時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

北陸新幹線延伸直前 北陸行-09~富山湾鮨<1> 新湊

2015-07-19 23:17:16 | 中部/日本
 雪を戴く冬の立山連峰を拝めるという、望外の喜びの興奮冷めやらぬ身を、高岡からの路面電車の揺れに任せて、高岡の西隣に位置する、射水市の新湊を訪ねました。

 せっかくの、冬の富山入り、これまでの何回かの訪問で、すっかりその素晴らしいネタの虜となってしまった富山湾鮨…今回の旅一番のお目当てでもあったことは、言うまでもありませんw
 寒ブリに代表される、冬の味覚にも辛うじて間に合い、寿司店が小さな街中にひしめく新湊のお店で、新鮮なネタに大満足の舌鼓を打った、遅めの昼ご飯となりました。

 <富山湾鮨>


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 高岡と射水市(いみずし)の新湊(しんみなと)とを結ぶ、万葉線(まんようせん)の高岡駅。
 この電車に乗車して、新湊を目指します♪

 JR高岡駅の改修に伴い、こちらも真新しくなったホームに入ってきたのは、レトロ感一杯な路面電車。
 ノンビリ道中の、スタートです!



 万葉線は、高岡市街の道路上を走行してやがて射水市へと入り、高岡駅から約40分で、目指す射水市新湊庁舎前に到着。
 私を含めて幾人かの乗客を降ろした後、電車は終点の越ノ潟を目指して、のんびりとした風情の中を、悠然と走り去っていきました。
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 射水市新湊庁舎前から歩いてすぐの所に、お目当ての、「浪花鮨」がありました。

 期待に胸躍らせて、入店します^^



 すぐ目の前にある、富山湾で揚がった季節のネタを握った、お任せコースでいただきます(^г^)
 食べてしまうのが惜しいとさえ思ってしまう、宝石のようなキトキトのネタ達を前に、喉が鳴ります。

 10貫もあって、ボリューム的にも大満足!



 汁物は、アラ汁。
 アラのエキスがタップリ溶け込んだ、美味しいお汁でした。

 お昼は何と、アラ汁はサービスとのこと!太っ腹ですねぇ!!



 左がカワハギ、右がヒラメ。
 どちらも、上品で繊細な味わいが素敵でした。

 カワハギの肝の濃厚な美味しさを、この時も心ゆくまで堪能しました!



 シロエビとホタルイカ。
 どちらも、天然の生簀・富山湾の特産ですね♪

 瑞々しく、蕩ける食感が魅力的なシロエビと、コクのある、通好みの旨味を小さな身に凝縮したホタルイカ…まだ箸を付け始めたばかりですが、既に美味しい幸福感に全身を冒されつつありましたw



 鮮やかな彩りが素晴らしい、ブリとアマエビ。
 ブリの淡いピンクの色彩と、アマエビの鮮烈な色合いに、目を引かれずにはいられませんでした。

 脂の乗ったブリと、その名のとおりのアマエビ、双方の甘い旨味に唸りながら、ジックリと賞味しました。



 アジとバイ貝です。

 冬のアジも、素晴らしい美味しさですねぇ!
 その歯応えを思い出す度、注文せずにはいられない、魅力的なバイ貝…今回も、その新鮮さを存分に実感することができた確かなコリコリ感に、すっかり魅了されていました。



 (温かかったけれど;)冬の富山を訪れて、寒ブリを愉しまない手はありません。
 お任せコースがひととおり終わった後、まだ食べ足りないので、ブリのハラミを握ってもらいました^^

 魚の身とは思えない程、脂のタップリ乗った、美しいハラミです!
 円やかなコクのある旨味は、病み付きになること請け合いですね。



 続いて、シロエビを再びオーダー。

 透き通るような、高貴な輝きを放つジューシィな身は、不思議な透明感を感じさせます。
 「富山湾の白いダイヤ」との異名は伊達ではない美味しさ…財布とか、余計なことを心配する必要さえなければ、少なくとも後3貫位は平らげているかもしれません(^^;)



 妖しげな彩りを放つ肝を載せられた、カワハギの、これまた透き通るようなネタ。

 あっさり風味の身と、濃厚な風味の肝との、魅惑ののマリアージュ。
 肝のボリュームも多くて…立山連峰見物で少々お預けをくらった胃袋が狂喜していましたw



 〆の一品も、濃厚な味わいが素晴らしい、タラの白子を頼みました。
 見るからに新鮮な瑞々しさに溢れる、仄かにピンク掛かったハリのある白子が、海苔に包まれて窮屈そう。

 弾力と甘味と…ケチの付けようのない、完璧の美味しさで、食事の締めを飾るに相応しい、白子の軍艦巻きでした。

 調子に乗って、結構な量をいただいてしまいましたが、富山湾の味覚を存分に味わった、富山湾鮨・悦楽の昼餉でした。
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 胃もたれもせず、すこぶる気持ちの良い満腹感と共に、万葉線の射水市新湊庁舎前のホームへ。
 今度は、高岡方面へのホームで、電車を待ちます。

 しっかりとした造りの待合スペースを完備してあるのは、雪国仕様なのでしょうかね。。。



 空にはだいぶ雲が出てきていましたが、高岡とは逆方向となる、越ノ潟方面へと延びているレールの先には、まだ立山連峰が屏風の如く立ちはだかるように、迫力ある姿を見せていました。

 普段着の生活路線と、よそ行きの観光路線との、両面を併せ持つような風景です。



 この駅で15分程待って、高岡駅行の電車がやって来ました。
 今度の電車は、新型ですね。

 乗車後、電車はほどなく射水市から高岡市へ入り、高岡市街を再び路面走行して、高岡駅までの道程をゆっくりと進んでいきます。

 休日の万葉線では、新湊出身の落語家である立川志の輔の声で、個性的な沿線案内と共に車内アナウンスを行なっています。



 15時30分少し前に、高岡駅へ終着。
 新湊へと出発した、同じホームに到着しました。

 目と胃袋の両方共に満足させてくれた、高岡と新湊。
 金沢と富山との中間に位置するこれらの街々…素通りするのは勿体なさ過ぎる、「美味しい」魅力に溢れています!
 次の訪問の機会が巡ってきたら、また少し寄り道してみたい街々でした。

 高岡からJR北陸本線で東行、富山へ向かいます。



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4 コメント

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iinaさん。 (taろう)
2016-04-28 22:31:19
鮨の旨さに釣られてw、ここ数年は、かなりの頻度で富山を訪れています。
幾多の富山の鮨店の存在を支える富山湾、「天然の生簀」の異名は伊達ではない、宝の海だと思います。
富山の冬の味覚の王者、脂ののったブリも、正に絶品の旨さに感動しました。
リンク記事、拝見しました。
呉羽山からの眺めた富山の街と立山連峰…本当に、素晴らしい眺望ですね!
富山もまだまだ、通う必要がありそうですw
年に数える程しか見られないという気荒らし、いつの日か、この目で感動を味わいたいですね^^
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富山 (iina)
2016-04-28 09:03:01
何度も富山をお訪ねなのですね。
その熱意が実って雨晴海岸からの絶景を見れたのだと思います。
寿司ネタも魅力です。富山では、シロエビとホタルイカにバイ貝は外せません。

立山と市街地のコラボは、富山市内の呉羽山から見るのをお奨めします。
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/259b0d0e8a3d7f59c7d4690a5eddbb99

こんどは冬の気荒らしが撮れると好いですね。

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タヌ子さん。 (taろう)
2015-07-22 19:14:14
こうして見ると、美味しいお寿司屋さんの、熟練の職人さんが握るお寿司は、正に芸術品ですよね!
ネタが素晴らしい美味しさというのは分かっているのですが、ここまで見た目も美しいと、より一層美味しく感じられるもの…視覚もまた味覚の重要な要素ということが、お寿司をいただく時には、実感することができます。
新湊は小さな街ですが、お寿司屋さんが何十軒と林立する激戦区!激しい競争の中、繁盛しているのですから、美味しくない訳がないですよね。
アクセスが少々悪い分、握りとしてのお値段もリーズナブルで、新湊はお勧めデス^^
是非、魚がお好きな方と、訪ねてみてください♪
線路越しの風景、家並みのすぐ背後に立山連峰とは、物凄く贅沢な眺めだなぁ、と思いました!
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Unknown (タヌ子)
2015-07-22 08:04:17
どれも宝石みたいにキラキラ輝いてますね。
やっぱり富山に行ったら、こういうお魚を食べなきゃダメですよね。
東京では絶対に食べられない肝付きカワハギや、白海老のお寿司。
そしてキトキトの鰤。
漁港場外市場のランチが実に悔やまれる。
一回しか訪れない観光客が多く来る番屋街よりも、地元の人に愛されるこういうお寿司屋さんの方が絶対美味しいですよね。
町から見る立山連峰、迫力がありすぎて騙し絵みたい。
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