特産のシジミ三昧のランチをゴキゲンで平らげてから、津軽中里駅へ戻るバスの時間まで、十三湖の畔で湖を眺めていました。
<<北を目指す旅-19>
天候は、再び雲が空を覆い始めて、遮るものの無い湖面上を、海から物凄い勢いで内陸へと吹き抜けていました。
じっと立っているのも困難な程の、季節外れの冷たい風…この強風に背を押されるように、ここまでの往路でバスを降りたバス停へ歩き、津軽中里駅へと戻ります。
手入れも行き届いて気持ち良く待ち時間を過ごすことのできた津軽中里駅から、今春(平成28年/2016年3月)開業した北海道新幹線の奥津軽いまべつ駅へと赴くバスに乗り換え、この本州最北に位置する新幹線の駅へと出発しました。
<十三湖>
シジミ三昧のランチを堪能した、「しじみ亭奈良屋」のすぐ前を通っている道路を挟んだ反対側すぐに、十三湖が広がっています。
十三湖は、津軽国定公園のエリアにも指定されています。
湖畔に建っていた、「吉田松陰遊賞之碑」。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
幕末の嘉永五年(1852年)旧暦三月、勤皇の志士吉田松陰は友人と共にこの地へ至り、波穏やかな十三湖越しに霞む岩木山を望んだそうです。
その足跡を記念して、地元の有志が昭和6年(1931年)に記念碑を建立しました。
碑の揮毫は、当時の著名な言論人の一人であった、徳富蘇峰!
その後、戦後に倒壊と再建を経て、再建後の碑も老朽化が進んだため、平成4年(1992年)に最初の碑を忠実に復元して、この場所へ移設されました。
歴史上名を馳せた志士もまた、この地に立ち、美景を賞した…感慨深いですねぇ。
この日の湖面は、お世辞にも「波穏やか」とはいきませんでした;;
(画像クリックで、パノラマ画像の別ウィンドウが開きます)
視界いっぱいに湖面が広がる、雄大な眺めですが、止むことなく吹き続ける強風(暴風)が、容赦なく全身に打ち付けてきて、ブレずに撮影するにも一苦労;
湖面全体がざわめき立っているかのような様子を、動画で撮影してみました。
(再生時は風切り音が非常に大きいので、音量を絞ってください!)
西(動画の右側)から吹き付けてくる強風に煽られたさざ波が、一斉に同じ方向へと流れていく様が、壮観な眺めではありました。
しかしながら、とにかくあまりの風の強さに、気を抜くと体も流されてしまいそうになってしまい、コンデジをブレさせまいと必死に腰を落として踏ん張り、腕もガッチリ固めて撮影していたので、端から見られていたら、かなり滑稽な恰好であったと思います(^^;)
幸い、この時には、湖畔のパーキングスペースとなっているこの場所に他の車や人の姿は、ありませんでした。
この強風にこれ以上晒され続けるのは困難かつ身の危険も感じたので、動画を撮り終えて、この場を撤収。
津軽鉄道の津軽中里(つがるなかさと)駅へと戻るバス停へと移動することにしました。
津軽中里駅から十三湖への往路でバスを下車した、今泉北口バス停から、同じルートを戻る、弘南バスの路線バスに乗車します。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
今度のバスの時刻は、15時41分発。
ほぼ時間通りに、五所川原行のバスが到着しました。
バス路線沿線の、のどかな田園風景。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
往路のバス同様、地元の生活路線といった、飾らない車内の雰囲気に身を任せて、束の間のローカル路線バスの旅に浸ります。
バスは、20分程で津軽中里駅へ到着(停留所名は「中里駅前」)。
時刻は、ちょうど16時となった頃合い。
この後、ここから出発する、別のバスに乗り換えるのですが、そのバスの出発時刻があと1時間半程なので、のんびりとこの終着駅で過ごすことに。
ゆったり構える、大らかなこの地のテンポに、いつの間にかすっかり馴染んでいましたw
津軽中里駅の構内の様子。
出入口の方から、改札口を眺めています。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
流石に雪国、改札口も扉でホームとは完全に仕切ることができる造りとなっていますね。
津軽五所川原同様に、壁には独特な絵のタッチが目を引く津軽凧が、掲げられていました。
また、津軽中里駅でも、切符の他に手拭い等の様々なグッズを展示・販売していて、増収策に知恵を絞る津鉄(地元で呼ばれている津軽鉄道の略称)さんの頑張りを感じることもできます♪
私も、手拭いを購入しました。
次の列車の出発まで、あと1時間あまり…この時に、私以外には、駅を訪れる人はおらず、のんびりと時間が過ぎる中を、穏やかに過ごしました。
津軽中里駅、構内の清掃等が行き届いていて(トイレもとても綺麗♪)、快適な待ち時間を送ることができました。
津軽鉄道のマスコットキャラクター。
その名も、「つてっちー」^^
略称の、「津鉄(つてつ)」からの命名でしょうねw
リンゴの地らしく、リンゴもちょこんと、帽子にあしらってあるのですね。
個人的には、鼻や口周りがシッカリ白く色違いとしているところに、津鉄さんのこだわりを見ましたw
これもまた、「津軽」を感じさせる(と個人的に思う)字体で、北海道新幹線開業を祝う掲示が。
(画像クリックで、北海道新幹線開業告知ポスターの別ウィンドウが開きます)
津軽半島北部の、北海道へといよいよ赴く入口となる青函トンネルの本州側坑口の手前で、北海道新幹線開業と同時にそれまであった在来線の駅を大幅にグレードアップして開業した、北海道新幹線の奥津軽いまべつ駅もアピール。
そう、これから私が赴く先も、この奥津軽いまべつ駅なのです!
津軽中里駅の(ささやかな)コンコースは、ミニ民芸展示館としての一面も有しているようでした。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
厳しい寒冷な地で暮らしていく上で編み出されてきた、生活の品々…。
それぞれに付けられた津軽弁の名前にも、この土地の温もりある情感を感じ取ることができます。
民芸コーナーに鎮座していて、何とも気になった、可愛らしい弁財天の化身w
神様も、ここ津軽の地では、津軽弁で歓迎してくれるみたいですね(^o^)
ブラブラしたり、駅の管理を委託されている方と四方山話等している内に、いつの間にか1時間半近くの待ち時間が経過し、奥津軽いまべつ駅行のバスの出発時刻が迫ってきていました。
管理の方と、この愛らしい白蛇に見送られて、駅前のバス停へ。
中里駅前バス停。
津軽中里の駅前に、ポツンと佇んで立っていました。
間もなく、バスが来るはずです。
中里駅前を発着するバスは、これで全て。
1本でも乗り遅れてしまうと、大変なことになってしまうことが、お分かりのことと思います;
因みに、真ん中の小泊行の13時24分発に乗車して十三湖へと赴き、左の五所川原営業所行の16時2分発となるバスで戻ってきました。
これから乗車するのは、17時35分発の奥津軽いまべつ駅前行(最終便!)です。
程なく、奥津軽いまべつ駅前行のバスが到着しました。
フロントと側面の、北海道新幹線とのアクセスを意味する掲示も、ちょっぴり誇らしげ^^
北海道新幹線の開業と同時に、奥津軽いまべつ駅とのアクセスを確保して、この地域の利便性アップと外からの誘客促進を図る目的で、3つの地元自治体がバス運行協議会を立ち上げ資金を拠出、弘南バスに運行を委託して実現したこの路線、その心意気にも大いに共感し、今回利用させていただきました!
(リンク先の情報は、平成28年(2016年)3月26日現在のもので、今後時刻や運賃、路線の存続等変更となることも考えられるので、利用の際は必ず各事業者等に確認してください)
マイクロバスサイズの小ぶりなバスに、乗客は私一人…。
途中で客扱いをする3ヶ所の停留所でも、乗客は無し。
結局、終点の奥津軽いまべつ駅前まで、私の貸切状態で走行しました;
…予想はしていましたが、この利用状況では、全区間乗客ゼロでの運行、ということもあるのでしょうね。
せっかくの、北海道新幹線への好アクセスの貴重な取り組みなので、何とか今後も維持して欲しいものです。
バスは、十三湖の手前から東へと進み、津軽半島を南北に貫く山地を越えます。
流れる車窓からの眺めも、田畑越しに見えるなだらかな山が、次第に道路へと近付きつつあります。
津軽半島の東側を南北に走っている、JR東日本の津軽線の踏切を渡ります。
津軽線は、津軽半島の東側を、青森から津軽半島北部の先端近くの三厩(みんまや)までを結ぶローカル線です。
北海道新幹線と並行していますが、運行会社が異なることから(北海道新幹線はJR北海道、津軽線はJR東日本)、並行在来線には該当しないこととされ、北海道新幹線開業後も第三セクター等への経営移管はされずに、引き続きJR東日本により運行されています。
やがて、バスが走る道路と少し離れて並行している北海道新幹線(正確には海峡線)の行く手に、駅らしき大きな構造物が、視界へ入ってきました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
どうやら、あれが目指す奥津軽いまべつ駅のようです。
このバスの終点も、もうあと少し…といったところ。
18時20分頃に、終点の奥津軽いまべつ駅前へ到着。
津軽中里駅前からは33km、45分の所要時間でした(運行ダイヤは、かなり余裕を織り込んであるようで、18時45分着となっていました)。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
開業して、まだ1ヶ月と少しだけということもあり、まだまだピカピカの新しさを誇る駅が、歓迎してくれました!
手前の目立つ建物は、エレベーターや螺旋階段がある棟屋で、棟屋の上部の背後にある連絡通路で繋がっている奥の建物が、駅舎の部分となります。
その駅舎の下の部分が、北海道新幹線のホームとなっています。
JR東日本管轄の新青森から始まる北海道新幹線、その最初の駅が、ここ奥津軽いまべつであり、本州にありながらJR北海道管轄の最初かつ唯一の駅でもあります。
青函トンネルも間近の、正に北海道へのゲートとなる本州最北の新幹線駅、奥津軽いまべつ。
間もなく、「北の大地」北海道へと渡ります!
<北を目指す旅-21>>
<<北を目指す旅-19>
天候は、再び雲が空を覆い始めて、遮るものの無い湖面上を、海から物凄い勢いで内陸へと吹き抜けていました。
じっと立っているのも困難な程の、季節外れの冷たい風…この強風に背を押されるように、ここまでの往路でバスを降りたバス停へ歩き、津軽中里駅へと戻ります。
手入れも行き届いて気持ち良く待ち時間を過ごすことのできた津軽中里駅から、今春(平成28年/2016年3月)開業した北海道新幹線の奥津軽いまべつ駅へと赴くバスに乗り換え、この本州最北に位置する新幹線の駅へと出発しました。
<十三湖>
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シジミ三昧のランチを堪能した、「しじみ亭奈良屋」のすぐ前を通っている道路を挟んだ反対側すぐに、十三湖が広がっています。
十三湖は、津軽国定公園のエリアにも指定されています。
湖畔に建っていた、「吉田松陰遊賞之碑」。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
幕末の嘉永五年(1852年)旧暦三月、勤皇の志士吉田松陰は友人と共にこの地へ至り、波穏やかな十三湖越しに霞む岩木山を望んだそうです。
その足跡を記念して、地元の有志が昭和6年(1931年)に記念碑を建立しました。
碑の揮毫は、当時の著名な言論人の一人であった、徳富蘇峰!
その後、戦後に倒壊と再建を経て、再建後の碑も老朽化が進んだため、平成4年(1992年)に最初の碑を忠実に復元して、この場所へ移設されました。
歴史上名を馳せた志士もまた、この地に立ち、美景を賞した…感慨深いですねぇ。
この日の湖面は、お世辞にも「波穏やか」とはいきませんでした;;
(画像クリックで、パノラマ画像の別ウィンドウが開きます)
視界いっぱいに湖面が広がる、雄大な眺めですが、止むことなく吹き続ける強風(暴風)が、容赦なく全身に打ち付けてきて、ブレずに撮影するにも一苦労;
湖面全体がざわめき立っているかのような様子を、動画で撮影してみました。
(再生時は風切り音が非常に大きいので、音量を絞ってください!)
西(動画の右側)から吹き付けてくる強風に煽られたさざ波が、一斉に同じ方向へと流れていく様が、壮観な眺めではありました。
しかしながら、とにかくあまりの風の強さに、気を抜くと体も流されてしまいそうになってしまい、コンデジをブレさせまいと必死に腰を落として踏ん張り、腕もガッチリ固めて撮影していたので、端から見られていたら、かなり滑稽な恰好であったと思います(^^;)
幸い、この時には、湖畔のパーキングスペースとなっているこの場所に他の車や人の姿は、ありませんでした。
この強風にこれ以上晒され続けるのは困難かつ身の危険も感じたので、動画を撮り終えて、この場を撤収。
津軽鉄道の津軽中里(つがるなかさと)駅へと戻るバス停へと移動することにしました。
津軽中里駅から十三湖への往路でバスを下車した、今泉北口バス停から、同じルートを戻る、弘南バスの路線バスに乗車します。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
今度のバスの時刻は、15時41分発。
ほぼ時間通りに、五所川原行のバスが到着しました。
バス路線沿線の、のどかな田園風景。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
往路のバス同様、地元の生活路線といった、飾らない車内の雰囲気に身を任せて、束の間のローカル路線バスの旅に浸ります。
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バスは、20分程で津軽中里駅へ到着(停留所名は「中里駅前」)。
時刻は、ちょうど16時となった頃合い。
この後、ここから出発する、別のバスに乗り換えるのですが、そのバスの出発時刻があと1時間半程なので、のんびりとこの終着駅で過ごすことに。
ゆったり構える、大らかなこの地のテンポに、いつの間にかすっかり馴染んでいましたw
津軽中里駅の構内の様子。
出入口の方から、改札口を眺めています。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
流石に雪国、改札口も扉でホームとは完全に仕切ることができる造りとなっていますね。
津軽五所川原同様に、壁には独特な絵のタッチが目を引く津軽凧が、掲げられていました。
また、津軽中里駅でも、切符の他に手拭い等の様々なグッズを展示・販売していて、増収策に知恵を絞る津鉄(地元で呼ばれている津軽鉄道の略称)さんの頑張りを感じることもできます♪
私も、手拭いを購入しました。
次の列車の出発まで、あと1時間あまり…この時に、私以外には、駅を訪れる人はおらず、のんびりと時間が過ぎる中を、穏やかに過ごしました。
津軽中里駅、構内の清掃等が行き届いていて(トイレもとても綺麗♪)、快適な待ち時間を送ることができました。
津軽鉄道のマスコットキャラクター。
その名も、「つてっちー」^^
略称の、「津鉄(つてつ)」からの命名でしょうねw
リンゴの地らしく、リンゴもちょこんと、帽子にあしらってあるのですね。
個人的には、鼻や口周りがシッカリ白く色違いとしているところに、津鉄さんのこだわりを見ましたw
これもまた、「津軽」を感じさせる(と個人的に思う)字体で、北海道新幹線開業を祝う掲示が。
(画像クリックで、北海道新幹線開業告知ポスターの別ウィンドウが開きます)
津軽半島北部の、北海道へといよいよ赴く入口となる青函トンネルの本州側坑口の手前で、北海道新幹線開業と同時にそれまであった在来線の駅を大幅にグレードアップして開業した、北海道新幹線の奥津軽いまべつ駅もアピール。
そう、これから私が赴く先も、この奥津軽いまべつ駅なのです!
津軽中里駅の(ささやかな)コンコースは、ミニ民芸展示館としての一面も有しているようでした。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
厳しい寒冷な地で暮らしていく上で編み出されてきた、生活の品々…。
それぞれに付けられた津軽弁の名前にも、この土地の温もりある情感を感じ取ることができます。
民芸コーナーに鎮座していて、何とも気になった、可愛らしい弁財天の化身w
神様も、ここ津軽の地では、津軽弁で歓迎してくれるみたいですね(^o^)
ブラブラしたり、駅の管理を委託されている方と四方山話等している内に、いつの間にか1時間半近くの待ち時間が経過し、奥津軽いまべつ駅行のバスの出発時刻が迫ってきていました。
管理の方と、この愛らしい白蛇に見送られて、駅前のバス停へ。
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中里駅前バス停。
津軽中里の駅前に、ポツンと佇んで立っていました。
間もなく、バスが来るはずです。
中里駅前を発着するバスは、これで全て。
1本でも乗り遅れてしまうと、大変なことになってしまうことが、お分かりのことと思います;
因みに、真ん中の小泊行の13時24分発に乗車して十三湖へと赴き、左の五所川原営業所行の16時2分発となるバスで戻ってきました。
これから乗車するのは、17時35分発の奥津軽いまべつ駅前行(最終便!)です。
程なく、奥津軽いまべつ駅前行のバスが到着しました。
フロントと側面の、北海道新幹線とのアクセスを意味する掲示も、ちょっぴり誇らしげ^^
北海道新幹線の開業と同時に、奥津軽いまべつ駅とのアクセスを確保して、この地域の利便性アップと外からの誘客促進を図る目的で、3つの地元自治体がバス運行協議会を立ち上げ資金を拠出、弘南バスに運行を委託して実現したこの路線、その心意気にも大いに共感し、今回利用させていただきました!
(リンク先の情報は、平成28年(2016年)3月26日現在のもので、今後時刻や運賃、路線の存続等変更となることも考えられるので、利用の際は必ず各事業者等に確認してください)
マイクロバスサイズの小ぶりなバスに、乗客は私一人…。
途中で客扱いをする3ヶ所の停留所でも、乗客は無し。
結局、終点の奥津軽いまべつ駅前まで、私の貸切状態で走行しました;
…予想はしていましたが、この利用状況では、全区間乗客ゼロでの運行、ということもあるのでしょうね。
せっかくの、北海道新幹線への好アクセスの貴重な取り組みなので、何とか今後も維持して欲しいものです。
バスは、十三湖の手前から東へと進み、津軽半島を南北に貫く山地を越えます。
流れる車窓からの眺めも、田畑越しに見えるなだらかな山が、次第に道路へと近付きつつあります。
津軽半島の東側を南北に走っている、JR東日本の津軽線の踏切を渡ります。
津軽線は、津軽半島の東側を、青森から津軽半島北部の先端近くの三厩(みんまや)までを結ぶローカル線です。
北海道新幹線と並行していますが、運行会社が異なることから(北海道新幹線はJR北海道、津軽線はJR東日本)、並行在来線には該当しないこととされ、北海道新幹線開業後も第三セクター等への経営移管はされずに、引き続きJR東日本により運行されています。
やがて、バスが走る道路と少し離れて並行している北海道新幹線(正確には海峡線)の行く手に、駅らしき大きな構造物が、視界へ入ってきました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
どうやら、あれが目指す奥津軽いまべつ駅のようです。
このバスの終点も、もうあと少し…といったところ。
18時20分頃に、終点の奥津軽いまべつ駅前へ到着。
津軽中里駅前からは33km、45分の所要時間でした(運行ダイヤは、かなり余裕を織り込んであるようで、18時45分着となっていました)。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
開業して、まだ1ヶ月と少しだけということもあり、まだまだピカピカの新しさを誇る駅が、歓迎してくれました!
手前の目立つ建物は、エレベーターや螺旋階段がある棟屋で、棟屋の上部の背後にある連絡通路で繋がっている奥の建物が、駅舎の部分となります。
その駅舎の下の部分が、北海道新幹線のホームとなっています。
JR東日本管轄の新青森から始まる北海道新幹線、その最初の駅が、ここ奥津軽いまべつであり、本州にありながらJR北海道管轄の最初かつ唯一の駅でもあります。
青函トンネルも間近の、正に北海道へのゲートとなる本州最北の新幹線駅、奥津軽いまべつ。
間もなく、「北の大地」北海道へと渡ります!
<北を目指す旅-21>>
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