「北極星に願いをこめて」 (右脳のひらめき)

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確証バイアス

2010年05月21日 12時28分37秒 | 精神哲学 ~魂の筋力をつける朋塾~
こんにちは。

心理学では出てくるんですけれどね、確証バイアスって言葉があるんです。これは、簡単に言えば、自分が自分の説を持っていて、現象も何もかも、全部その自分の説に沿うような形に曲解して認識してしまうことを言うんですよ。

無論ですけれどね、よくある確証バイアスでは、A型は几帳面だって思い込みがあるとします。で、私なんかA型なんですけれど、すげー大雑把な所を持っているんですね。

けれど、確証バイアスで見ると、朋さんは基本は几帳面で神経質だ。だから、A型に当てはまるし、A型はやはり几帳面な人が多いのだ。

って理論を持っちゃう人って多いんですよ。私がどんなにルーズで、どんなにいい加減か、その度具合が、日常生活の中でどれ位占めているのかを、全く無視して、A型はって説にたどり着いてしまう。そんな事言ったら、B型はとかO型はとかありますよね。けれど、よく考えてくださいよ。私でさえ、Aである基本素質や、Bである素質、Oである素質、ABである素質を持っているんですよ。

じゃ、当てはまんないじゃん。

っていうか、それ先入観ですしね。ちなみに、主人も私も同じ星座で、同じA型。バイオリズムに至っても、全く同じなんですね。けれど、私と主人、全然違いますもん。あの人をA型と言ったら、ティピカル(典型的)A型に失礼だと思いますよ。まぁ、もっとも、私もそうですけれど。

けれど、世の中、先入観でモノを見る人は凄く多いんですよ。先入観を取り払えって思わないと感覚の世界なんかで遊べないんですけれどね。自分の持説が正しいと思って、それにそぐう条件の現象だけ集めたら、その意見は、極めて偏っていますね。

宗教なんかでも、結構なバイアスかかりますし。霊能者に至っては、「詐欺師である」この確証バイアスがかかっています。まぁ、もっとも、誇示、自己愛、選民意識、劣等感の強烈さという、セットメニューでのご提供から考えたら、確証バイアス以前の問題かもしれませんが。

自分の意見に、反する事実ってこういう人は受け入れにくいんですよ。

自分はこうだと思っている。こうだと信じている。だから、それに値するものに対しては、「ねーそうでしょう。」と言うけれど、そうではないモノに対しては、想像力も受け入れる受容力もないから、何でも突っぱねて怒ってしまう。そうなると、その人の視野は凄く狭くなるわけですよ。

自然って、自分の自説が簡単にひっくり返る要素なんて幾らでもあるし、人間の感情こそが、把握できるどころではなく、想像の遥かかなたを指していると私は思いますね。ですから、自分は現在、そういう説を持っていたとしても、ひっくり返ったら、ひっくり返りましたね、で済みますよ。

絶対自分の考えが正しいと思う、確証バイアスで研究できる理系研究者はいない訳ですし、大器晩成どころか、大成しない人は、仮説に対する絶対的な自分の信頼感が高過ぎるんです。つまり、自分の説を信用し過ぎる。

物理とか数学ってのは、ある程度数式で導くんですけれどね、化学とか医学ってのは、ほんと、条件式が物凄くつくんですよ。それ故、そういう人が、化学や医学をオカルトと申しますけれどね。私は現場主義なので、現場の現象が解き明かせない事には、数式も意味なしだと思いますの。

で、成功しない研究者は必ず、自分の仮説に確証バイアスを持ち過ぎている。いいのいいの。調べてみたら、誤差が多過ぎて、誤差が多いが故に、真になりえなかったとしたら、その次、どうして誤差が多いのか、考える事が出来るでしょう。けれど、自分の最初に立てた仮説がセンセーショナルであればある程、人は、それが証明できた時、社会に与える打撃が大きくなると思う訳。偉人になれると思っちゃうわけ。

まんま、欲どおしいって言うんですわ。現実の前に、センセーショナルとか、痛烈な打撃とか考える前に、ひたすら、日常を解くんですよ。いつか、解に結び付く。世の中、自説に有利な現象しか起きないと思ったり、その現象しか目に入らないあなたは問題がある。都合のいい事ばかり起きないのが現実なんだから。

オカルトってのは日常どこにでもある。けれど、論理思考の前に、確証バイアスを前提で挑んだら、何一つとして、解き明かせるものはない。

なんせ、世の中は、いつも予想斜め上なんですから。




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2 Comments

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日常を解け (Anne)
2010-05-21 19:51:39
こんばんは。

>その次、どうして誤差が多いのか、考える事が出来るでしょう。

まさに、この一言に尽きますね。
ああ、今日も素晴らしいエントリを有り難うございます。
返信する
コメントありがとうございます ()
2010-05-22 16:10:37
Anneさま

この日は、どうも確証バイアスでひらめいてしまい、恐縮です。こういう力作が、毎日でないのも恐縮です(苦笑)。

ありがとう。
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