時には、旅の日常

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2022/04 琵琶湖疎水鴨東運河散策・桜鑑賞-01 二条大橋~冷泉通

2022-04-03 21:04:41 | 京都
2022年4月最初の週末、京都の街中でも見頃を迎えた感のある桜の花の鑑賞も兼ねて、京都の街中を流れている琵琶湖疎水の一部である鴨東運河沿いを、散策してきました。

このところ、寒の戻りというか花冷えのような、空気の冷たい日が続きましたが、運河べりの桜並木は枝という枝に無数の花を開花させ、周囲の風景を春一色に塗り替えているかのような、美しい眺めに見とれていました。

<琵琶湖疎水>


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京都の街を南北に貫いて流れる鴨川。
その鴨川に架かる橋の一つ、二条通の二条大橋から、上流にあたる北の方角を眺めています。

東の方角にあたる画像の右側には、満開の桜並木が見えています。
これから歩くことになる、川端通の歩道が、並木の下を通っています。



二条大橋の東詰め、川端二条交差点には、琵琶湖疎水から鴨東運河(おうとううんが)を経て流れてきた水が流れる鴨川運河が、川端通の車道と歩道とを隔てています。

運河の左側に、川端通の歩道があります。
川端通の歩道の桜並木は、正に満開を迎えていました!

満開の桜からは、生命のエネルギーを迸らせているといったような勢いを感じさせられますね。



川端通の車道を東へ渡り、歩道の桜並木を横から眺めます。
こうした、真横からの眺めも、実に見事です!
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満開の桜並木の迫力を感じられる、壮観な景色でした!!



桜が満開の頃の川端通の歩道は、桜のトンネル状態♪

勢いのままに幾多の花を咲かせた桜を愛でながら、多くの人々が散策を楽しんでいました。
この日は、少し空気の冷たい日中でしたが、満開の桜に夢中になっている間は、寒さも忘れて見とれていましたw



琵琶湖疎水の桜の素晴らしさを引き立てているのが、この疎水の流れであると思います。
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満開の花越しに覗く疎水の水の流れは、実に風情のある眺めです。
風景にも、潤いを感じることができますね。



南北の通り川端通と、東西の通り冷泉通(れいせんどおり)とが交わる交差点。
桜の時期のこの交差点は、桜の花に埋もれるような印象を受けます
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東から流れてきた、琵琶湖疎水の鴨東運河がこの地点で南へと向きを変え、先程川端二条で目にした鴨川運河となり、伏見、淀川へと至ります。

画像右側へと続く桜並木に沿う通りが、これから歩く冷泉通となります。
冷泉通は、鴨東運河に沿って、ここからしばらく東へと延びています。



冷泉通の歩道もまた、春にはこのとおり、満開の桜の花のトンネルと化します!

満開の桜の花を思い思いに愛でながら散策を楽しむ人々の表情も、この季節の如く穏やかで楽し気です^^



鴨東運河に枝垂れるかのように、下の水面へと枝を延ばす桜の風情に、目を奪われがちでした。
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「京都らしい」風情の桜といえば、枝垂れ桜が思い浮かびますが、こうして水面へしな垂れかかるような様子の桜を見ていると、枝垂れ桜に勝るとも劣らない情感が漂うように感じることができます。



冷泉通では、見事な枝振りの大木も、目にすることができます!
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この木だけで、一体幾つ位の花を付けているのでしょうね。
本当に、満開の勢いの凄まじさには、圧倒されるばかりです。
桜の花が幾つか纏まり、小さな毬状の塊となって、その毬状の塊が幾つも枝に連なっている桜の大木の姿は、壮観です!!



川端通から、冷泉通を東へ少し進むと、夷川(えびすがわ)ダムと夷川水力発電所があります。
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こじんまりとした小さなダムと水力発電所ですが、琵琶湖疎水の第一疎水が1890年に完成した後、1912年の第二疎水の完成に合わせて建設され、稼働を開始した1914年から100年の年月を超えて今日に至るもなお、現役で電力を供給しています。
人口140万人を数える大都市の市街地に水力発電所があるというのも、中々珍しいのではないでしょうか。



東側の、鴨東運河上流から見た、夷川ダムと夷川水力発電所。

画像右側に夷川水力発電所の取水口、画像左側が鴨東運河を堰き止めている夷川ダムです。




夷川水力発電所のすぐ東隣に、琵琶湖疎水の計画・建設を主導した第三代京都府知事の、北垣国道の銅像が建てられています。

銅像から東側の鴨東運河は、夷川ダムによって堰き止められた船溜まりとなっていて、さしずめ「ミニダム湖」といった趣の、広々とした景観となっています。



夷川船溜まりを、パノラマ撮影。
京都の街中では貴重な、広く開けた景観です。
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画像右側の東の方角には、送り火で有名な、大文字山も見渡すことができます。
花冷え気味ながらも、穏やかな春の昼下がりです。



もう少し東へと進み、鴨東運河が夷川船溜まりへと幅を広げる辺りへと、やってきました。

この辺りから再び、運河の両側に満開に咲き乱れる桜の並木が、東へと続きます。
この時期、遊歩道を行き交う人の流れが途絶えるタイミングは中々掴みにくく、辛抱強く待つことしばし…途絶えた一瞬を運よく捉えることができました!



水鳥も遊ぶ、夷川船溜まり。
穏やかな春の風景です。
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この日はまだ、大量の花びらが散るまでには至っていませんでしたが、ちらほらと水面に散った花びらを水鳥が啄んでいる光景も、目にしました。



夷川船溜まりにやってくるのは、水鳥だけではありません。
南禅寺附近の船着場から、桜の季節に鴨東運河を運航する「岡崎十石船」がここで出発した船着場へと、Uターンするのです。
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桜が見頃となった週末のこの日は、十石船も満員のピストン運航のようでした!



夷川船溜まりのすぐ東側に架かる小さな橋、熊野橋から東隣の大通りである東大路に架かる徳成橋を眺めます。
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画像右側の南の方角に、冷泉通が通っています。
この辺りでも、鴨東運河の両岸は、びっしりと桜並木に覆われています。
満開の桜並木は、東大路の徳成橋を越えてさらに東へと、続いていきます。




東大路の徳成橋へと移動し、今度は先刻この徳成橋を撮影した熊野橋のある、西の方角を撮影。
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ここでも、枝を目一杯鴨東運河の水面上へ伸ばした、満開の桜並木の花の塊が、実に壮観です!
花に包まれた、小さな熊野橋の風情もまた、素敵な眺めでした。



東大路を横断し、冷泉通を更に東へ。

ここから東側の冷泉通は、まだまだ桜並木が続きます!
冷泉通東からの車列も、数珠繋ぎの渋滞で信号待ちです;;




東大路に架かる徳成橋から、東側の風景。
川端通から東へ一直線に延びる、鴨東運河の東の突き当りまで、桜並木は続いてきました。

鴨東運河は、画像正面に見えている運河の突き当りから直角に向きを変え、南の方角へと進んでいきます。



桜の花も、一輪一輪が可憐です^^
繊細でもありますね。

この小さな一つ一つの花々が、延々と続く満開の壮大な桜並木となって、多くの人々を魅了しているのですから、凄いことですね!



鴨東運河の突き当りの辺りから、西の徳成橋方向を望みます。
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桜並木の中に一本、枝垂れ柳が鮮やかな新緑の装いで、存在感を誇っているように見えました。
枝垂れる雅な感じが、京都らしさを感じさせるのでしょうか。



正面に見えている桜の向こうには、老舗料亭の「京料理 六盛」があります。

一年程前、こちらの六盛でとびきり美味であった「贅沢ちらし寿司」をテイクアウト注文したのを、思い出していました♪
思い切って奮発した甲斐があった、「贅沢ちらし寿司」…是非また食べてみたいです。




西から進んでくると、東から南へと向きを変える鴨東運河に沿って、冷泉通もその進行方向を変えます。
桜並木も直角に向きを変え、南へと更に延びていきます。

この辺りの鴨東運河の東側には、平安神宮に岡崎公園やロームシアター(京都会館)、みやこめっせ、京都国立近代美術館、京都市京セラ美術館、京都市動物園等の文化施設が集まるエリアが広がり、更にその東には南禅寺や永観堂といった著名な仏閣も多く、桜の季節とも相まって、冷泉通は東大路へと抜けようとする車が滞留し、渋滞となっていました。
この時期以外で、この辺りが渋滞することは滅多にないので、個人的にはこの渋滞も珍しい光景に感じられました。




以前から、更地に一本だけ、ポツンと残っていた枝垂れ桜の大木も、その枝垂れた枝という枝に満開の花を連ね、見事な姿を披露していました!
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何故一本だけ孤立して残っていたのかは謎ですが、切り倒すには惜しい程の見事な大木であることも事実で、優雅な姿は散策を楽しむ人々のみならず、渋滞に巻き込まれた車中の方々の心の癒しにもなったことでしょう。

この後、この通りを南へ進み、二条通も越えた後に仁王門通を東へ進み、まだまだ桜を鑑賞しながら鴨東運河沿いの散策を続けます。

<2022/04 琵琶湖疎水鴨東運河散策・桜鑑賞-02>>



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