橋本駅からバスに揺られること1時間程で、この旅最初の目的地である、丹生都比売神社に到着しました。
<<晩秋の紀州山中巡り-01>
境内は、眩しい朝の陽射しに包まれるように、佇んでいました。
素晴らしい青空の快晴に恵まれた、清々しい空気に触れながら、世界文化遺産にも登録されている神社を参詣します。
<丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)>
本記事の画像クリックで、別ウィンドウが開きます。
神社の駐車場に到着した、橋本駅からのバスを降り、境内への入口へ。
境内入口に建てられた、朱色の外鳥居が、眩しい朝の陽射しに映えて、鮮やかに浮かび上がります!
朝の時間帯は、境内への方向が、もろに逆光となってしまうようです。
神々しさの演出としては、素晴らしい逆光でしたw
外鳥居をくぐった先にある輪橋は、神様がお渡りになる橋ですが、そのご利益を授かるために、通行が可能とのこと。
輪橋を渡らずに、橋の脇にある参道を歩くこともできますが、せっかくの機会なので、大きな半弧を描く輪橋を渡ってみました!
その様子を、拙い動画に撮ってあります。
真正面からの逆光の光芒が、いい塩梅に差し掛かる構図となりました^^
橋上からは、眼下に広がる鏡池や、バス停のある駐車場越しに見渡せる、天野の山里を一望。
輪橋を渡った先に、禊橋に中鳥居と、中鳥居の奥に鎮座している本殿の楼門が、見えてきます。
一般の参拝場所となる、本殿の楼門。
堂々たる威厳を纏った、楼門です。
この日は、楼門から本殿前へと入らせていただき、本殿等を間近に、ご神職から説明をしていただけるツアーに参加しました。
ツアー中の本殿の撮影はNGでしたので、ツアー時の画像はありません。
境内の東に残る、御影堂と多宝塔の跡地。
丹生都比売神社は、高野山の入口にあたる位置関係から、弘法大師・空海が開いた高野山との関係が深く、神仏習合の時代には、仏教関係の伽藍も数多く境内に建てられていたとのことです。
御影堂や多宝塔もまた、そうした建物であったのでしょう。
これも、神仏習合時代の名残を今日に伝えている、大峯修験者の碑です。
四基の石造りの卒塔婆は、大峯修験者(=山伏)が大峯入山に際して建てたものとのことで、13世紀~14世紀に掛けて建てられました。
元々は輪橋の袂に建てられたそうですが、明治の神仏分離に伴い、この場所へ移設されました。
また、その奥にある板碑は、光明真言曼陀羅碑(こうみょうしんごんまんだらひ)です。
寛文二年(1662年)の建立で、梵字で光明真言が刻まれています。
このように、高野山との密接な繋がりを有する丹生都比売神社は、高野山への参道へも通じていて、かつては高野山参拝前に参拝するのが、習わしであったといいます。
空海が高野山に開いた金剛峯寺も、丹生都比売神社の神領を授けられて、建立したとのことです。
こうしたユニークな由来を持つことも、2014年の世界遺産への登録に繋がった理由の1つなのでしょうね。
(「紀伊山地の霊場と参詣道」の丹生都比売神社境内として、登録)
既に季節は、晩秋に差し掛かった11月半ばまで、進んでいました。
本殿楼門前には、絨毯のように地面を覆った落葉の枯れ色が、草地(芝生?)の緑と鮮やかなコントラストとなっていました。
その美しい彩りに、思わず目を奪われます。
丹生都比売神社のご祭神が祀られている、本殿です。
画像の右(奥)から第一殿、第二殿、第三殿、第四殿と、4つの棟が少しずつ高さを違えて(第一殿が一番高い)建ち並び、それぞれの棟に1柱ずつ、丹生都比売神社のご祭神が祀られています。
第一殿には丹生都比売大神(にうつひめのおおかみ)、第二殿には高野御子大神(たかのみこのおおかみ)、第三殿には大食都比売大神(おおげつひめのおおかみ)、第四殿には市杵島比売大神(いちきしまひめのおおかみ)を、それぞれお祀りしています。
それぞれのご祭神については、丹生都比売神社の公式HPをご参照ください。
また、画像左端には、丹生都比売神社の発展に貢献した行勝上人(ぎょうしょうしょうにん)を祀る、若宮が建っています。
丹生都比売神社の創建の時期は不明ですが、この天野の盆地に鎮座してから既に、1,700年以上もの長い時を閲してきました。
本殿楼門から、輪橋の方角を望んでいます。
正面に見える輪橋の手前には、中鳥居が建ちます。
中鳥居と輪橋との間には、小さな禊橋が架かっています。
中鳥居も、快晴の陽射しを受けて、朱色を一層鮮やかに浮き立たせていますね。
「高野山麓 世界遺産ぐるっとパス」に付いていたクーポンにあった、丹生都比売神社のプレゼント記念品は、このミニお守りでした^^
小さいながらも、ご利益がありそうな風格を漂わせた、頼もしいお守りでしたw
こちらは、本殿ツアー参加の授与品。
金色の福玉と戯れる紀州犬、といったところでしょうか^^
丹生都比売神社の所在地は、かつての紀伊国である和歌山県であり、また、空海を高野山へと導いたのが、丹生都比売神社の神様のお使い犬であったという言い伝えに因み、2017年に生後11ヶ月の雌の紀州犬「すずひめ号」がご神犬として、丹生都比売神社に奉献されました。
鏡池に架かる輪橋を、間近から撮影。
弧を描く欄干の朱が、紅葉や外鳥居の朱へと、それぞれが少しずつトーンを違えた、美しい連なりとなっている様子には、見とれずにはいられません。
光の当たり方で、鮮やかな変化を見せてくれる、輪橋の朱です。
色付いている木々と、彩りを競い合っているかのような、美しい風景でした。
緑の木々や山肌との組み合わせにもまた、視線を釘づけにされます。
再び輪橋上からの眺めを、堪能します。
輪橋の東側には、色付いた木々に覆われるように、小さな東屋が建っていました。
東屋の周りは、落葉でさながら「敷き紅葉」の様相。
錦の色彩が混じり合うグラデーション…晩秋ならではの、絶景ですね。
輪橋の西側は、すぐ足下に鏡池で、池越しにバス停もある丹生都比売神社の駐車場から、その背後に広がる天野盆地の田園風景を一望することができます。
透き通った鏡池の水、気持ちよく晴れ渡った秋空、のどかな天野の山里の景色…心和み、癒される眺めです。
木漏れ日に照らされる、参道の敷石。
奥の境内の方向が光で霞んでいる様子が、神秘的な雰囲気を醸し出します。
そういった「何か」を感じさせるあたり、やはり神社は、パワースポットなのだなぁ…と、納得してしまいますw
ご神木に遮られた陽射しが光芒となって、輪橋へと降り注ぐ絶景。
影となっている輪橋の抑えられたトーンと、光芒に照らされて燃え立つように鮮烈な輝きを放つ紅葉との、素晴らしい眺めは、本当に幻想的な美しさでした!
深まる秋の素敵な情景に富んだ、丹生都比売神社。
虜となった、落ち着いた佇まいを感じに、是非またお参りしたくなった神社です。
<晩秋の紀州山中巡り-03>>
<<晩秋の紀州山中巡り-01>
境内は、眩しい朝の陽射しに包まれるように、佇んでいました。
素晴らしい青空の快晴に恵まれた、清々しい空気に触れながら、世界文化遺産にも登録されている神社を参詣します。
<丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)>
本記事の画像クリックで、別ウィンドウが開きます。
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神社の駐車場に到着した、橋本駅からのバスを降り、境内への入口へ。
境内入口に建てられた、朱色の外鳥居が、眩しい朝の陽射しに映えて、鮮やかに浮かび上がります!
朝の時間帯は、境内への方向が、もろに逆光となってしまうようです。
神々しさの演出としては、素晴らしい逆光でしたw
外鳥居をくぐった先にある輪橋は、神様がお渡りになる橋ですが、そのご利益を授かるために、通行が可能とのこと。
輪橋を渡らずに、橋の脇にある参道を歩くこともできますが、せっかくの機会なので、大きな半弧を描く輪橋を渡ってみました!
その様子を、拙い動画に撮ってあります。
真正面からの逆光の光芒が、いい塩梅に差し掛かる構図となりました^^
橋上からは、眼下に広がる鏡池や、バス停のある駐車場越しに見渡せる、天野の山里を一望。
輪橋を渡った先に、禊橋に中鳥居と、中鳥居の奥に鎮座している本殿の楼門が、見えてきます。
一般の参拝場所となる、本殿の楼門。
堂々たる威厳を纏った、楼門です。
この日は、楼門から本殿前へと入らせていただき、本殿等を間近に、ご神職から説明をしていただけるツアーに参加しました。
ツアー中の本殿の撮影はNGでしたので、ツアー時の画像はありません。
境内の東に残る、御影堂と多宝塔の跡地。
丹生都比売神社は、高野山の入口にあたる位置関係から、弘法大師・空海が開いた高野山との関係が深く、神仏習合の時代には、仏教関係の伽藍も数多く境内に建てられていたとのことです。
御影堂や多宝塔もまた、そうした建物であったのでしょう。
これも、神仏習合時代の名残を今日に伝えている、大峯修験者の碑です。
四基の石造りの卒塔婆は、大峯修験者(=山伏)が大峯入山に際して建てたものとのことで、13世紀~14世紀に掛けて建てられました。
元々は輪橋の袂に建てられたそうですが、明治の神仏分離に伴い、この場所へ移設されました。
また、その奥にある板碑は、光明真言曼陀羅碑(こうみょうしんごんまんだらひ)です。
寛文二年(1662年)の建立で、梵字で光明真言が刻まれています。
このように、高野山との密接な繋がりを有する丹生都比売神社は、高野山への参道へも通じていて、かつては高野山参拝前に参拝するのが、習わしであったといいます。
空海が高野山に開いた金剛峯寺も、丹生都比売神社の神領を授けられて、建立したとのことです。
こうしたユニークな由来を持つことも、2014年の世界遺産への登録に繋がった理由の1つなのでしょうね。
(「紀伊山地の霊場と参詣道」の丹生都比売神社境内として、登録)
既に季節は、晩秋に差し掛かった11月半ばまで、進んでいました。
本殿楼門前には、絨毯のように地面を覆った落葉の枯れ色が、草地(芝生?)の緑と鮮やかなコントラストとなっていました。
その美しい彩りに、思わず目を奪われます。
丹生都比売神社のご祭神が祀られている、本殿です。
画像の右(奥)から第一殿、第二殿、第三殿、第四殿と、4つの棟が少しずつ高さを違えて(第一殿が一番高い)建ち並び、それぞれの棟に1柱ずつ、丹生都比売神社のご祭神が祀られています。
第一殿には丹生都比売大神(にうつひめのおおかみ)、第二殿には高野御子大神(たかのみこのおおかみ)、第三殿には大食都比売大神(おおげつひめのおおかみ)、第四殿には市杵島比売大神(いちきしまひめのおおかみ)を、それぞれお祀りしています。
それぞれのご祭神については、丹生都比売神社の公式HPをご参照ください。
また、画像左端には、丹生都比売神社の発展に貢献した行勝上人(ぎょうしょうしょうにん)を祀る、若宮が建っています。
丹生都比売神社の創建の時期は不明ですが、この天野の盆地に鎮座してから既に、1,700年以上もの長い時を閲してきました。
本殿楼門から、輪橋の方角を望んでいます。
正面に見える輪橋の手前には、中鳥居が建ちます。
中鳥居と輪橋との間には、小さな禊橋が架かっています。
中鳥居も、快晴の陽射しを受けて、朱色を一層鮮やかに浮き立たせていますね。
「高野山麓 世界遺産ぐるっとパス」に付いていたクーポンにあった、丹生都比売神社のプレゼント記念品は、このミニお守りでした^^
小さいながらも、ご利益がありそうな風格を漂わせた、頼もしいお守りでしたw
こちらは、本殿ツアー参加の授与品。
金色の福玉と戯れる紀州犬、といったところでしょうか^^
丹生都比売神社の所在地は、かつての紀伊国である和歌山県であり、また、空海を高野山へと導いたのが、丹生都比売神社の神様のお使い犬であったという言い伝えに因み、2017年に生後11ヶ月の雌の紀州犬「すずひめ号」がご神犬として、丹生都比売神社に奉献されました。
鏡池に架かる輪橋を、間近から撮影。
弧を描く欄干の朱が、紅葉や外鳥居の朱へと、それぞれが少しずつトーンを違えた、美しい連なりとなっている様子には、見とれずにはいられません。
光の当たり方で、鮮やかな変化を見せてくれる、輪橋の朱です。
色付いている木々と、彩りを競い合っているかのような、美しい風景でした。
緑の木々や山肌との組み合わせにもまた、視線を釘づけにされます。
再び輪橋上からの眺めを、堪能します。
輪橋の東側には、色付いた木々に覆われるように、小さな東屋が建っていました。
東屋の周りは、落葉でさながら「敷き紅葉」の様相。
錦の色彩が混じり合うグラデーション…晩秋ならではの、絶景ですね。
輪橋の西側は、すぐ足下に鏡池で、池越しにバス停もある丹生都比売神社の駐車場から、その背後に広がる天野盆地の田園風景を一望することができます。
透き通った鏡池の水、気持ちよく晴れ渡った秋空、のどかな天野の山里の景色…心和み、癒される眺めです。
木漏れ日に照らされる、参道の敷石。
奥の境内の方向が光で霞んでいる様子が、神秘的な雰囲気を醸し出します。
そういった「何か」を感じさせるあたり、やはり神社は、パワースポットなのだなぁ…と、納得してしまいますw
ご神木に遮られた陽射しが光芒となって、輪橋へと降り注ぐ絶景。
影となっている輪橋の抑えられたトーンと、光芒に照らされて燃え立つように鮮烈な輝きを放つ紅葉との、素晴らしい眺めは、本当に幻想的な美しさでした!
深まる秋の素敵な情景に富んだ、丹生都比売神社。
虜となった、落ち着いた佇まいを感じに、是非またお参りしたくなった神社です。
<晩秋の紀州山中巡り-03>>
でも後光に照らされる神社はまさに神の存在を感じさせる光景です。
本来派手であるはずの朱も聖域では穏やかな色に映るのも不思議です。
日本の神社仏閣は西洋の教会では感じることのない『和』が魅力ですね。
すずひめ号、ご神犬にふさわしい品のあるワンちゃんで、カレンダーのポーズも決まってますね。
陽射しの光芒は、本当に神様の降臨を信じたくなる神々しさを実感します。
神社が持つ雰囲気が、朱の派手なキツさを和らげるのか…流石はパワースポットですよね(^^;)
神社は神様が降臨された時にお泊りなるホテルのようなもの、という話を聞いたことがあります。
そう考えると、神社の落ち着いた雰囲気は、神様も逗留時には、安らぎや寛ぎが欲しかったのかもしれませんねw
毎月公開されるというすずひめ号にも、是非会いに行きたいです^^