時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

2015 バスク・バルセロナ紀行-40~カンプ・ノウ

2016-11-18 00:57:37 | スペイン
 FCバルセロナのホームスタジアムである、カンプ・ノウへと、やってきました!

 <<2015 バスク・バルセロナ紀行-39>

 週末をはさんで、5日位バルセロナに滞在して、カンプ・ノウでバルサのゲームを観戦したいところでしたが、今回も、そこまでゆったりした行程は叶わず(ビルバオ等へも訪れたかったので)。
 それでも、この日の午後は大部分の時間をこちらで割き、国内リーグやチャンピオンズ・リーグ等、世界最高レベルでの激戦の結果獲得したカップ等を展示したミュージアムや、スタンドからピッチを眺めて、バルセロナの「もう一つの聖地」を堪能しました♪

 <カンプ・ノウ>


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 メトロの最寄駅、パラウ・レイアール(Palau Reial)から徒歩約10分、FCバルセロナ(FC Barcelona/Futbol Club Barcelona)のホームスタジアム、「カンプ・ノウ(Camp Nou)」へ到着!

 こちらも、今回の旅で、最も楽しみにしていた訪問地の1つ。
 カタルーニャ語、スペイン語、英語で「ようこそ」と、歓迎の意を掲げてあるゲートをくぐります。



 スタジアムの建物。
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 「カンプ・ノウ」とは、カタルーニャ語で「新しいスタジアム(フィールド)」の意味。
 手狭となった以前のスタジアムからこの地に、1954年に着工、1957年にオープンしました。

 最大99,786名の収容能力を誇る、世界でも有数のビッグスタジアム…全容をコンデジで撮影するのは、至難の業でした(^^;)

 2017年から改築に取り掛かり、2021年に収容人員10万5,000名の屋根付きスタジアムとなる予定となっています。



 パノラマモードで、撮影してみました。
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 撮影する角度にもよりますが、今度は、少しちんまりとまとまり過ぎたような感じ…;
 まぁ、それでも、カンプ・ノウらしい佇まいを捉えることができたので、良しとします(してくださいw)。



 スタジアムの外壁には、メッシ、スアレス、ネイマールの「MSN」や、イニエスタ等の、錚々たる面子が、バーンと大写しw

 人影の部分がサポーター1人1人で、「君も我らの一員!」的な演出なのでしょうね。



 スタジアムに隣接して、オフィシャルのストアもあり、バルサのロゴ入りの、あらゆる商品が販売されています。

 一番人気は、ユニフォーム。
 中でもやはり、背番号10のメッシのユニフォームが、一番広くスペースを割いて、陳列されていました。



 ショップのお隣が、スタジアムツアーの入口となっています。

 この日は、チャンピオンズリーグでのASローマとの対戦を翌日に控えて、ロッカールームやピッチの端の見学ができませんでした。
 ミュージアムと、客席のスペースのみのツアーとなっていました。



 スタジアムへと、至る通路。

 ここにも、メッシやネイマールはじめ、スタープレイヤー達のパネルがズラリ。
 訪れた人達は各々、お気に入りの選手のパネルの前で、記念撮影等に興じていました^^



 ツアーの順路では、スタジアムの中へと入ると、まずミュージアムのスペースへと至ります。

 バルサ(Barça)の歴史、クラブや選手が獲得したカップや賞、選手個人のシューズ等が、多数展示されています。
 バルサファンなら、時間を忘れて、楽しく充実したひと時を過ごすことができること請け合いな、ミュージアムです♪



 「UEFA チャンピオンズリーグ 2015」優勝という、訪問時にはまだ直後であったホヤホヤの出来事も、既に展示の対象に♪
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 お陰で、ゲームをTV観戦したすぐ後の、まだ余韻も新しいうちに、最新の栄光のトピックスにも触れることができました!



 左から、コパ・デル・レイ、UEFA チャンピオンズリーグ、リーガ・エスパニョーラの、3つのカップ。
 「トリプレッテ(スペイン語:Triplete カタルーニャ語:Triplet 英語:Hat-Trick)」達成の、証です!
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 2014-2015シーズンは、バルサにとっては、新たな頂点を極めたシーズンでした。
 
 このシーズン、バルサは、スペイン(スペイン語:España カタルーニャ語:Espanya)のプロサッカーリーグであるリーガ・エスパニョーラ(Liga Española)と、スペインのカップ戦である国王杯(Copa del Rey/コパ・デル・レイ)と、ヨーロッパのクラブチームNo.1を争うUEFA チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の、3タイトルを制覇した、「トリプレッテ」を達成。
 バルサにとっては、2008-2009シーズンに次ぐ、2度目の達成です。

 国内リーグ、国内カップ戦、チャンピオンズリーグの3冠を達成したクラブは、僅かに7つ。
 2度の制覇は、このバルサが史上初のクラブとなりました。



 リオネル・メッシ(Lionel Andrés Messi)―この人抜きに、今日のバルサ隆盛は語ることはできません。
 天性のボール捌きと崩しのセンス、そして並外れた決定力…と、世界中の人々を魅了した実力は、4度(2009年~2012年の4年連続)の「バロンドール(Ballon d'Or)」受賞によっても、証明済み。
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 メッシはその後、5度目となる、2015年のバロンドールを受賞(2016年1月)しました。



 得点王に与えられる、「ゴールデンシュー(Golden Shoe)」も、メッシは、2009-2010、2011-2012、2012-2013の、3シーズンに獲得。
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 「ここぞ!」という決定的な瞬間に、絶妙のポジションにいて、ゴールを決める天才的なセンスには、見ていてシビれたものでしたw



 ミュージアムから、客席へと出てきました。
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 ピッチ上では、翌日のゲームに向けて、着々とピッチの整備が行われていて、芝生の美しさが見事ですね!
 午後の日差しの映える明るい客席と、メインスタンドの屋根の影に覆われたピッチ上とのコントラストが、印象的な眺めです。

 正面に見えている、「MÉS QUE UN CLUB(マス・ケ・ウン・クルブ)」は、カタルーニャ語で「クラブ以上の存在」という意味の、カタルーニャのアイデンティティにも繋がる、バルサの標語となっている言葉です。
 フランコ(Francisco Franco y Bahamonde)独裁時代には、カタルーニャ語使用の禁止等の弾圧を受けたカタルーニャ。
 バルサもまた、会長を暗殺されたり、傀儡を送り込まれたり、エンブレムのカタルーニャ旗をスペイン国旗に変えさせられたり、クラブ名も「Futbol Club」から「Club de Fútbol」に変えさせられたり、有望な外国人選手獲得を阻止された挙句スペイン中央政府(=フランコ)に支援されたレアル・マドリー(Real Madrid)に横取りされたり…と、試練の時を過ごしてきました。
 その様な抑圧の時代でも、カンプ・ノウに限っては、カタルーニャ語の使用も黙認された等、バルサは単なるフットボールクラブを超えた、カタルーニャの自立や抵抗のシンボル的な存在として、今日に至る経緯を振り返ると、当時を体験した世代が今なお多く存命であることも手伝って、バルサやカタルーニャの、レアル・マドリーやスペイン中央への激しい反発や対抗意識も、理解することができます。



 巨大なスタジアムを、パノラマ撮影。
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 10万に届こうとする数の、これらの客席が、「クラシコ」等のビッグイベント時には、全て埋め尽くされるのかと思うと、バルサの「イムノ」の歌い出しにもあるような、「スタジアム中が大歓声」の光景が、目に浮かびます^^



 カンプ・ノウの客席は、バルサのクラブカラーである、「Blaugrana(ブラウグラーナ/青と臙脂)」となっています。
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 屋根のない部分も、2017年から開始される改築で、屋根付きとなるのですね。
 この改築には、コンペの結果、日本の建築設計事務所である日建設計が関わることになっています!



 スナック類の、自動販売機がありましたw
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 オフィシャルショップでも売っていた、「バルサ印?」のポテトチップスがここにも。
 私もショップで1つ買ってみましたが、オーソドックスな塩味で、美味しかったです^^



 クラブチーム世界一を決するカップ戦、「FIFA クラブワールドカップ(FIFA Club World Cup)」の、2011年に優勝した時のトロフィー。
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 2011年のクラブワールドカップは、日本での開催。
 奇跡的に決勝戦のチケットを入手できて、横浜まで観戦に行ったこともあって、とても感慨深く、このトロフィーを眺めていました。



 スタジアムツアーを終えて、再びオフィシャルショップへ。
 土産等を、少々見繕っていました。

 店内のこの場所では、メッシとネイマールのユニフォームが、売り場を二分。
 ユニフォームでも、従来からのメッシ等に加えて、躍進著しかったネイマールですw



 名残惜しいですが、そろそろカンプ・ノウを辞去します。
 入場時に目にした、「ようこそ」を掲げたゲートの反対側には、「じきにまた会いましょう」の、「ようこそ」同様カタルーニャ語、スペイン語、英語での3ヶ国語表記が、お見送り。

 往路に下ってきた、正面に見える緩やかな坂道を戻り、メトロの最寄駅、パラウ・レイアールへ向かいます。

 翌日開催のゲームの影響により、見学コースが一部短縮されてしまっていましたが、それでも充実した、「聖地」カンプ・ノウへの「巡礼」でした!

 <2015 バスク・バルセロナ紀行-41>>



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2 コメント

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Unknown (タヌ子)
2016-11-24 07:49:43
メトロの様子を見ても、スペイン人は感覚的にフランス人よりも日本人に近い気がします。
それにしても立派なスタジアムですね。
スタジアムへの通路の長さも半端じゃない。
ここまで来て試合が見られなかったのは実に残念でしたね。
スタジアムがスペイン人にとっても現在の王宮なのかもしれませんね。
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タヌ子さん。 (taろう)
2016-11-24 21:19:05
スペインと日本…国民性や気質は対照的なイメージがありますが、意外と感性は互いに通じるものを持ち合わせているみたいですね。
バルセロナのメトロも、つい日本の地下鉄に乗っているような気分になっていました。
カンプ・ノウは、今日でも10万人近くを収容できる、世界でも指折りの規模のスタジアムです。
スタジアムツアーの順路の通路も、渡るにつれて、気分を盛り上げる演出なのでしょうね^^
あと1日滞在が長ければ…!!と、残念でしたが、スタジアムの雰囲気に触れただけでも、幸せでしたw
サッカー強国であるスペインの人々は、きっと皆贔屓のクラブのホームスタジアムが「聖地」なのだろうと思います!
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