![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/32/23b133f617ea8e61df00756677075470.jpg)
日本アルプスの起点・親不知の波打ち際へと、赴きます。
<<北を目指す旅-04>
親不知(おやしらず)隧道の東側坑口からは、すぐに小さな海岸へと至る遊歩道の階段が、急な斜面を下っています。
見上げるような、切り立つ断崖に囲まれた、袋小路のような海岸の先には、浜辺の石を転がす波を寄せる日本海の海原が、ただ広がるのみ。
そのざわめくような音に耳を傾け、日本を代表する山岳地帯の始まり(もしくは終わり)と海とが出会うこの地の風景を、しばらくの間、見つめていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/12/41e01c0c66ef1b613f5d1b62edaec7a6.jpg)
親不知隧道の東側坑口の前には、レンタカーを駐めた駐車場から急斜面を伝ってきた遊歩道が通り、そのまま海岸へと、階段が伸びています。
既に、その階段に行く手には、目指す波打ち際とその先に広がる日本海の海原とを、崖の間から望むことができました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/b8/b3272efd3cf8d76fba822de3ae320746.jpg)
階段を少し下りて、背後を振り返ると、親不知隧道の東側坑口が、見送ってくれているかのように、聳えて見えていました。
煤等による汚れにくすんだような佇まい、使い込まれた年月が刻み込まれてきた蓄積を、見る思いです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/90/81261df9a83985c60630f74f9fdda0d2.jpg)
階段が尽きる先、遂に親不知の海岸へと、間もなく至ります。
この日の天気予報では、列車も運休が見込まれる程の強風とのことでしたが、幸い、海岸へと到着した時には、まだほとんどその兆しすら感じられず、安心して浜辺へ下り立つことができそうでした。
遂に辿り着いた、日本アルプス(北アルプス)の起点たる親不知海岸の波打ち際。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
荒々しい自然の眺めに、気分も高揚します!
海岸は、砂浜ではなく、石と岩が敷き詰められたような浜となっていました。
波打ち際にも、かなりの角度がついているところへ、その石や岩が積み重なり、さざ波でも時折派手な飛沫を打ち寄せていました。
海岸の東側の断崖の水際。
今日では、通行できそうな浜が、全く見当たりません;
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
明治16年に、今では親不知コミュニティロードとなっている道が開通するまで、北陸道を往く人々は、正にこの浜辺を東西に、命懸けで歩いてきたのですね…!
加賀百万石の殿様も、この荒海の浜辺を、大名行列を仕立てて江戸との間を参勤交代し続けたのかと思うと、やはり、感慨深い思いがこみ上げてきます。
海岸西側の崖下も、とても歩くことができる余裕は、全くありませんね;
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
この海岸を通るしか術のなかった頃には、辛うじて人が通行可能な波打ち際があったのでしょうね。
今日では、治水が進んで河川にダムが多数築かれたことにより、山からの土砂の供給が減り、海岸の浸食が進んでいる、というような話も耳にしました。
第1世代の道(海岸伝いに抜けるルート)を往くのは、今日では、ほぼ不可能なようです。
崖を少しだけよじ登り、少々高めのアングルから、海岸を眺めてみました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
浜辺に転がっている石は、どれも波に洗われて角がとれたのか、丸い形のものばかりです。
寄せては返す、白い波頭…盛り上がったような海水の塊の縁が、浜辺で砕けながら打ち寄せ続けています。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
目を凝らしてみると、この浜辺も、海面からはかなり高くなっていますね。
この浜辺を、パノラマ撮影。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
石や岩の海岸、日本海の海原の広がり、白波となって砕ける寸前のうねり…どれもが、雄大な眺めを演出してくれています!
パノラマ撮影のように、視界を広くとると、静止画像でも左右の眺めの違いから、動きも感じることができるものですね。
動画でも、撮ってみました!
この海岸で印象的であったのは、海へと引いていく波に転がされたたくさんの石が奏でる、「カラカラカラ~」という響き♪
波が引きていくと共に、一斉に海岸に鳴り渡るその音色は、水と共にあるのに、乾いたような不思議な音色。
しっかりとした質量感も感じることのできた、心地良い調べでした。
…まぁ、凪いでいたので、波打ち際まで近付いて、聞き耳を立てることができたのでしょうね。
冬の景色も見てみたいものですが、荒波、強風、豪雪…と、この場に立つのは、とても危険な感じがします…!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/42/d9524cb7a24b09f59371b5c351b18d6e.jpg)
この、ささやかな海岸の背後がどれ程険しい地形であるか…が分かる眺め。
急斜面を流れ落ちてくる、小さな沢のある谷筋に、遊歩道も設けられました。
海岸へと通じる階段が、見えていますね。
その階段の上の方には、昭和40年(1965年)に廃線となった北陸本線の旧線跡に残る、風浪隧道の坑口を覆うシェルターの、錆びた鉄骨も判別することができます。
新緑の草木に覆われた、谷筋。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
沢と遊歩道を挟んで、風浪隧道の右側には、この海岸へ辿り着く前に歩いて抜けてきた、親不知隧道の坑口があります。
そして、この緑の茂みの頂上付近にあたる高さの位置に、レンタカーを駐めた駐車場や、第3世代の道である国道8号線が、存在しています。
滞在中、私の他には誰もいなかった、日本アルプス(北アルプス)の起点であるこの浜辺を後にして、レンタカーの相棒が待つ駐車場へと戻るべく、遊歩道で約70m程の高度差を上りに掛かりました。
<北を目指す旅-06>>
<<北を目指す旅-04>
親不知(おやしらず)隧道の東側坑口からは、すぐに小さな海岸へと至る遊歩道の階段が、急な斜面を下っています。
見上げるような、切り立つ断崖に囲まれた、袋小路のような海岸の先には、浜辺の石を転がす波を寄せる日本海の海原が、ただ広がるのみ。
そのざわめくような音に耳を傾け、日本を代表する山岳地帯の始まり(もしくは終わり)と海とが出会うこの地の風景を、しばらくの間、見つめていました。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/12/41e01c0c66ef1b613f5d1b62edaec7a6.jpg)
親不知隧道の東側坑口の前には、レンタカーを駐めた駐車場から急斜面を伝ってきた遊歩道が通り、そのまま海岸へと、階段が伸びています。
既に、その階段に行く手には、目指す波打ち際とその先に広がる日本海の海原とを、崖の間から望むことができました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/b8/b3272efd3cf8d76fba822de3ae320746.jpg)
階段を少し下りて、背後を振り返ると、親不知隧道の東側坑口が、見送ってくれているかのように、聳えて見えていました。
煤等による汚れにくすんだような佇まい、使い込まれた年月が刻み込まれてきた蓄積を、見る思いです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/90/81261df9a83985c60630f74f9fdda0d2.jpg)
階段が尽きる先、遂に親不知の海岸へと、間もなく至ります。
この日の天気予報では、列車も運休が見込まれる程の強風とのことでしたが、幸い、海岸へと到着した時には、まだほとんどその兆しすら感じられず、安心して浜辺へ下り立つことができそうでした。
遂に辿り着いた、日本アルプス(北アルプス)の起点たる親不知海岸の波打ち際。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
荒々しい自然の眺めに、気分も高揚します!
海岸は、砂浜ではなく、石と岩が敷き詰められたような浜となっていました。
波打ち際にも、かなりの角度がついているところへ、その石や岩が積み重なり、さざ波でも時折派手な飛沫を打ち寄せていました。
海岸の東側の断崖の水際。
今日では、通行できそうな浜が、全く見当たりません;
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
明治16年に、今では親不知コミュニティロードとなっている道が開通するまで、北陸道を往く人々は、正にこの浜辺を東西に、命懸けで歩いてきたのですね…!
加賀百万石の殿様も、この荒海の浜辺を、大名行列を仕立てて江戸との間を参勤交代し続けたのかと思うと、やはり、感慨深い思いがこみ上げてきます。
海岸西側の崖下も、とても歩くことができる余裕は、全くありませんね;
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
この海岸を通るしか術のなかった頃には、辛うじて人が通行可能な波打ち際があったのでしょうね。
今日では、治水が進んで河川にダムが多数築かれたことにより、山からの土砂の供給が減り、海岸の浸食が進んでいる、というような話も耳にしました。
第1世代の道(海岸伝いに抜けるルート)を往くのは、今日では、ほぼ不可能なようです。
崖を少しだけよじ登り、少々高めのアングルから、海岸を眺めてみました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
浜辺に転がっている石は、どれも波に洗われて角がとれたのか、丸い形のものばかりです。
寄せては返す、白い波頭…盛り上がったような海水の塊の縁が、浜辺で砕けながら打ち寄せ続けています。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
目を凝らしてみると、この浜辺も、海面からはかなり高くなっていますね。
この浜辺を、パノラマ撮影。
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石や岩の海岸、日本海の海原の広がり、白波となって砕ける寸前のうねり…どれもが、雄大な眺めを演出してくれています!
パノラマ撮影のように、視界を広くとると、静止画像でも左右の眺めの違いから、動きも感じることができるものですね。
動画でも、撮ってみました!
この海岸で印象的であったのは、海へと引いていく波に転がされたたくさんの石が奏でる、「カラカラカラ~」という響き♪
波が引きていくと共に、一斉に海岸に鳴り渡るその音色は、水と共にあるのに、乾いたような不思議な音色。
しっかりとした質量感も感じることのできた、心地良い調べでした。
…まぁ、凪いでいたので、波打ち際まで近付いて、聞き耳を立てることができたのでしょうね。
冬の景色も見てみたいものですが、荒波、強風、豪雪…と、この場に立つのは、とても危険な感じがします…!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/42/d9524cb7a24b09f59371b5c351b18d6e.jpg)
この、ささやかな海岸の背後がどれ程険しい地形であるか…が分かる眺め。
急斜面を流れ落ちてくる、小さな沢のある谷筋に、遊歩道も設けられました。
海岸へと通じる階段が、見えていますね。
その階段の上の方には、昭和40年(1965年)に廃線となった北陸本線の旧線跡に残る、風浪隧道の坑口を覆うシェルターの、錆びた鉄骨も判別することができます。
新緑の草木に覆われた、谷筋。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
沢と遊歩道を挟んで、風浪隧道の右側には、この海岸へ辿り着く前に歩いて抜けてきた、親不知隧道の坑口があります。
そして、この緑の茂みの頂上付近にあたる高さの位置に、レンタカーを駐めた駐車場や、第3世代の道である国道8号線が、存在しています。
滞在中、私の他には誰もいなかった、日本アルプス(北アルプス)の起点であるこの浜辺を後にして、レンタカーの相棒が待つ駐車場へと戻るべく、遊歩道で約70m程の高度差を上りに掛かりました。
<北を目指す旅-06>>
和食に関しては余裕たっぷりの日本在住中に読みたかった(笑)
山脈の起点と言われる海岸が存在するというのは如何にも日本らしいですね。
ピレネー山脈は比較的海に近いけれど、それでも起点となりそうな海岸は思いつきません。
ノルマンディには断崖絶壁の海岸はあっても、山がないし…
↓中華のお店、凄く美味しそう。
この旅は、日本海の幸を貪るというのも目的の一つ、親不知で早速堪能しました!
大きな山脈の始まりが海岸というのは、何とも不思議でしたが、親不知の海岸は、本当に山がいきなり終わって海へと切れ落ちるような絶壁でした。
コミュニティロードを歩いている時も、実のところ、ドキドキしていましたw
アルプス等を除けば、ヨーロッパはなだらかな地形が多く、山国でもある日本とは対照的だから、互いに魅かれ合うのかもしれませんね。
菜格さん、本格的で洗練された中華でした^^
和食以外の食の水準もハイレベルな京都…千年の古都の奥深さは、恐るべきものです!