時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

桜と寿司と京都駅ビル空中径路と

2012-06-15 21:05:02 | 京都
 もう2ヶ月程も前になってしまいましたが、4月初旬のとある1日、気持ちの良い陽気に誘われて、買い物がてら京都の町をブラブラしていました。

 ちょうど桜も見頃を迎え、通り道の桜並木も、つかの間の満開を謳歌していました。

 途中でお昼を買って、どういう訳か、私の足は京都駅へと向かいましたw
 京都駅ビル屋上の広場で、青空の下、ささやかなランチタイム…爽やかというには些か強めでしたが、日差しによる熱を程良く冷ましてくれる風が吹き抜ける広場で、ちょっとしたピクニック気分を味わってから、駅ビルを空中散歩と洒落込みました♪

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 まず通りかかったのは、木屋町二条を少し下がった所で、暗渠から姿を現わしている、高瀬川べり。
 高瀬川と並行して二条通から南へ下がる木屋町通に沿って、桜の木が植えられていて、ちょっとした桜の見所となっています。

 この辺りには、復元された高瀬舟も浮かべられています。



 かつて、高瀬舟が荷下ろしや方向転換をする為に、高瀬川に9ヶ所設けられていた舟入の1つである、一之舟入
 現存する、唯一の舟入です。

 一之舟入に面して建ち並ぶ町屋風の建物が、辛うじて水運の盛んであった在りし日の風情を伝えているようです。



 大きく張った枝一杯にたわわの花を咲かせた、桜の大木。
 花の隙間から覗く青空とのコントラストも、大変素晴らしいものでした!



 大体の買い物を済ませると、少し遅めのランチタイムとなりました。
 昼食をどこで摂ろうか思案するうちに、あまりにも気持ちの良い天気なので、どこか外で弁当でも食べようか、と思い至りました♪

 いつも朗らかで素敵な記事を拝見させていただいている、kikiさんのブログ "Pleasure Notes" で、この伊豫又さんのお寿司を取り上げていらっしゃったエントリが咄嗟に頭に浮かびw、気になっていたこのお寿司をこの機にいただいてみよう!と思いつき、早速錦市場の伊豫又さんで1人前のお弁当を購入しました^^

 どこで食べようか…という段になって、残りの買い物との兼ね合いで京都駅へ行くつもりでもあったので、確か京都駅ビルに屋上があったっけ…と朧気に思い出し、天気も良いことだし、こういうランチもたまにはイイネ!と、適当に即決w、京都駅ビルの屋上で、首尾良く空いていたベンチも確保することができました!



 当たり前といえば当たり前なのですがw、正にkikiさんのブログの記事と寸分違わない、美味しそうなお寿司の数々(^▽、^)
 ボリューム感たっぷりな鯖寿司に鱧の押し寿司といった京都らしいお寿司、そしてこれまた食べでのありそうな太巻と、見ているだけで顔も綻ぶ美味しい予感で、頭の中が満たされましたw

 肉厚でしっかりした噛み応えの鯖と程良く効いた酢の按配が絶妙だった鯖寿司、口の中でホロホロと解けるように上品な鱧の押し寿司、思った以上に具沢山で特に味の染み込んだシイタケが堪らなく美味であった太巻…と、kikiさんの見立てに感服&感謝しながら、気持ちの良い屋外で至福な昼のひと時を過ごしました。

 kikiさん、いつも素晴らしい情報を、本当にありがとうございます!



 私がこの日昼食を食べた駅ビル屋上部分は「大空広場」、そしてこの植物の植えられている部分は「葉っぴいてらす」というそうです。

 大空広場には、老若男女が思い思いに読書をしたり、おしゃべりをしたり、駆け回ったり、昼寝をしたり、ランチを食べたりしていました^^

 葉っぴいてらすは、植物保護の為、立ち入り禁止でした。

 この正面の、大空広場の端には、下から上がってくる階段があり、そこから下の方を見渡すと…



 …このような眺めを眼下に見ることができます。

 京都駅ビルを強烈に印象付ける大階段が、左右のビルに挟まれたスペースを、4階~11階+屋上(大空広場)の間にわたり、続いています!
 大空広場や大階段の下、それに左右のビルには、JR京都伊勢丹、京都拉麺小路、京都府旅券事務所等が入居していて、それぞれの階のフロアへは、この大階段から直接入ることができます。

 大階段が終わっている4階部分(室町小路広場)の奥に見えている、更に下の部分(3階~1階)は、京都駅のコンコースとなっています。

 正面の空間を斜めに横切っているのが、空中径路(スカイウェイ "Skyway")です。
 右側のビルの10階部分に入口があります。

 これから、その空中径路を散策してみることにします♪



 10階にある、空中径路への入口。

 大階段から10階のこのフロアへ入ると、京都拉麺小路となっていて、ラーメン屋さんの間を縫うように進んで、この場へと至ります。

 それでは、いよいよ空中径路へGO!



 入口を抜けると、まずは大階段の上を横切るように、空中径路が続いています。
 2つ上の画像の正面で、斜めに横切っている部分です。

 左側(大階段~大空広場の方向)は、足許までがガラス張りとなっています。



 大階段から大空広場へと至る眺め。
 大空広場にある、葉っぴいてらすも見えています。

 これ程の階段が続く光景…日本ではかなり珍しいと思います!



 逆方向を眺めると、遥か下方に京都駅のコンコースが…行き交う人々もなんて小さく…;;ガラスで保護されているとはいえ、ビル10階の高さは流石に伊達ではなく、高所恐怖症の身には、足がすくむ思いでした><

 左上方で奥へと続いている部分が、空中径路のこれから進んで行く部分です;



 その、先へ進んだ直線部分です。
 通路正面にある、空中径路の終端まで、後は一直線です。

 万に一つでも過ちや事故があってはならないので、通路はガラスで厳重に囲われていました;
 …それでも、この床(10階)の下は、コンコース(1階)までなにもないのか…と思うと、背中をゾクゾクするものが…(||-_-;)



 大階段の一番下(4階)にある、室町小路広場。
 鉄骨でアーチを形作っているとは、ここを歩いていて初めて気付きました(^^;

 広場の先には、1フロア下の3階に位置する、京都駅の橋上駅舎(烏丸口~八条口間の南北自由通路も通っています)の屋根から新幹線ホーム、さらに南へと広がる市街地が一望できます。



 空中径路から北側を眺めると、お馴染みの京都タワーが聳えています。

 駅前のビルの見え方からして、この駅ビル、建設当時にはこの「高さ」が大いに問題とされただけのことはありますね。。。

 このとおり高さもありますが、何より雅な屏風の如く、東西に長~く広がる優美な姿が京都らしくもあるこの駅ビル、私は好きです!



 展望台のように通路から北へ少しはみ出したスペース(京都タワーを撮影した場所です)からも、真下の状況が(ひぃい…orz)

 無意識に吸い込まれそうな気になって怖いのですが、ついつい覗き込んでしまいます…;



 空中径路の終わりが、だいぶ近付いてきました。

 落ちるような隙間などないと頭では分かっていても、やっぱり少しドキドキしています;



 空中径路を西から東へ歩いてきて、遂に東端部に到着しました!
 終端部からエスカレータで、一気に4フロア分程の高さを下ります。

 …何気に下まで丸見え、おまけにこれまでと違って生身を晒して…コワいんですけど…(O_O;)



 こちら側は、京都駅直結の、ホテルグランヴィア京都の区画となっています。
 エスカレータを下りた所は、パティオ風のちょっとした中庭といった感じの広場となっていました。



 下りてきたエスカレータを、下から見上げています。

 西側の大階段の上にもあった、印象的な鉄骨とガラスのアーチがここでも、エスカレータを覆っています。



 西の室町小路広場に対して、東に配された広場は、烏丸小路広場。

 これまで通ってきた空中径路が、駅のコンコース上部を一直線に横切っています。
 空中径路から右に、所々出っ張っている場所が、北側の京都市街を眺めることができる展望スペースとなっています。

 これら2つの広場は、京都駅ビルの「門」とのことです(京都駅ビルのサイト)。



 東の門である、烏丸小路広場から眺めた、京都タワーと烏丸通。

 烏丸通は、現在の京都の都心部を南北に貫き、道路の下には、京都市営地下鉄烏丸線が走っています。



 巨大な吹き抜けの空間が特徴的な、京都駅コンコース。
 賑わう雑踏まで、戻ってきました。
 京都駅ビルでは、まず正面に見えるエスカレータを、大空広場へと上がっていったのでした。

 京都駅ビルの大階段から空中径路、特に何がある、という訳ではありませんが、独特の雰囲気を持つシチュエーションは、訪れてみるに中々魅力的であります。

 一風変わった駅内部や京都市街を一望するのも、乙な気分になれます^^

 京都駅ビルには、この他にも、あまり知られてなさそうな(人通りが少ないので)通路や広場があり、隠れた憩いの場にもなりそうな感じがします。
 京都駅で時間が空いた際には、この個性的な駅ビルを探索なさってみるのも一興です!

 お金もかからずw、面白い体験ができたと満足して、京都駅ビルを後にしました。
 綺麗な桜も愛でられたし、青空の下で美味しいお寿司も頬張れたし、気持ちの良い、春の京都の1日でした。



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4 コメント

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Unknown (タヌ子)
2012-06-16 08:40:53
麗らかな春の日に京都を散歩。
なんだかとっても贅沢。
この辺は京都のヴェネチアと呼ばれているのかしら?
伊豫又さんのお寿司はkikiさんのブログで拝見して気になってましたが、夜中の1時半だというのに、口の中に想像の酢飯の味が蔓延し、突然やってきた空腹感に苛まれてます。
京都駅、大阪駅にも負けず劣らず、立派ですね。
こういう建物に慣れていない欧州在住者としては、宇宙空間を見ているようです。
古都のイメージを抱いて京都に到着した外国人観光客は行き先を間違ったと思うかも知れませんね(笑)
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タヌ子さん。 (taろう)
2012-06-16 14:06:44
隅田川ではないですがw、「春のうららの~」といった、外にいるだけでウキウキしてしまう1日でした♪
夏は酷暑激湿で冬は底冷極寒という、気候は凶悪な京都なので;、つかの間の春秋の好天は本当に貴重で、自然と外出したくなるんですよね。
「京都のヴェネチア」、素敵なフレーズです…京都もかつては水運が盛んで、街のあちこちに当時の痕跡が残っています。
kikiさんのブログ、とても美味しそうでしたよね!私も拝見して以来頭から離れてくれませんでしたw
伊豫又さんのお寿司は、酢の風味がスッキリと口に残る、とても上品な風味が病み付きになりました!
現在の京都駅は今年で開業15周年、昨年開業した新しい大阪駅の先輩ですね。
駅舎は超現代的になりましたが、ホーム屋根の軒飾り等、目を凝らせば戦前から残っているものも見つかりますよ。
こうした過去の遺産を探ってみるのも、面白いかもしれませんね^^
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Unknown (kiki)
2012-06-16 20:05:34
ブログ記事をリンクして頂きありがとうございました☆
伊豫又さんのお寿司、私もこの鯖2切れ、ハモ押し寿司、太巻きのセットを購入する事が多いです!太巻きのシイタケ、ちょっとこの炊き加減は家庭では難しいですよね。taろうさんのお口に合ったようで何よりです^^
京都駅屋上は「葉っぴいてらす」と言うの初めて知りました!この当て字無理やり感がちょっと京都らしっかったりしますね(笑)
私もどちらかと言えば高所恐怖症、大階段から下を見ると結構ゾッとします。
そうそう、京都拉麺小路の北海道ラーメン「すみれ」の味噌ラーメン、一時期ハマりました^^
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kikiさん。 (taろう)
2012-06-16 21:56:03
こちらこそ、身近で美味しい情報をありがとうございました。
このセット、質量共に充実していて、とても得した、幸せな気分にさせてくれますよね(^o^)
鯖や鱧は見るからに美味しそうな、確信に近い予感(食べてみて正解と判明)だったのですが、この太巻のシイタケ、私の味覚のツボにどストライクだったようで、感動すら覚えました!
この記事を書いていたら、また伊豫又さんのお寿司が食べたくなりましたw…明日買いに行こうかなぁ♪
駅ビルのサイトによると、この植物の植わった区画のことを、「葉っぴいてらす」というようです。
こういうネーミングを考える方は、結構悩まれるのでしょうかね?!(^^;
私は高所から下を見ると、吸い込まれそうになる恐怖感で足がすくんでしまうのですが、好奇心が勝ってしまい高所で後悔…今回も背中をゾクゾクさせて、歯を食い縛りながらw、一歩一歩前進していました。。。
それでも、飛行機だけは恐怖感が全く湧かないのが実に不思議で、自分でも何故かは全く分からず、謎です;
京都拉麺小路、私は太縮れ麺の喜多方ラーメンの坂内食堂が、お気に入りでした!
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