ビルバオ到着の翌日からいよいよ行動開始、まずはビルバオ近郊の古城、ブトロン城を訪ねます。
<<2015 バスク・バルセロナ紀行-06>
ビルバオ(バスク語:Bilbo スペイン語(公式名称):Bilbao)から出発して程なく、緑豊かな田園地帯へと変化していく風景の中を、レンタカーを駆って古城を目指しました。
到着してみると、かつての栄華が夢のように過ぎ去ったような、荒れ果てた城塞が、田園の中にひっそりと佇んでいました。
他に訪れる者もなく、門を閉ざして眠りに就いてるかのような荒城…荒廃が進んで黒ずみ草生す城壁に痛々しさを覚えながらも、なお秀麗さを保って堂々としたその姿に魅せられて、その場で静かに見入り続けました。
<Butrón>
ビルバオで最初の一夜を過ごしたデザインホテル、「ミロホテル・ビルバオ(Miró Hotel Bilbao)」のフロントから続く、バーコーナー。
入って左奥に、カウンターがあります。
宿泊者は無料で利用できるという、このホテルの「売り」の1つです。
こういう、個性的なサービスをセンス良く提供してくれるのも、ビルバオならではの、スマートなホスピタリティですね♪
ホテルをチェックアウトし、この日の行動スタートです!
ビルバオ近郊を主に巡る、1泊2日のプチ旅の相棒となるレンタカー。
二本足で立ち上がっているライオンのエンブレムも誇らしげな、プジョー(PEUGEOT) 208 です^^
今度の旅で、ヨーロッパで3回目となるレンタカー利用ですが、うち2回がフランス車(初めてのフランス車はクロアチア旅行の時)。
フランス車との遭遇率が、結構高い…!?
フランス車のフィーリングが好きなので、今回も気分良く、ドライブを楽しめそうです♪
レンタカーの駐車場は、街中の地下。
地下駐車場からスロープを上がって地上へと出る感じが、どこか秘密基地からの出撃めいて、ワクワク気分のうちに出発しましたw
踏切にて、通り過ぎる電車待ち。
外国の踏切って…何か新鮮な体験でした。
警報器のポールも、日本のように黄色と黒の縞模様ではないし、鉄道好きな身としては、嬉しい偶然^^
青い電車が、通り過ぎていきました。
この後、車窓を流れる風景は、街から田園へと変わっていき、緩やかな丘陵地帯の中を駆け抜けていきます。
ビルバオの街から約30分位で、目指すブトロン城(バスク語:Butroeko gaztelua スペイン語:Castillo de Butrón)へ到着。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
いかにも「ヨーロッパの古城」然とした、秀麗な外観ですが、どことなく漂う荒廃感…。
旅行前にネット等で色々リサーチしていた時には、内部の様子の画像等もあって、中へ入ることができるものと思っていたのですが、どうも、そのような雰囲気ではなさそうです。
入口近くまで近寄ってみると、扉は固く閉ざされていました。。。
仕方がないので、城壁に沿っていた小径を散策。
城の裏側へと回り込みました。
裏側は、金網が巡らされていて、近付くこともできないようになっていました。
どんよりとした空模様からか、一層の重厚感をもって迫ってくる雰囲気を、ひしひしと感じました。
表側とは違って、飾り立てる必要もないせいか、より「砦」としての城塞的な姿が強調されて、力強い印象を与えていますね。
変色し、草生す石の塔。
打ち捨てられた荒涼感が、何ともいえない寂寥の思いを掻き立てます。
ブトロン城が築かれたのは、中世の時代ですが、その頃にはどのような様子であったのか、想像せずにはいられませんでした。
茂みとの取り合わせにも、自然へと還りつつあるような印象を感じてしまいます。
変色したり、酷いシミが付いてしまっているものの、城そのものは未だしっかりと建っているので、その荒れた風情のもの悲しさを、より引き立たせる光景に、自然と惹き付けられていました。
2005年にこの城を1,629,743ユーロで購入したという企業が制作した、紹介動画がありました。
内部の様子や、ライトアップされた姿も納められています。
この動画がアップされたのが、2011年…過去にはリノベーションされて公開されていたようですが、その後閉鎖されたようです。
この記事を書くのに、ネットを検索していたら、ブトロン城がオークションにかけられているという、2014年の記事もありました。
しっかりと手を入れれば、確実に昔日の栄光を取り戻せそうな、荒れながらも堂々たる風格を感じさせる、ブトロン城。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
オークションの記事が出てから既に2年…荒廃が一層進み、前途は険しそうですが、この荒城然とした佇まいもまた、独特の趣を感じさせてくれて、訪れた私の心を掴んで離しませんでした。
ブトロン城の周囲は、なだらかな丘陵が続く、田園地帯。
石と木とを組み合わせて造った大きな家が点在する、バスク地方(Euskal Herria)らしい風景が、一面に広がっています。
曇天にくすんだ緑…晩秋の風情たっぷりな情感の中をかすかに漂う哀愁にも心惹かれた、荒城のある素敵な情景を堪能したひとときでした。
<2015 バスク・バルセロナ紀行-08>>
<<2015 バスク・バルセロナ紀行-06>
ビルバオ(バスク語:Bilbo スペイン語(公式名称):Bilbao)から出発して程なく、緑豊かな田園地帯へと変化していく風景の中を、レンタカーを駆って古城を目指しました。
到着してみると、かつての栄華が夢のように過ぎ去ったような、荒れ果てた城塞が、田園の中にひっそりと佇んでいました。
他に訪れる者もなく、門を閉ざして眠りに就いてるかのような荒城…荒廃が進んで黒ずみ草生す城壁に痛々しさを覚えながらも、なお秀麗さを保って堂々としたその姿に魅せられて、その場で静かに見入り続けました。
<Butrón>
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ビルバオで最初の一夜を過ごしたデザインホテル、「ミロホテル・ビルバオ(Miró Hotel Bilbao)」のフロントから続く、バーコーナー。
入って左奥に、カウンターがあります。
宿泊者は無料で利用できるという、このホテルの「売り」の1つです。
こういう、個性的なサービスをセンス良く提供してくれるのも、ビルバオならではの、スマートなホスピタリティですね♪
ホテルをチェックアウトし、この日の行動スタートです!
ビルバオ近郊を主に巡る、1泊2日のプチ旅の相棒となるレンタカー。
二本足で立ち上がっているライオンのエンブレムも誇らしげな、プジョー(PEUGEOT) 208 です^^
今度の旅で、ヨーロッパで3回目となるレンタカー利用ですが、うち2回がフランス車(初めてのフランス車はクロアチア旅行の時)。
フランス車との遭遇率が、結構高い…!?
フランス車のフィーリングが好きなので、今回も気分良く、ドライブを楽しめそうです♪
レンタカーの駐車場は、街中の地下。
地下駐車場からスロープを上がって地上へと出る感じが、どこか秘密基地からの出撃めいて、ワクワク気分のうちに出発しましたw
踏切にて、通り過ぎる電車待ち。
外国の踏切って…何か新鮮な体験でした。
警報器のポールも、日本のように黄色と黒の縞模様ではないし、鉄道好きな身としては、嬉しい偶然^^
青い電車が、通り過ぎていきました。
この後、車窓を流れる風景は、街から田園へと変わっていき、緩やかな丘陵地帯の中を駆け抜けていきます。
ビルバオの街から約30分位で、目指すブトロン城(バスク語:Butroeko gaztelua スペイン語:Castillo de Butrón)へ到着。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
いかにも「ヨーロッパの古城」然とした、秀麗な外観ですが、どことなく漂う荒廃感…。
旅行前にネット等で色々リサーチしていた時には、内部の様子の画像等もあって、中へ入ることができるものと思っていたのですが、どうも、そのような雰囲気ではなさそうです。
入口近くまで近寄ってみると、扉は固く閉ざされていました。。。
仕方がないので、城壁に沿っていた小径を散策。
城の裏側へと回り込みました。
裏側は、金網が巡らされていて、近付くこともできないようになっていました。
どんよりとした空模様からか、一層の重厚感をもって迫ってくる雰囲気を、ひしひしと感じました。
表側とは違って、飾り立てる必要もないせいか、より「砦」としての城塞的な姿が強調されて、力強い印象を与えていますね。
変色し、草生す石の塔。
打ち捨てられた荒涼感が、何ともいえない寂寥の思いを掻き立てます。
ブトロン城が築かれたのは、中世の時代ですが、その頃にはどのような様子であったのか、想像せずにはいられませんでした。
茂みとの取り合わせにも、自然へと還りつつあるような印象を感じてしまいます。
変色したり、酷いシミが付いてしまっているものの、城そのものは未だしっかりと建っているので、その荒れた風情のもの悲しさを、より引き立たせる光景に、自然と惹き付けられていました。
2005年にこの城を1,629,743ユーロで購入したという企業が制作した、紹介動画がありました。
内部の様子や、ライトアップされた姿も納められています。
この動画がアップされたのが、2011年…過去にはリノベーションされて公開されていたようですが、その後閉鎖されたようです。
この記事を書くのに、ネットを検索していたら、ブトロン城がオークションにかけられているという、2014年の記事もありました。
しっかりと手を入れれば、確実に昔日の栄光を取り戻せそうな、荒れながらも堂々たる風格を感じさせる、ブトロン城。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
オークションの記事が出てから既に2年…荒廃が一層進み、前途は険しそうですが、この荒城然とした佇まいもまた、独特の趣を感じさせてくれて、訪れた私の心を掴んで離しませんでした。
ブトロン城の周囲は、なだらかな丘陵が続く、田園地帯。
石と木とを組み合わせて造った大きな家が点在する、バスク地方(Euskal Herria)らしい風景が、一面に広がっています。
曇天にくすんだ緑…晩秋の風情たっぷりな情感の中をかすかに漂う哀愁にも心惹かれた、荒城のある素敵な情景を堪能したひとときでした。
<2015 バスク・バルセロナ紀行-08>>
パラドールとして利用すれば、人気の宿泊施設になりそうですが、荒廃が進み過ぎて安全性に問題があるのかもしれませんね。
オークションの最低入札価格350万ユーロ、ということは4億円ぐらい?
お城が大好きな中国のお金持ちが手を揚げないのが不思議な金額。
未だに買い手が現れていないようなので、EUの援助でどうにか荒廃を防いでほしいですね。
当然、買収した会社や地元当局等も、色々活用策を検討したのでしょうけれど、どれも決め手を欠いたのでしょうね。
この手のお城で、4億からのオークションは、リーズナブルな方にも感じられるのですが。。。
歴史的な事件の舞台でもなし、世界遺産でもなし…ということで、インパクトが今ひとつで、中国人の食指も動かないのかもしれません。
せっかくこんなに素敵な姿なのですから、貴重な文化財として後の世に伝えていってもらいたいですよね。