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延暦寺巡拝も大詰め、いよいよその中心といえる国宝・根本中堂(こんぽんちゅうどう)へお参りします。
流石に延暦寺を代表するだけあって、山内の他の諸堂を凌駕する風格を感じる巨大なお堂の内部もまた独特の造りで、信仰心とは縁遠い身にもどこか神秘的な感覚を呼び覚まされるような、荘厳で落ち着いた雰囲気でした。
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延暦寺 東塔(とうどう)、総合案内所や無料休憩所である、一隅を照らす会館から根本中堂へと続く、幅が広くてスロープを思わせる、緩やかな下り坂。
根本中堂を囲んでいる廻廊が、坂を下りきった先に見えています。
杉の巨木群越しには、根本中堂の大きな屋根が垣間見えます。
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朱色の列柱と独特の屋根が印象的な、根本中堂の廻廊です。
色とりどりの紅葉が、そこここから姿を見せていて、お堂を更に魅力的に引き立てます!
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比叡山延暦寺の総本堂である、根本中堂。
靴を脱ぎ、廻廊を巡るようにして入堂します。
根本中堂には、伝教大師(でんぎょうだいし)最澄の自作と伝えられる本尊秘仏薬師如来像を納めた厨子が安置され、その厨子の前には、「不滅の法灯」が最澄の時代から1,200年間絶えることのない灯を点し続けています。
根本中堂も、織田信長の焼き討ちにより焼失してしまい、現存するのは、嘉永十九年(1642年)に将軍・徳川家光により再建されたものです。
昭和28年(1953年)に、国宝に指定されました。
内部は、御本尊の厨子や不滅の法灯等がある内陣が土間のように低い位置にあり、参拝者は内陣より高い位置にある中陣や外陣から内陣を拝みます。
参拝者は、御本尊の厨子や不滅の法灯等を目の高さで拝むことができ、これは仏教の「仏凡一如(ぶつぼんいちにょ)」という、仏も人も一つという考えによるものとのことです。
堂内は撮影厳禁で、入口にもごらんのとおり、上部に白い布が渡され、お堂を外から窺うことはできません。
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根本中道の正面には、急な石段を上ったところに、比叡山総門である楼門、文殊楼(もんじゅろう)が構えています。
この楼門は内部を上がることができ、ほとんど垂直で梯子状態の木の階段を上ると、楼門の名のとおり、文殊菩薩が安置されています。
こちらも内部は撮影禁止でしたので、撮影は控えました。
文殊楼の周りは、黄色く色付いた葉が緑色の葉との美しいコントラストを見せていました^^
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文殊楼から眺めた、根本中堂の絶景です!
杉の巨木が良い感じに影となり、石段下に配されたもみじと根本中堂とが明るく浮き上がる、まことに美しい眺めです。
卒塔婆のような文字の書かれた巨大な木塔もまた、目を引くアクセントとなっています。
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石段を下りた場所からでも、まったく巧みな枝振りのもみじの美しさを、当然の如く絶妙に、自然と纏う根本中堂。
正に、延暦寺を総べる「お堂の中のお堂」です!
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比叡山延暦寺の三塔の概説と、境内の略図です。
非常に分かり易くまとめてあります^^
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「総本山 延暦寺 山上 全景」の図。
中央に小さく見える赤い印の右のお堂が、根本中堂です。
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三塔を巡拝し終え、そろそろ東塔そして延暦寺を辞する頃合いとなりました。
琵琶湖側から眺めた、比叡山延暦寺の図がありました。
最も高い所が比叡山頂で、ほぼこの位置まで、向こう側の京都から上ってきました!
三塔の位置関係が良く分かります^^
これから少々歩いて、図の下に描かれている、坂本へと下るケーブルカーの駅へと向かいます。
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ケーブルカーの駅までは林の中の道を進みますが、時折このように琵琶湖を眺めることができます♪
琵琶湖の北岸に連なる山並みまでも遥かに望める素晴らしい展望に、しばし足を止めて見入っていました。
ちょうど正午に比叡山頂に到着してから4時間が経過し、時刻はこの時16時を少し過ぎていました。
三塔それぞれに見頃を迎えつつある紅葉も堪能でき、とても清々しい気持ちで巡拝できた、比叡山上でした。
流石に延暦寺を代表するだけあって、山内の他の諸堂を凌駕する風格を感じる巨大なお堂の内部もまた独特の造りで、信仰心とは縁遠い身にもどこか神秘的な感覚を呼び覚まされるような、荘厳で落ち着いた雰囲気でした。
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延暦寺 東塔(とうどう)、総合案内所や無料休憩所である、一隅を照らす会館から根本中堂へと続く、幅が広くてスロープを思わせる、緩やかな下り坂。
根本中堂を囲んでいる廻廊が、坂を下りきった先に見えています。
杉の巨木群越しには、根本中堂の大きな屋根が垣間見えます。
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朱色の列柱と独特の屋根が印象的な、根本中堂の廻廊です。
色とりどりの紅葉が、そこここから姿を見せていて、お堂を更に魅力的に引き立てます!
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比叡山延暦寺の総本堂である、根本中堂。
靴を脱ぎ、廻廊を巡るようにして入堂します。
根本中堂には、伝教大師(でんぎょうだいし)最澄の自作と伝えられる本尊秘仏薬師如来像を納めた厨子が安置され、その厨子の前には、「不滅の法灯」が最澄の時代から1,200年間絶えることのない灯を点し続けています。
根本中堂も、織田信長の焼き討ちにより焼失してしまい、現存するのは、嘉永十九年(1642年)に将軍・徳川家光により再建されたものです。
昭和28年(1953年)に、国宝に指定されました。
内部は、御本尊の厨子や不滅の法灯等がある内陣が土間のように低い位置にあり、参拝者は内陣より高い位置にある中陣や外陣から内陣を拝みます。
参拝者は、御本尊の厨子や不滅の法灯等を目の高さで拝むことができ、これは仏教の「仏凡一如(ぶつぼんいちにょ)」という、仏も人も一つという考えによるものとのことです。
堂内は撮影厳禁で、入口にもごらんのとおり、上部に白い布が渡され、お堂を外から窺うことはできません。
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根本中道の正面には、急な石段を上ったところに、比叡山総門である楼門、文殊楼(もんじゅろう)が構えています。
この楼門は内部を上がることができ、ほとんど垂直で梯子状態の木の階段を上ると、楼門の名のとおり、文殊菩薩が安置されています。
こちらも内部は撮影禁止でしたので、撮影は控えました。
文殊楼の周りは、黄色く色付いた葉が緑色の葉との美しいコントラストを見せていました^^
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文殊楼から眺めた、根本中堂の絶景です!
杉の巨木が良い感じに影となり、石段下に配されたもみじと根本中堂とが明るく浮き上がる、まことに美しい眺めです。
卒塔婆のような文字の書かれた巨大な木塔もまた、目を引くアクセントとなっています。
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石段を下りた場所からでも、まったく巧みな枝振りのもみじの美しさを、当然の如く絶妙に、自然と纏う根本中堂。
正に、延暦寺を総べる「お堂の中のお堂」です!
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比叡山延暦寺の三塔の概説と、境内の略図です。
非常に分かり易くまとめてあります^^
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「総本山 延暦寺 山上 全景」の図。
中央に小さく見える赤い印の右のお堂が、根本中堂です。
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三塔を巡拝し終え、そろそろ東塔そして延暦寺を辞する頃合いとなりました。
琵琶湖側から眺めた、比叡山延暦寺の図がありました。
最も高い所が比叡山頂で、ほぼこの位置まで、向こう側の京都から上ってきました!
三塔の位置関係が良く分かります^^
これから少々歩いて、図の下に描かれている、坂本へと下るケーブルカーの駅へと向かいます。
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ケーブルカーの駅までは林の中の道を進みますが、時折このように琵琶湖を眺めることができます♪
琵琶湖の北岸に連なる山並みまでも遥かに望める素晴らしい展望に、しばし足を止めて見入っていました。
ちょうど正午に比叡山頂に到着してから4時間が経過し、時刻はこの時16時を少し過ぎていました。
三塔それぞれに見頃を迎えつつある紅葉も堪能でき、とても清々しい気持ちで巡拝できた、比叡山上でした。
おそらく山の麓に住む住民が食料を運んできたのかもしれませんね。
まあ、修行者がメインでしょうからそれ程食料も必要なかっただろうし、山中に生えている草やキノコ、木の実なども食していたのではないかと、推測しています。
肉は…多分殺生禁止の仏教ですから、少なくとも僧侶や修行者は口にはしていなかったでしょうね(^^;