く。南米の移民は、謳い文句の割に、行って見たら、実情が違うことが多かったらしく、退いても地獄、進んでも地獄、

 

人には、生まれの環境の都合で、理不尽でも、それしか選べないことがあるのだ。

 

ある人は言う。信念にポジティブに向かった時は、ブラックだけれど、信念があるワケだから、それも正義になる。ネガティヴに向かえば、不平しか出ないだろう。でも、何も出来ない。

 

見極めるのは、困難だけれど、大手であったり、知名度が高いと、見栄に繋がるからね。思い詰めるのだと思う。

 

もっと、適性を見極め判断して無理なら、退けばいい。自ら命を絶つのは、信念に向け、大きな内需拡大の為に働く人の中で、不幸にも、身体がついて行かず、無念で亡くなる人もいるのだから、とても無駄死にであり、

 

誰もそんな結末は望んでいない。

 

現代に話を変えると、佐川は、割り切って働く人が多い。反面、コミュ障ですと、IT土方になって、潰しがきかなくなる人も多い。若い時に出来た無茶は、ズッとできる程人は強くない。ある種、年齢の若さの浅はかさで乗り越えなくてはならない。

 

多くの職場を見ると、大体最後は、どこまで酒が飲めるかと言うところに落ち着く。無論キツイのだが、不平言わず、逆に酒で身体を壊さなければ、適性とされる。

呑んだくれて、潰れて、それでなんとかなる所も意外と多いから、気を失う覚悟で飲む人もいる。

 

わたしは、大酒飲みの祖父を持ち、黄金の肝臓があるらしい。でも、翌日、救いのない老醜で悩むので、適性はないんだと思う。亭主は、普段飲みたがらないが、飲めと言われれば、ワイン2本開けるのは造作ない。ついでに、身体から酒も香らない。

これが適性だと思う。

 

でも、毎回潰れられると困るので、飲めない人には、日本人は寛容だが、外国籍の方は容赦ない。外資系は、呑めて当たり前で、酒の種類で得意なジャンルなんて、無視である。

 

そういう働き方が辛い時には、サッサと人事に相談して、閑職に回るのも、居残る術である。自分の身は自分で守らなくちゃならない。

 

飲食店のワンオペとかも、正社員になる前に、バイト経験がないと、正社員の辛さも理解しにくい。でも、出来ない、出来ないだと、バックオフィスも人数に限りがあるので、席が空いてなければ、それも、運である。

 

だから、プロジェクトXを見て、凄いなと思う。

ただ、あそこまで仕事人間になった父を持った子が、更に自分の子供にゆとりを与えたくなる心情も理解できる。でも、

 

職場は、全ての人に、居心地が良い様に設定する「社会保障ではない」。社の定めるあることを成し遂げる為のスタッフ募集だと考えればいい。職場は、保育園ではなく、完全営利目的の団体なのだ。

 

黒四ダムは、あの当時突貫で作ったダムのコンクリは、まだ決壊もしない。

 

作ったひと達の熱血と戦後の復興を願い、あそこまでやれたのは、ひとつの戦争の戦いであると考えてもいい。発熱帯にぶつかり、火傷を冷やしつつ、戦う人もいた。みんなが追ったのは、「夢」だった。

 

でも、今は、自分が精一杯で、とてもそこまでやれる人も少ないからこそ、黒四ダムが際立つのだと思う。原発より運用は安全ではあったが、作るまでが、屍累々の状態だったのだ。

 

で、今、そこまで夢中になれる仕事や、安定した仕事の為に、完璧なプロになる根性も少なくなった。

ウチの息子も見てて思うが、取りあえず、学生時代は、ブラックの体験をしておくのも、根性座るだろう。

 

最近、ともすれば、ブラックと言いがちだが、夢に共感できるか、社風に馴染めるかは、本当に大切な見極めだと思う。だからこそ、学生時代に、インターンしたりして、そのブラックさを感じ見ておき、覚悟があり、共感出来るなら入ればいいと思う。

 

今年は、ウチの部隊は、新人を取らなかった。

 

でも、新人は前もって、ウチにバイトに来るので、入社式迄には、黒さと絶望感が伝わる。大体、見慣れた奴は辞めて行かず、挑戦したがる。

 

それでどうかって?

 

思いの強さの問題だよ。仕事以外の業務なんて、仕事上一杯ある。トイレ掃除、事業所のご近所迄の清掃。それも嫌なら、これは、正直、

 

「世の中歩く人全てが、職場の見込み客である」

 

と言う概念が出来てない驕った考えが強いので、想像力の欠如かな。デスクだけじゃない仕事一杯あるし、理不尽当たり前。だからこそ、適性や、自分はどういう職種でどれだけしかしたくないのか、採用の際に大げさに語りすぎて収集ついてないとか、逆にオーバースペックも、お断りの材料なので、

 

内定取れればいいと言う安易さだと、辞めることになると思う。第二新卒は、浸透してるので、よく考えて、同じ理念ではないと知ったら、辞めるのも一興である。

ああ、わたし?

 

ちょっと前の仕事までは、無事に終えるよう、とにかく、命を賭けてた面があった。今年は、その前、3年仕事やり過ぎたので、身体がついて行かなくなった。

今は、ちょっと閑職(そうでもないけれど)に、息子の受験の都合上回してもらってる。回してくれるのは、かなり、職場や様々な業界に利益をもたらしたからだ。

今の職場は、やっぱ、辞める気がしない。

ブラックだけれど、信念が一緒でもない。ただ、大変面白い仕事を任せてくれるからだ。

 

 

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