
敦賀で機関車を付け替え終えた、寝台特急「日本海」は、約140km先の大阪へ向けて、いよいよラストスパートにかかりました!
これまでの道中、悪天候等のアクシデントやトラブルで足止めされることもなく敦賀に到着、どうやらこのまま無事に大阪まで行けそうです^^
北陸と関西とを結ぶ特急「サンダーバード」なら、大体1時間20分~1時間30分程で走破するこの区間を、日本海は定刻で2時間6分かけて走ります。
青森からの道中、この区間が最も変化に富んだ車窓風景であったのは、正直意外でした。
______________________________________________

寝台特急「日本海」は、機関車付け替えの為、定刻なら19分間停車の敦賀でこれまでの約10分の遅れを回復させ、敦賀を定刻8時21分に出発しました。
前日の19時31分に青森を発って、既に12時間50分が経過…大阪までの所要は14時間56分、長い行程も、あと2時間と6分で終わりを迎えます。

敦賀を出発した時は薄日も差していたので、大阪へ向かう訳だし、てっきりもう雪も上がって荒れてくるだろうとばかり思っていたのですが…甘かった!
敦賀から約20分、福井県と滋賀県との県境附近は吹雪でした><

敦賀から2つ目の駅、近江塩津を通過。
吹き降る雪で、一面銀世界…この辺りでは、季節が完全に冬へと逆行していました;
この駅で、琵琶湖の東側から米原を目指す北陸本線から分岐して、琵琶湖の西側から京都を目指す湖西線へ入ります。

湖西線を走り始めて30分程経過して、ようやく地面の雪も途切れてきました。
琵琶湖の湖面が、未だ立ちこめていた雪雲の隙間から差し込んだ太陽光を、鏡のように反射していました。
正面に見える山とのコントラストが織りなす、逆光によるとても美しい風景でした!

日本海は、敦賀から約50分、距離にして60km弱程の、近江舞子で停車しました。
時刻表上では、この駅は通過扱いですが、待避線に入り、しばらくの間停車します。
数分後に…

…隣のホームを、特急「サンダーバード8号」が疾風の如く走り抜け、日本海を抜き去っていきました…。
サンダーバード8号は、敦賀を日本海の19分後に出発、更にさかのぼると、始発駅の金沢をこの日は日本海の約40分後に出発しているのですが、日本海はここ近江舞子で追い付かれてしまい、特急でありながら、あまつさえ通過駅での通過待ちを余儀なくされるという屈辱(?)に塗れます。。。
まぁ、「年の功」と青森からの長駆の行程からか、「屈辱」というよりもむしろ、マイペースな旅を味わうのんびりムードで「泰然」とやり過ごす…といった感じでしたね(^^;
この後、サンダーバード8号は、日本海より15分程早く京都に到着、大阪へは20分以上も早く終着します!

近江舞子を過ぎると、ようやく雪が、車窓の風景から姿を消しました;
空一面を覆っていた雪雲も次第に途切れてきて、今度こそこのまま晴れてくる!と、思いました。

琵琶湖を跨ぎ、琵琶湖を北湖と南湖とに分かつ琵琶湖大橋と、「近江富士」こと三上山が、手前の家並みの背後に見えていました!
琵琶湖の西側を辿ってきた湖西線の旅も、もうじき終了です。
この辺りからあと15分位走ると、湖西線は東海道本線と合流して、京都の手前、山科へと至ります。

長いトンネルを抜けて、山科盆地へ入ってくると、また雪が盛大に舞っていました…というより、吹雪いていました;;
空も雪雲に覆われてどんより、寒々しい感じに一変しました!

山科を通過し、東山の下をトンネルでくぐると、間もなく京都に到着します。
天気はまたまた激変して、山科とは正反対の晴天(怪しげな雲が多めですが)でした。
鴨川にも空の色が映っています^^
京都まで来てやっと、見える陽光にも暖かさが感じられるようになりました。
…それにしても、ここまで本当に目まぐるしく天気が変わるとは思いもよらず、オドロキでした!

京都には、定刻より数分程度遅れての到着となりました。
見慣れた、巨大な駅舎がお出迎えです^^
今回は京都で下車せずに、このまま日本海で終点の大阪を目指します。

京都から26分程で、大阪行日本海の最後の停車駅、新大阪に到着。
新幹線に乗り換えるのか、ツアーの団体さんはじめ、かなりの方々がここで下車なさいました。
少々気だるげな朝の雰囲気を車内にまとわせつつ、日本海の旅路も遂に最後の1駅区間となりました!

新大阪を出ると、すぐに淀川を渡ります。
淀川を渡り終えると、終着駅・大阪へと続く右カーブに差しかかります。

大阪駅のホームを覆う、巨大な天井の印象的な姿がカーブの先から見えてきて、日本海はその大天井の下へと滑り込んでいきます。
新装なった駅と役目を終えつつある古い車両というギャップもまた、この長旅に相応しい、華のあるフィナーレとなりました^^

10時30分、定刻より3分遅れて、日本海は青森からの1,023.4kmの道程をほとんど15時間ジャストで走り抜け、終着駅・大阪に到着しました!
日本海から下車した方々の多くが、ホーム上でも旅の余韻を楽しんでいるかのようでした。
…この青い客車達、本当に駅の新旧に関わりなく纏っている旅情を醸し出して、その場に馴染んでしまいます。

3番線に、日本海は到着しました。
遅れていなければ、あと数分もすると、近江舞子で日本海を抜いていった、サンダーバード8号の次の、サンダーバード10号が到着してしまいます。
大阪到着も、結構ギリギリ、辛うじて先着できた、際どいダイヤとなっていますね;
利用率の低迷と共に、高速化について行けないことも、定期運行終了の理由なのでしょうね…切ないです(TT)

何はともあれ、1,000kmを超える旅路を全うしてくれた、日本海の雄姿に敬意を表して、パチリ。
連日大勢の人に囲まれて、機関車クンも「何事…??」と思っているかもしれませんねw
無骨な中にも、中々愛嬌のあるマスクをしている機関車クン(EF81)、そして旅情を纏い走り続ける客車(24系)達、本当にお疲れ様!そして、アリガトー!!
旅行記は、あともう少し続きます…(^^;
これまでの道中、悪天候等のアクシデントやトラブルで足止めされることもなく敦賀に到着、どうやらこのまま無事に大阪まで行けそうです^^
北陸と関西とを結ぶ特急「サンダーバード」なら、大体1時間20分~1時間30分程で走破するこの区間を、日本海は定刻で2時間6分かけて走ります。
青森からの道中、この区間が最も変化に富んだ車窓風景であったのは、正直意外でした。
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寝台特急「日本海」は、機関車付け替えの為、定刻なら19分間停車の敦賀でこれまでの約10分の遅れを回復させ、敦賀を定刻8時21分に出発しました。
前日の19時31分に青森を発って、既に12時間50分が経過…大阪までの所要は14時間56分、長い行程も、あと2時間と6分で終わりを迎えます。

敦賀を出発した時は薄日も差していたので、大阪へ向かう訳だし、てっきりもう雪も上がって荒れてくるだろうとばかり思っていたのですが…甘かった!
敦賀から約20分、福井県と滋賀県との県境附近は吹雪でした><

敦賀から2つ目の駅、近江塩津を通過。
吹き降る雪で、一面銀世界…この辺りでは、季節が完全に冬へと逆行していました;
この駅で、琵琶湖の東側から米原を目指す北陸本線から分岐して、琵琶湖の西側から京都を目指す湖西線へ入ります。

湖西線を走り始めて30分程経過して、ようやく地面の雪も途切れてきました。
琵琶湖の湖面が、未だ立ちこめていた雪雲の隙間から差し込んだ太陽光を、鏡のように反射していました。
正面に見える山とのコントラストが織りなす、逆光によるとても美しい風景でした!

日本海は、敦賀から約50分、距離にして60km弱程の、近江舞子で停車しました。
時刻表上では、この駅は通過扱いですが、待避線に入り、しばらくの間停車します。
数分後に…

…隣のホームを、特急「サンダーバード8号」が疾風の如く走り抜け、日本海を抜き去っていきました…。
サンダーバード8号は、敦賀を日本海の19分後に出発、更にさかのぼると、始発駅の金沢をこの日は日本海の約40分後に出発しているのですが、日本海はここ近江舞子で追い付かれてしまい、特急でありながら、あまつさえ通過駅での通過待ちを余儀なくされるという屈辱(?)に塗れます。。。
まぁ、「年の功」と青森からの長駆の行程からか、「屈辱」というよりもむしろ、マイペースな旅を味わうのんびりムードで「泰然」とやり過ごす…といった感じでしたね(^^;
この後、サンダーバード8号は、日本海より15分程早く京都に到着、大阪へは20分以上も早く終着します!

近江舞子を過ぎると、ようやく雪が、車窓の風景から姿を消しました;
空一面を覆っていた雪雲も次第に途切れてきて、今度こそこのまま晴れてくる!と、思いました。

琵琶湖を跨ぎ、琵琶湖を北湖と南湖とに分かつ琵琶湖大橋と、「近江富士」こと三上山が、手前の家並みの背後に見えていました!
琵琶湖の西側を辿ってきた湖西線の旅も、もうじき終了です。
この辺りからあと15分位走ると、湖西線は東海道本線と合流して、京都の手前、山科へと至ります。

長いトンネルを抜けて、山科盆地へ入ってくると、また雪が盛大に舞っていました…というより、吹雪いていました;;
空も雪雲に覆われてどんより、寒々しい感じに一変しました!

山科を通過し、東山の下をトンネルでくぐると、間もなく京都に到着します。
天気はまたまた激変して、山科とは正反対の晴天(怪しげな雲が多めですが)でした。
鴨川にも空の色が映っています^^
京都まで来てやっと、見える陽光にも暖かさが感じられるようになりました。
…それにしても、ここまで本当に目まぐるしく天気が変わるとは思いもよらず、オドロキでした!

京都には、定刻より数分程度遅れての到着となりました。
見慣れた、巨大な駅舎がお出迎えです^^
今回は京都で下車せずに、このまま日本海で終点の大阪を目指します。

京都から26分程で、大阪行日本海の最後の停車駅、新大阪に到着。
新幹線に乗り換えるのか、ツアーの団体さんはじめ、かなりの方々がここで下車なさいました。
少々気だるげな朝の雰囲気を車内にまとわせつつ、日本海の旅路も遂に最後の1駅区間となりました!

新大阪を出ると、すぐに淀川を渡ります。
淀川を渡り終えると、終着駅・大阪へと続く右カーブに差しかかります。

大阪駅のホームを覆う、巨大な天井の印象的な姿がカーブの先から見えてきて、日本海はその大天井の下へと滑り込んでいきます。
新装なった駅と役目を終えつつある古い車両というギャップもまた、この長旅に相応しい、華のあるフィナーレとなりました^^

10時30分、定刻より3分遅れて、日本海は青森からの1,023.4kmの道程をほとんど15時間ジャストで走り抜け、終着駅・大阪に到着しました!
日本海から下車した方々の多くが、ホーム上でも旅の余韻を楽しんでいるかのようでした。
…この青い客車達、本当に駅の新旧に関わりなく纏っている旅情を醸し出して、その場に馴染んでしまいます。

3番線に、日本海は到着しました。
遅れていなければ、あと数分もすると、近江舞子で日本海を抜いていった、サンダーバード8号の次の、サンダーバード10号が到着してしまいます。
大阪到着も、結構ギリギリ、辛うじて先着できた、際どいダイヤとなっていますね;
利用率の低迷と共に、高速化について行けないことも、定期運行終了の理由なのでしょうね…切ないです(TT)

何はともあれ、1,000kmを超える旅路を全うしてくれた、日本海の雄姿に敬意を表して、パチリ。
連日大勢の人に囲まれて、機関車クンも「何事…??」と思っているかもしれませんねw
無骨な中にも、中々愛嬌のあるマスクをしている機関車クン(EF81)、そして旅情を纏い走り続ける客車(24系)達、本当にお疲れ様!そして、アリガトー!!
旅行記は、あともう少し続きます…(^^;
青い車両は何故か旅する列車の雰囲気をかもし出しますよね、不思議。
京都で下車せずに大阪の終点まで行くtaろうさん、この列車旅に対する情熱がうかがえます。
ゆっくりとした旅よりもいかに早く目的地へ着くかを考えてしまいがちですが、のんびりと旅するのも時には必要とも思いました。
定期運行終了はちょっと寂しい気もしますね。
この「ブルートレイン」、夜行というだけで既に旅情に浸れること請け合いなのですが、本当にこの車両ならではの空気を纏って、その時々の周囲の風景に、存在感を示しながらも馴染んでしまう、不思議な魅力を備えています。
世の流れに取り残されて風前の灯となってしまった存在への感傷が、そのように感じさせるのかもしれませんね。
今回は、これまで幾度もお世話になった日本海への感謝と労いの意を込めて、全区間を乗車することに決めていました。
日本海は、今後臨時列車として多客期のみの運行となりますが、また青森や秋田等北東北を訪れる機会にちょうど運行されているようでしたら、是非利用したいですね^^
ロンドン名物の赤い二階だてのダブルデッカーバスとともに白っぽい新しいバスが何台も走っているのを見かけました。
エリザベス女王即位60年祝賀行事のための観光バスだったのかもしれません。
そのとき感じたのは高層ビルのほとんど無い古い建物ばかりのロンドン中心街では古めかしい赤いバスが実に似合うということでした。
駅の新旧にかかわりあい無くその存在感を保ちながら周りの風景に馴染んでしまう「日本海」はすごいと思いました。
私もそのような人になりたいと考えるのですが、それは絶対無理というお腹をかかえて笑い転げる友人達の声がすでに聞こえてきます。
また、ロンドン五輪もいよいよ来月開催で、英国はビッグイベントが目白押しですね。
世界中から押し寄せる訪問客を捌くのに、ロンドンの赤い二階バスも、例年に増して大忙しなのだろうなぁ、と想像しています^^
私はロンドンはまだ訪れたことがありませんが、街角の画像等を見るにつけ、シックで落ち着いた佇まいのロンドン中心部の気品ある雰囲気に、とても魅力を感じます。
そして、昔ながらの外形を留める、古風な二階バスやロンドンタクシーの風貌は、既にそうしたロンドンの、欠くことのできない風景そのものとして、遥か遠くのアジアの島国の脳裏にも、しっかりと刻み込まれているのは、考えてみると、凄いことですね!
日本海の車両も、決して派手ではないけれど、その姿を目にした者の心を捉えずにはいられない気骨のあるところが、二階バスと相通じているかもしれませんね。
本当に、理想の人物像ですね…私も憧れ、そうした理想像に、ほんの少しでいいから、近付きたいものです;
その後この車両はどうなってしまうのか、気になります。
どこか別の国で第二の人生でも歩めると良いけれど、それには和式トイレがネックですよね(笑)
一部の客車はどこかで博物館として、別の形でお客さんを迎えてくれるかもしれませんね。
日本海の一生を凝縮したかのような天候の変化も、最後の旅路にふさわしいものだったのではないでしょうか。
日本の瓦は太陽に輝いて美しいですね。
こういう瓦がどんどん姿を消してしまうのは寂しい限り。
日本海は完全に引退するわけではないのですね。
休息を取りながら、忙しい時には助っ人として登場する、理想のお年寄りとなって活躍してくれるのは嬉しい限り。
これからも浪漫を感じる旅を提供してくれる日本海。
次の出番まではゆっくりお休み下さい!
現地鉄道のサービス水準向上にも貢献、好評を博しているのも、嬉しい限りですよね^^
日本海も、これまで毎日運行してきた長い期間は、人生と同様に山あり谷ありの連続だったのでしょうね。
起床後の富山からの車窓風景が、これ程までに目まぐるしく入れ替わるようにコロコロ変化するとは思いもよらず、大阪まで退屈しませんでした♪
最期まで充実した旅をもたらしてくれた日本海には、本当に感謝あるのみです!
日本海の運行は、年10日あるか位に減りましたが、頼りになるピンチヒッターとして、末永い余生を保ってほしいと強く思う列車です!
その為にも、少ない運行の機会に多くの方々が利用してくださることを願わずにはいられません。
私も東北行の機会に運行日さえ合えば、今後も是非利用したいと考えています。
コメントはお気になさらずに、どうぞこれからもお気軽に頂戴できれば、とても嬉しいです(^o^)
これもひとえに、逆光でも素晴らしい仕事をしてくれた、おニューのコンデジ君のおかげです!