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地名に隠された「東京津波」 (講談社プラスアルファ新書) |
クリエーター情報なし | |
講談社 |
こんにちは。
地名に隠された「東京津波」って本を読んでみました。谷川彰英さんの本です。
谷川さん自体が、フィールドワーカーなんですね。元々、柳田國男さんの研究で博士号を取っていらっしゃる人なので、民俗学かと思いきや、地名を詳しく調べ上げた人なんですよ。今回は、東京の地名にちなんで、東京津波がきたらどうなるかなんて、予想でものを書いていらっしゃいますが、東京の地名の由来について、結構詳しく書いてあったりします。
他にも、奈良の地名の由来を調べた本などがありますが、東京の地名の由来は、確かに、本を読んでいると、3Dになって、私の目の前に東京が広がってきます。どこが土地の高さが高いのか、どこら辺が低いのか。何故こういう名前があるのか、どうしてこういう名前なのか、そういう疑問に答えてくれる本でしたね。
東京の高低差と申しますと、私の中に一番に飛び込んでくるのが、渋谷から銀座線に乗って青山に向かうところですかね。
私、幼い頃は、渋谷に近い学芸大学という駅に住んでおりました。そこから、浅草に行ったり、松戸に行ったりするのに、銀座線をよく使いました。一番記憶にあるのが、青山までは、地下を通っていた銀座線が、突如、渋谷の空中に浮かんで出てくるところです。私のイメージの中で、すっかり、地下鉄は、最後はそうやって上に上がってくるのだと長いこと思い込んでいましたが、
青山の地下の高さと、渋谷の地上三階の高さが、同じだったのですね。
それがかなりびっくりしました。
子供心に、道玄坂を登る事も、宮益坂を登る事も、結構きつい事だったんですが、確かに、それなりの高低差があったんですね。
東急東横線だって、地上二階ですが、銀座線はそれより高くて地上三階。井の頭線は、地上二階。玉川線(今の田園都市線)は、地下に凄くもぐるんですね。何で、もっと同じ高さに、合理的に、渋谷は、始発駅を集められないんだろうと思っていましたが、それはそれなりに、理由があったんです。
他に、溜池とか、上野、猿若町など、どんどん、津波なんて関係なしに、赤線方向で、この先生が地名の由来を話してくれる。その話が面白かったですよ。あぁ、なるほど。そこら辺のエセ民俗学者に聞く前に、面白いなぁと。そういう解釈もあるのかと。そう言えば、内藤新宿って言う言葉があったけれど、何の意味だったんだっけなってことも、書いてありました。
今度、奈良の地名の由来も読んでみたいと思っております。
朋
あの番組は、地方民でもそれなりに楽しめるのですが
東京の土地勘があったらもっと面白いんだろうなあと思って見ています。
ちょっとジェラシーですw
私、早速奈良のほうを読んでみましたが、土地勘がないのでさっぱり分かりませんでした。というか、少々強引だったのではと思うようなところもありました。
東京に関しては、私は土地勘があるので、なる程と頷けること、また本の題名どおり「多少、綱身の危険性を煽る」コトを趣旨としているので、それを抜いて読めば、面白く読めたと思っております。
ブラタモリですか。
実は、私、殆どテレビを見ない人なんです。先日、どこかでやっていた、「ひとの目は、色をどう捉えるか」という放送を興味深く主人と見ていたのですが、結局、見え方が多少違うらしい程度で終わってしまい、深い内容がなかったので、やはり、テレビとはその程度なのかと思ってしまったんですよ。
NHKはその点、濃い内容を作りますね。さすが、元祖、日本薄謝協会です。
ジェラシーする必要がないですよ。そもそも、東京に住んでいたって、そうそう、あっちこっち行く暇もないですからね。
ありがとう。