時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

2016年末 東京&北陸旅-07~雨晴の海 朝の風景

2017-03-10 07:28:22 | 中部/日本
 最終日の朝は、早起きして、景勝の地として名高い雨晴海岸一帯を、訪ねてみました。

 <<2016年末 東京&北陸旅-06>

 富山湾越しに立山連峰を望む、美しい風景が有名な雨晴の地。
 この風景に加えて、冬の朝には、気象条件が合致すれば、海面に霧の立ち込める「けあらし」も拝むことができるとあり、眠気に抗いながら、海岸へ。

 徐々に開け始めた朝の空は、立山の方向には厚い雲が垂れ込めて、時折雨粒まで落ちてくる、生憎の空模様;
 「けあらし」に必要な、空気の冷え込みの厳しさも、「けあらし」を起こすには、今一つ足りていない感じでした。
 それでも、辛うじてうっすらと眺めることのできた、立山の山肌と、雲の描く模様を、楽しみながら眺めてきました。

 日の出後には、天気も回復していき、気持ちの良い青空の下、氷見の街へと、踵を返します。

 <雨晴観光協会>


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 旅行3日目、最終日の早朝、氷見駅にて。
 まだ真っ暗な中、街中のホテルから、10分程掛けて歩いてきました。

 時刻は、05:20。
 あと10分で、この日の1番列車が、出発します。



 駅舎へ入ると、改札前の待合室も、既に開いていて、列車を待っている人がいました。

 駅構内の床には、巨大ブリが!
 「ブリ」がブランドとなっている氷見の玄関口らしい、演出ですねw

 画像右端にオブジェが置かれた観光列車、「べるもんた(ベル・モンターニュ・エ・メール/Belles montagne et mer)」も、すっかりこの地を走る、人気列車となりました。



 05:20を過ぎてしばらくすると、05:30発の1番列車が、高岡方面から、氷見のホームに到着。

 やって来たのは、ディーゼルカー1両のみ。
 私を含めて数名が、この日のこの列車の、氷見からの乗客でした。

 氷見市出身の漫画家、藤子不二雄Ⓐ氏の代表作の一つ、「忍者ハットリくん」のキャラクターのラッピング車両が、間もなく迎える出発の刻を待ちます。



 氷見から2つ目の駅、雨晴で、列車を降ります。
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 やはり数人の、釣り客と思しき人たちと一緒に、下車。
 乗車時間は、僅かに8分。

 列車はすぐに、高岡へ向けて、ホームを去っていきました。
 車両のラッピング、ハットリくん達がブリに乗っていたり、立山連峰が背景に描かれていたり…と、シッカリご当地デザインとなっていますね^^



 まだまだ、夜の佇まいに包まれている、雨晴のホーム。
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 夜の情景といっても通じそうですが、時刻は05:38頃と、早朝です。
 冬至直後の真冬なだけに、まだ一面闇に覆われています。

 遠ざかりつつある列車のテールライトや、赤に変わった信号灯が、手前から延びるレールに映えて、幻想的な光景を浮かび上がらせていました。
 旅情を感じますね♪



 列車を降りてから、50分程が経過し(外が真っ暗なうちは、雨晴駅の待合で時間を潰していました)、06:30近くなると、ようやく空も明るみ始めてきました。
 富山湾越しに眺める山の端は、既に朝焼けに染まりつつある様子。

 明るくなるにつれ、空模様も次第にはっきりと…眺めている、立山連峰が見えるはずの方向の空には、雲が厚く垂れこめていました;
 この朝の、氷見市や隣接する高岡市の天気は、小雨交じりの曇りの予報。
 残念ながら、予報は当たってしまったようです。



 この日の御来光の時刻(07:03頃)までには、まだ20分程時間がある風景ですが、御来光へ向けて、空は急速に白んできました。
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 対岸の山の稜線との、雲の掛かっていない僅かな隙間や、雲の薄い部分からも、朝焼けの色彩を窺えるまでになりつつあります。

 雲がなければ、正面には、立山の峰々が屹立する、素晴らしい景色が拝めているはず…残念無念(T_T)
 そして、晴天時の放射冷却等で、もっと冷え込みが厳しかったならば、海水と空気との温度差で霧状となった水蒸気が海面に立ち込める、「けあらし」の現象も、目の当たりにできたはず…!!
 この朝は、どうも両方共に、ご来光と一緒に眺めることは、叶いそうもありませんでした。



 無情な現実の中にも、刻々と日の出の時刻が近付きつつある、雨晴海岸。
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 負け惜しみではありませんが、刻一刻と微妙に姿かたちを変えてゆく雲の流れや、寄せては返す波の様子も、充分に美しかった、海岸の眺めでした。



 御来光を目前にして、少し河岸を変えるべく、移動。
 雨晴駅越しに、僅かに海をも望むこともできた、踏切からの風景です。
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 このアングルからでもやはり、晴れていれば、正面には立山連峰が屏風のように立ちはだかっているような景色を、眺めることができたはずです。
 この朝は、その代わりに、圧倒的な迫力で空を覆った雲の、濃淡のコントラストが魅せる、不思議な空模様を、愉しみます。



 雨晴駅前を通り過ぎて、再び波打ち際近くへ。
 雨晴から高岡方面へと進んですぐの地点であるこの辺りでは、氷見線の線路は海岸をなぞるように敷かれていて、「絵になる風景」を堪能することができます♪

 海面が、朝の光を反射して、眩しい輝きを放ち始めていました。
 立山連峰をスッポリと包み隠した雲は、やはりどいてくれそうもありませんね…;



 よく立山連峰とセットとなったアングルで撮影されている、女岩も、この日は、垂れ込めた雲を、背景としていました。

 海面に頭を出した岩礁上は、海鳥たちの楽園と化してます。



 不思議な静寂感に満ちた雰囲気が、気に入った1枚。
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 濡れた砂浜へ、ひたひたと寄せる海水。
 海面は鏡のように空の光を反射して、砂浜とのモノクロ調なコントラストの妙に、思わず見入ってしまいました。

 この辺では、荒々しい波も沖合で消えてしまい、雲の乱舞する曇天の空をバックとして、富山湾に佇立する女岩の孤高な感じが、とても素敵に映りました。

 空の高い所で、暗い表情で圧するような雲の、被さってくるように感じた圧迫感も、明るく開放的な低い空と好対照で、見応えがありました!



 そろそろ、この日の日の出の時刻、07:03頃を迎えます。
 残念ながら、雲は晴れず(雨粒まで落ちてきました)、溜め息交じりに眺めていた、日の出時でした。
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 まぁ、モノトーン調にくすんだ様な、コントラストの美しい朝の海の風景も乙なもので、雲の模様と共に楽しむことができて、自分としては、早起きした甲斐がありました。
 思えば、雨晴からの、立山連峰や「けあらし」の眺めは、ひと冬の間に数える程の日数しか拝むことのできない貴重な機会といわれているので、今後も、冬のこの地への訪問時に、その機に浴する幸運を、気長に待ちたいと思います。



 日の出の刻を過ぎて少し後、高岡から氷見へと向かう氷見線の列車が、沿線随一の絶景スポットである、この海際を、通り過ぎていきました。
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 浜辺では、御来光を待ち構えてスタンバイしていた、大勢のギャラリーが、未だ風景の撮影に勤しんでいます。
 ここでは、きっと毎朝のように、この波打ち際に三脚が林立する光景が、繰り広げられているのでしょうね。



 せっかく広々とした眺望が開けた海岸にいるのだから…と、パノラマ撮影にもチャレンジ!
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 富山湾の海原と、雲の情景とに、惹かれた眺めでした。



 雨晴海岸の絶景を堪能すること2時間弱、そろそろ氷見のホテルへと戻ります。
 海際を走る氷見線と並行している、国道415号線上にある、加越能バスの岩崎バス停から、氷見市民病院行のバス(この日最初の便です)に乗車。
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 この路線は、前日に新高岡から氷見本町まで乗車した正にその路線で、前日は、既に闇に包まれていたこの場所も、通過していたのですね。

 バスは、07:39のほぼ定刻にやって来ました。



 バスの車窓からも、富山湾の美しい風景を、眺めることができます^^
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 光線の方向や、時間の経過等による影響でしょうか…つい先程まで眺めていた、モノトーンの海とは、全く別の海であるかのようですね。
 富山湾上の空は、クッキリと晴れ渡り、水平線上を這う雲も、明るく優しい感じに見えていました。

 国道と富山湾とに挟まれて走っている氷見線の、列車用の信号機がポツンと1つ立っているのがまた、海辺の景色の雰囲気を、より引き立てているように思えます♪



 バスは、岩崎バス停を出てすぐ、国道から分かれて、雨晴駅前を通る旧道らしき道路へと進入。
 すっかり夜の明けた風情の、雨晴駅前を、通過します。

 画像左端に見えている、駅前の駐車場に掲げられた、冬の雨晴海岸の絶景を撮影した大看板(半分位で切れてしまいました;)、5年前(平成24年/2012年)にここを訪れた時にも、ありました。
 5年前の記事の画像と見比べてみると、雨晴の駅も、構内踏切の位置が変わったり、駅名標が新しいものに掛け替えられていたりと、時の経過を実感する変化が、其処此処に見受けられます。



 岩崎から約20分、バスはやはりほぼ定刻の07:57頃に、氷見本町へ到着しました。
 岩崎からの運賃は、300円でした。

 高岡から到着した前日や、この日の雨晴への往路出発時には、暗くて街の様子も分かりませんでしたが、ようやく氷見の街中の様子を、はっきりと見ることができました。

 雪避けのアーケードの下には、この時も人の姿は疎ら。
 雨に濡れた道路を横断して、一旦ホテルへと戻ります。

 <2016年末 東京&北陸旅-08>>



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