「北極星に願いをこめて」 (右脳のひらめき)

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10年後に食える仕事、食えない仕事 ~今の職には、長いこといられそうですか~

2012年02月21日 15時09分33秒 | 精神哲学 ~魂の筋力をつける朋塾~
10年後に食える仕事、食えない仕事
クリエーター情報なし
東洋経済新報社

こんにちは。

10年後に食える仕事、食えない仕事っていう本が出ていたので、ちょっと読んでみました。

まぁ、昨今色々と、国境がボーダーレスになりそうな状態で、今、仕事に就いている人は、その仕事が一生ものだと思っていますか。誰かに出し抜かれたり、ある日いきなりリストラされたり、遠慮なくいじめにあって、自主退職を余儀なくされたり、今までは、そんなもんでした。

ところが、国境がボーダーレスになったら、安い人件費に企業は変えたいと思うはずですし、その方が、会社として儲かります。

その時、あなたの給料は果たして適正と言えるのであろうか。そして、海外から来るであろうライバルに、打ち勝つ事はできますか。日本人であるメリットを最大限活かし、長く続けられる仕事はなんでしょう。二ヶ国語喋れればいいってことじゃありません。あなたが、日本人であり、日本人の価値観にあったものを日本人へ提供していく仕事こそが、長続きの秘訣になります。

ところで、私は昔、米国系金融SEとして働いていたことがありまして、その後、インド系金融SEとして働いた事もありました。米国系では、私は、既存のSEとしての売り方だけではなく、実は、英語を喋り、尚且つ、日本人の価値観を外資系に提供し続けていきました。無論ですが、ニーズがありました。しかし、相手は、やはり欧米なので、そうなったら、どんどんこれもやってもらおうと思うずうずうしさが出てきました。

自分の中では、貸しと借りを上手なバランスに乗せて提供し続けました。

インド系に移った時は、あまりに価値観が合わないので、あっという間に辞めてしまい、職歴に残るようなものではありませんでした。そもそも、かなり強引に言ったもの勝ち。インド、中国は、超個人主義なので、がめつくせっつく位アピールしないと意味がないです。故に、私は、会社の内部では、超個人主義、会社の外部では、日本人的なチームワークや、ネットワークを大事にしてきました。

多少無理な事を言われても、日本人の場合は、「自分が無理を言っている」という自覚があります。だから、その無理を通した時には、こっちの無理も聞いてよねってことで対応できました。問題は、インド人などの場合には、「自分が無理を言っている」という概念が初めからないので、「言って通ればリーチ一発」って一か八かなところがあります。だからこそ、彼らに対応する時は、無理を言っているなと思ったら、すかさず、その「無理の代償」を求めたわけです。

私の給料がうなぎのぼりに上がっていくので、ヒステリーを起こした外国人上司もいましたが、私としては、それだけ無茶な事を言うのなら、対価はきちんと得られないと意味がないです。実際、その人が「こうだったらいいのにな」ってことを、どんどん技術的に叶えていくわけです。自身の勉強は、休む暇なくドンドンインプットしていかなくては、落ちてしまいます。報酬が適度にあるのは、当たり前のことです。

しかし、その考えは、欧米では通用するのですが、インド系の経営者の下では通じなかったんです。理由は、彼らは、既存の取引相手がいる派遣の金融SE所属会社をライバルにして、そのおこぼれから、牙城を崩してくことをビジネスとしています。だから、極端に言えば、今まで参入している会社は、言い値でSEを派遣できるのですが、残念ながら、後から参入するとなると、「価格が恐ろしく安く、一定以上の成果がだせないと派遣できない」事情があるのです。

今では、茅場町あたりなどの外資系産業に食い込もうとして、インド系が頑張っているようですが、日本人のチームワークと、インド人のチームワークでは、違いがありすぎます。米国系は、そもそも外人部隊として、日本人、米国人なりがチームを組んでも、ある程度出来るんですね。ところが、インド系になると、これがチームにならなかったんですよ。誰かが必死になってやろうとすれば、そいつに任せて、自分はタバコを吸ってくるとか、コンビニに行くとか言いだす技術者が多くてね。

こりゃ、必死になるだけ、無駄。どうせチームで送られているのなら、自分が頑張らなくても人が何とかして、その時間の自分の給料は楽勝で安泰である。

そう考える人が、超個人主義の中国人、インド人に多いんですね。

私が、そもそも、インド系であっという間に潰れた理由がこれですかね。適当に頑張ろうとしないで置いておくと、結局できないんですよ。当然、派遣先には、日本人がいます。その日本人に、「日本人的価値観」の提供を求められます。自分が手を抜こうとすると、途端「私だけ」のクレームが会社に入ります。結局、日本人であることがデメリットになったわけです。

インド系は、出来なくても、割と、誰も罪悪感を持たない。インド系経営者は、腹が立ってキリキリするんですが、これがね、単品派遣になると、凄まじい意欲でやる気になるんですよ。頑張った成果=報奨金にダイレクトに結びつくからですね。集団であれば、頑張った=集団に対する報奨金になるので、やる気が出ないのですね。モチベーションが高まらない。案外、現金なものです。

そもそも、うちの主人も特許を取っているんですが、日本って、特許に関して会社が搾取する事って多いですよね。特許取るほどの人材に対して、そもそも、それなりの報酬がないんですね。ノーベル賞を取るほどの技術を誇っても、日本の会社は、それを会社の手柄と考えてしまうんですね。島津製作所の田中さんがいい例ですよね。あれだけ、卓越した技術を編み出しても、会社はノーベル賞になるまでの間、報奨金、一万円で済ませていたんですよ。

まぁ、うちの主人も同じようなものでね。なんでかなーって思うんですけれど(笑)。これだけでも一生安泰だと思うんだけれど(笑)。

そういう会社において、出来上がる人って言うのは、やっぱり、どこの会社も欲しがる存在であるのは事実。しかし、実際に生き残っていくには、誰もができる仕事であれば、安い人件費で済む人に取って代わられる。外資系だと、その点がきついですね。自分が常に卓越していなければ、生き残っていかれないわけですから。バトルを繰り広げて、勝った人は報酬が青天井。負けた人は、生活保護同然状態。

 

それを、これからやろうというわけですから、格差格差と申しますが、これから先の格差は、ハンパないですよ。世界を相手に青天井を目指してバトルするか、それとも、どうしても日本人でなくてはならない仕事に就くか。そして、敗者となって、生活さえもままならない状態まで落ちるか。特に、フリーターには厳しい状態が待っていますね。

割と簡単な本でしたが、ちょっと私の今までの経歴からの考えをつけてみました。ご参考までに。

ちなみに、占い師と霊能者は生き残れるのかって事を次に書こうと思います(笑)。

 

 

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