時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

2015 バスク・バルセロナ紀行-16~サン・セバスチャン 10年ぶりの再訪

2016-04-26 22:20:18 | スペイン
 バスクの古城ホテルを発ち、レンタカーで高速道路を快走し、美しい海の景観と美食を誇る都市、サン・セバスチャンへと赴きました。

 <<2015 バスク・バルセロナ紀行-15>

 この街を訪れるのは、実はこれで2度目。
 何を隠そう、リピーターなのでしたw

 …とはいえ、前回(弊ブログを開設する遥か以前のことです)の初訪問時は、事前リサーチを怠り、この街がバルの密度がスペイン一であり、世界でも指折りの「美食の都」であるという事実を全く知らずに訪れたため、この街のバルを訪れることなしに過ごしてしまった(2泊もしながら!)という、信じ難い「暴挙」をしでかしてしまったのでした(爆)

 当初この日は、ビスケー湾(バスク語:Bizkaiko golkoa スペイン語:Golfo de Vizcaya)伝いに小さな町巡りでものんびりしようかとも思っていましたが、今回の旅先をバスクとしたことで、前回の訪問当時のことを思い出し、加えて、ひょんなことで知り合ったスペイン在住の方からの強い推しもあり、この街へ直行。
 数時間という僅かな滞在時間ながら、バル巡りもしてみよう!と相成ったのでした^^

 街中の駐車場にレンタカーを置き、前回訪問時と変わらない上品で落ち着いた街の佇まいを感じながら、都心部にある旧市街へと歩を進めます。

 <ドノスティア/サン・セバスチャン>



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 古城ホテル「カスティージョ・デ・アルテアガ(Castillo de Arteaga)」の建つガウテギス-アルテアガ(バスク語(公式名称):Gautegiz-Arteaga スペイン語:Gautéguiz de Arteaga)から、バスク州(バスク語:Euskadi スペイン語:País Vasco)を更に東へと移動、「ビスケー湾の真珠」と謳われ風光明媚な風景を誇る都市、サン・セバスチャン(バスク語:Donostia スペイン語:San Sebastián 公式名称:Donostia/San Sebastián)へ到着。
 街中の地下駐車場に、この街まで走ってきてくれたレンタカーを置き、地上への階段を上がると、どっしりと構えたカテドラル(バスク語:Artzain Onaren katedrala スペイン語:Catedral del Buen Pastor)の堂々たる威容が、目に飛び込んできます!

 この街の名称の「サン・セバスチャン」はスペイン語での呼称で、バスク語では「ドノスティア」と称されます。
 両言語では、全く異なる名称のように思えますが、両者共に「聖セバスチャン」を意味しています。
 前者(San Sebastián)はそのものズバリな名称で分かりますが、後者(Donostia)は「Dono」が「San」に相当する「聖人」という意味で「stia」は聖セバスチャンの短縮形であるとのこと(上記ドノスティア/サン・セバスチャンのウィキペディアのリンク先より)。
 2012年に、都市の正式な呼称を、「Donostia/San Sebastián」と改めました。



 カテドラルの正面へ。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 人との対比でも明らかですが、この街のカテドラルもまた、非常に大きな建築物であり、天を衝くゴシック様式の尖塔が、荘厳な雰囲気を醸し出しています。
 このカテドラルは、1897年に完成しました。

 この日のうちにビルバオ(バスク語:Bilbo スペイン語(公式名称):Bilbao)へ戻り、レンタカーを返却する必要があるため、サン・セバスチャンに長居ができず、中へは入りませんでしたが、この外観だけでも、見応えは充分でした。



 カテドラルの正面から海(=都心部)の方向へ、歩道となっている通りがまっすぐに延びていました。

 通りの両側に建つ建物群、装飾を排したシンプルな意匠ながら、リゾート地の土地柄か、エレガントな佇まいを感じます。

 陽光は明るく、ポカポカ陽気でしたが、色付いた街路樹が、「あぁ、晩秋(11月)だなぁ」との風情を思い起こさせてくれました。



 歩道となっている通りから、カテドラルを振り返ります。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 このゴシックの尖塔のある街の風景…今更ですが、ヨーロッパの都市の景観ですね!
 11月も下旬でしたので、そろそろクリスマス~年末に向けてのイルミネーションでしょうか…通りには電飾らしき装飾が、既に掲げられています。

 これだけ離れていても、陽の光に鮮やかに照らされて、カテドラルの装飾がかなり細部まで、はっきりと見て取ることができました。
 日向と日陰とのコントラストや、陽光を浴びてカラフルな色どりを放つ街路樹もまた、とても印象に残った街角の風景でした。



 徐々に都心部へと近付いていくにつれ、街の様子も、次第に賑わいと華やかさとを段々と纏いつつあります。

 この交差点から、通りは真ん中を車道へ譲ります。
 更にまっすぐ、この通りを直進。

 通りの正面奥には、ウルグル(Urgull)の丘が垣間見えます。



 都心部への道中、少し横道へ逸れますが、素晴らしい海の景色を誇るサン・セバスチャンへ来たのですから、海岸沿いのプロムナードに寄り道です♪
 プロムナード越しに望む、ビスケー湾の碧い海原…その海原とプロムナードとの間には、素敵な砂浜が広がってます。
 正面に見えているのが、ウルグルの丘です。

 50万人近くの人口を抱える都市圏の中核都市のど真ん中に、このような美しいビーチの眺めを恣にすることのできる散策路が整備されているとは、全く羨ましい限りです。

 それにしても、11月下旬とは到底思えなかったこの日の陽気。
 上着いらずでも、少し歩くと汗ばんでくる暖かさの中、これ幸いにしばらくの間、10年前と変わらない、素敵な絶景に見入っていました。

 <2015 バスク・バルセロナ紀行-17>>



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4 コメント

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Unknown (タヌ子)
2016-04-28 22:52:12
サン・セバスチャンは駐車スペースを見つけるのが難しく、路上駐車にこだわった夫のせいで、1時間もロスした挙句、最終的には地下駐車場に入るはめになったので、最初から地下駐車場に行ったのは大正解でしたね。
私も前回サン・セバスチャンを訪れた時は、折角バルに行きながら、着席してしまい、ピンチョスは食べられず、普通のレストラン食になってしまったという苦い思い出があるので、何度かリベンジしようと思いつつ、いまだに再訪を果たせていません。
taろうさんのバル情報、楽しみです。
この海岸沿いの遊歩道、懐かしい。
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Unknown (プー太郎)
2016-04-28 23:30:29
せっかくサン・セバスチャンの近くまで行ったのに、観光地過ぎると思い、この街を素通りしてしまいました。
皆さんが良い所だとおっしゃっているので次回は2-3泊してみたいです。
いつもピンチョスのパンを一部分、時には全て残してしまい、上に乗っている具だけを食べてしまうので、私にはピンチョスよりタパスのほうが合っているような気がします。
ピンチョスは上にのっかている具と下のパンとを食べ合わせて、ちょうど良い塩加減になるのですから。
タヌ子さん同様、taろうさんが何を召し上がったのか、お写真そしてコメントを楽しみにしています。
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タヌ子さん。 (taろう)
2016-04-29 17:34:21
レンタカー利用時に困るのが、街中でのパーキングの確保ですよね。
今回は、グーグルマップとストリービューで、出発前に念入りに「予習」したおかげで、比較的落ち着いてサン・セバスチャンの目当てのパーキングへと辿り着くことができて、胸を撫で下ろしましたw
前回訪問時は、レストランへは行ったのですが、結局バルは未体験のまま…2泊もしておいて、何と勿体ないことを…と、臍を噛みましたが、後の祭りでした(爆)
その分、美しい風景等は前回堪能したので、今回は短時間ながら、この街のバル訪問目当てで、鼻息荒く乗り込みました(^^;)
バルが軒を連ねる旧市街への途中で、この散策路へ出ましたが、私も10年前と変わらない素敵な眺めに足を止め、貴重な滞在時間をここで少々費やして、感慨に耽っていました。
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プー太郎さん。 (taろう)
2016-04-29 17:48:13
仰るとおり、サン・セバスチャンは世界的にも名高いリゾート観光都市ですよね。
それでも、この街の美しい風景と洗練された雰囲気、何といってもハイレベルの食文化は、多くの旅人を惹き付けるのも納得する充実振りで、プー太郎さんにも、是非その素晴らしさを感じていただきたいと思います^^
確かに、ピンチョスは基本、パンの上に具材を載せるものですが、パン無しの串刺しのものや、ムール貝を皿代わりにしたようなもの等、結構バリエーションがありました。
また、サン・セバスチャンへはレンタカー運転で来て、この日の夕方ビルバオへ戻らなければならなかったので、アルコールがNGであったことが、とても残念でした。。。
短い滞在時間で、どれだけピンチョスを味わえたかの記事は、この後もう1つの記事の後になります…宜しければ、ご高覧を!
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