護摩壇山でバスを乗り換え、この日の宿泊地である、龍神温泉へと向かいます。
<<晩秋の紀州山中巡り-04>
これまで山上の停留所へと向け、バスでひたすら上り坂を駆け上がってきた行程でしたが、ここからは一転、下り坂となり、山深い秘湯へと標高を減じていきます。
丹生都比売神社から70km近い道程を2時間半程掛け、夕刻近くに龍神温泉へ到着しました。
<世界遺産「高野山・熊野」聖地巡礼バス>(4月~11月運行)
本記事の画像クリックで、別ウィンドウが開きます。
標高1,200mを超えた山上にある、道の駅の駐車場の一角が、その山の名と同名の護摩壇山(ごまだんざん)バス停となっています。
この辺りは、和歌山県で最も標高が高い一帯です。
『「高野山・熊野」聖地巡礼バス』として、高野山から乗車してきた南海りんかんバスは、ここまで。
ここからの区間は、本宮大社前行の龍神バスに乗り換えます。
南海りんかんバスが到着した隣に、グリーンのボディの龍神バスが、出発を待っていました。
乗車すると、運転士さんからどこまで乗車するのか尋ねられ、龍神温泉と答えると、泊まる旅館名も訊かれました。
10分間の乗り継ぎ時間を経て、これまでと同様に私を含めて数人の乗客を乗せ、15時15分に護摩壇山を出発しました。
護摩壇山を出発してしばらくは、それまでの行程と変わらない、尾根や谷を見渡す山上の広々とした眺めが、車窓を流れていきます。
葉を落としている夥しい木々は、ブナの木のようです。
護摩壇山のリンク先の記述によると、この道路沿いからブナの枯死が広がっているとのこと。
これらの木々のうち、枯死を免れているのは、どのくらいの割合なのでしょうね。
バスの往く道路は、徐々に標高を下げ始めました。
これから走るであろう、道路の伸び行く先の区間が、向かいの山肌にとりついている様子を、眺めることができます。
これらの山々を深く刻む谷へと、これから下りていくのですが、その行く手の眺めも、山また山。。。
標高は下がっても、山深さは寧ろ一層深まりゆく感じです。
山肌を縫うように、カーブの連続する下り坂を、バスは淡々と走ります。
(この画像は、別ウィンドウへのリンクはありません)
午後の明るい日差し、暖房の効いた車内、心地良いバスの揺れ…微睡み気分に身を委ねて、時々ウトウトしていました。
標高が下がるのと時間の経過と共に、天空を照らす太陽の位置も徐々に下がり、眩しい逆光の中に、尾根の影を見ることができるようになります。
光と影との美しいコントラスト、深い谷の彼方になお続く深い山々…初めて訪れた山の風景に、見とれていました。
この先の長い下り坂も、やはり見渡せます。
道端の所々に開けた場所には、ススキが穂を揺らしていました。
明るい日差しを浴びて輝くススキの穂…深まる秋を、実感する風景ですね。
鮮やかな明るさを得たススキの穂は、遠くのものまでが、はっきりと見渡せていました。
紅葉に色付いた木が魅せる、一瞬の鮮やかさ。
見頃は過ぎていたようでしたが、錦のグラデーションはまだ、充分に見応えのあるものでした。
色付いた木の根元が、大きく抉れていますね;;
ガードレールの手前にも、工事用の柵が置かれています。
この地を訪れたのは、2018年の11月でしたが、その2ヶ月前に日本に上陸した、台風21号(関空の滑走路を水没させ、連絡橋にタンカーを衝突させた台風です)の被害の爪痕が、未だあちこちに目に付いた行程でもありました。
護摩壇山を出発して、20分程が経過。
だいぶ標高も下がってきたのでしょうか、雄大な風景から、道路際まで木々や山肌が迫る景色へと、車窓からの眺めも変わってきました。
(この画像は、別ウィンドウへのリンクはありません)
徐々に高度が下がると共に、眺めも徐々に変わってきたのでしょうが、自分で「変わった」と意識する瞬間というのは、ハッと気付くものですね。
気が付けば、車窓風景が大きく変わっていたことに、驚くこともしばしばです。
バスはいつしか、川沿いを走行していました。
透き通った、清らかな流れを横目に眺めつつ、谷間を走り抜けていきます。
この川は、護摩壇山を水源として和歌山県内を流れ太平洋へと注ぐ、日高川。
蛍も生息する、清流とのことです。
やがて、川に沿って、旅館等の建物が目に付くようになってきました。
高野山を離れて、1時間半ぶりに、人里へと下りてきた気分ですw
間もなく、龍神温泉へ到着します。
護摩壇山を発っておよそ40分の所要時間で、バスは龍神温泉へ到着。
この先更に2時間を掛けて、熊野本宮大社へと赴くバスを、見送ります。
護摩壇山で宿泊する旅館の名を訊かれたのは、その近くで降ろしてくれるためかもしれません。
バスのボディにも、「自由乗降バス」とありますしね^^
私がこの日止まる旅館は、龍神温泉バス停の近くでしたので、バス停で降ろしてくれました。
この時、時刻は16時前。
晩秋の谷間では、既に薄闇が差し掛かっていると感じさせる明るさとなっていました。
既に点っていた各旅館の提灯が、充分に存在感を示している、こじんまりとした温泉街を、予約してある旅館へと歩きます。
<晩秋の紀州山中巡り-06>>
<<晩秋の紀州山中巡り-04>
これまで山上の停留所へと向け、バスでひたすら上り坂を駆け上がってきた行程でしたが、ここからは一転、下り坂となり、山深い秘湯へと標高を減じていきます。
丹生都比売神社から70km近い道程を2時間半程掛け、夕刻近くに龍神温泉へ到着しました。
<世界遺産「高野山・熊野」聖地巡礼バス>(4月~11月運行)
本記事の画像クリックで、別ウィンドウが開きます。
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
標高1,200mを超えた山上にある、道の駅の駐車場の一角が、その山の名と同名の護摩壇山(ごまだんざん)バス停となっています。
この辺りは、和歌山県で最も標高が高い一帯です。
『「高野山・熊野」聖地巡礼バス』として、高野山から乗車してきた南海りんかんバスは、ここまで。
ここからの区間は、本宮大社前行の龍神バスに乗り換えます。
南海りんかんバスが到着した隣に、グリーンのボディの龍神バスが、出発を待っていました。
乗車すると、運転士さんからどこまで乗車するのか尋ねられ、龍神温泉と答えると、泊まる旅館名も訊かれました。
10分間の乗り継ぎ時間を経て、これまでと同様に私を含めて数人の乗客を乗せ、15時15分に護摩壇山を出発しました。
護摩壇山を出発してしばらくは、それまでの行程と変わらない、尾根や谷を見渡す山上の広々とした眺めが、車窓を流れていきます。
葉を落としている夥しい木々は、ブナの木のようです。
護摩壇山のリンク先の記述によると、この道路沿いからブナの枯死が広がっているとのこと。
これらの木々のうち、枯死を免れているのは、どのくらいの割合なのでしょうね。
バスの往く道路は、徐々に標高を下げ始めました。
これから走るであろう、道路の伸び行く先の区間が、向かいの山肌にとりついている様子を、眺めることができます。
これらの山々を深く刻む谷へと、これから下りていくのですが、その行く手の眺めも、山また山。。。
標高は下がっても、山深さは寧ろ一層深まりゆく感じです。
山肌を縫うように、カーブの連続する下り坂を、バスは淡々と走ります。
(この画像は、別ウィンドウへのリンクはありません)
午後の明るい日差し、暖房の効いた車内、心地良いバスの揺れ…微睡み気分に身を委ねて、時々ウトウトしていました。
標高が下がるのと時間の経過と共に、天空を照らす太陽の位置も徐々に下がり、眩しい逆光の中に、尾根の影を見ることができるようになります。
光と影との美しいコントラスト、深い谷の彼方になお続く深い山々…初めて訪れた山の風景に、見とれていました。
この先の長い下り坂も、やはり見渡せます。
道端の所々に開けた場所には、ススキが穂を揺らしていました。
明るい日差しを浴びて輝くススキの穂…深まる秋を、実感する風景ですね。
鮮やかな明るさを得たススキの穂は、遠くのものまでが、はっきりと見渡せていました。
紅葉に色付いた木が魅せる、一瞬の鮮やかさ。
見頃は過ぎていたようでしたが、錦のグラデーションはまだ、充分に見応えのあるものでした。
色付いた木の根元が、大きく抉れていますね;;
ガードレールの手前にも、工事用の柵が置かれています。
この地を訪れたのは、2018年の11月でしたが、その2ヶ月前に日本に上陸した、台風21号(関空の滑走路を水没させ、連絡橋にタンカーを衝突させた台風です)の被害の爪痕が、未だあちこちに目に付いた行程でもありました。
護摩壇山を出発して、20分程が経過。
だいぶ標高も下がってきたのでしょうか、雄大な風景から、道路際まで木々や山肌が迫る景色へと、車窓からの眺めも変わってきました。
(この画像は、別ウィンドウへのリンクはありません)
徐々に高度が下がると共に、眺めも徐々に変わってきたのでしょうが、自分で「変わった」と意識する瞬間というのは、ハッと気付くものですね。
気が付けば、車窓風景が大きく変わっていたことに、驚くこともしばしばです。
バスはいつしか、川沿いを走行していました。
透き通った、清らかな流れを横目に眺めつつ、谷間を走り抜けていきます。
この川は、護摩壇山を水源として和歌山県内を流れ太平洋へと注ぐ、日高川。
蛍も生息する、清流とのことです。
やがて、川に沿って、旅館等の建物が目に付くようになってきました。
高野山を離れて、1時間半ぶりに、人里へと下りてきた気分ですw
間もなく、龍神温泉へ到着します。
護摩壇山を発っておよそ40分の所要時間で、バスは龍神温泉へ到着。
この先更に2時間を掛けて、熊野本宮大社へと赴くバスを、見送ります。
護摩壇山で宿泊する旅館の名を訊かれたのは、その近くで降ろしてくれるためかもしれません。
バスのボディにも、「自由乗降バス」とありますしね^^
私がこの日止まる旅館は、龍神温泉バス停の近くでしたので、バス停で降ろしてくれました。
この時、時刻は16時前。
晩秋の谷間では、既に薄闇が差し掛かっていると感じさせる明るさとなっていました。
既に点っていた各旅館の提灯が、充分に存在感を示している、こじんまりとした温泉街を、予約してある旅館へと歩きます。
<晩秋の紀州山中巡り-06>>
山道の運転は神経を使うので、3時間近い運転は大変ですね。
紅葉の季節でも山頂近くには葉が色づく木はあまりないのですね。
都会のバスと違って停留所の間隔が長いから、目的地の近くでの乗降を可能にしないと高齢者が利用できないのでしょうね。
海と山との、双方の魅力が同居しているのも、日本が風光明媚なことに寄与していると思います。
丹生津比売神社から龍神温泉までは、ほぼ全て和歌山県内の移動のはずですが、殊に高野山からもかなりの時間を要し、流石は日本最大の半島だなぁ、と紀伊半島の山深さを実感しました。
山頂周辺の木々が、葉を落としていた光景が、印象的でした。
交通の不便な地域では、このフリー乗降バスは、都合の良い場所で乗り降りができるので、嬉しいサービスですよね。
急な事情により、今週はブログ更新はお休みさせていただきます。