時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

雨上がりの車窓光景~近鉄名古屋線

2022-06-12 21:20:54 | 近畿/日本
三重県四日市市にある実家への帰省時、名古屋から乗車した近鉄特急の車窓からの眺めがとても印象的でした。

電車が通過する直前まで、かなり強い雨が降っていたようで、未だに空を覆っていた真っ黒な雲と、その雲間から顔を覗かせ始めた夕刻の太陽からの陽射しとが織りなす、強烈な明暗のコントラストで描き出された眺めからは、しばらくの間、目を離すことができませんでした。
電車が四日市に到着するまでの束の間、幻想的な自然光のアートを思いかけず堪能しました。

記事中の画像クリックで、別ウィンドウが開きます。


_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _


実家のある三重県四日市市への帰省で、京都から乗って来た東海道新幹線を名古屋で下車。
名古屋で私用を済ませてから、四日市までは近鉄を利用します。
この特急に乗車して、四日市へは30分弱で到着します。

電車の前面が、妙に汚れていたり、かなり濡れていたのが気になりました。
名古屋では、ずっと屋内にいたり、地下を移動していたりしていたので、外の様子をほとんど知る機会がありませんでした。
この後、その理由が判明します。



名古屋と三重県とを結んでいる近鉄名古屋線は、名古屋から三重県へ向け西へと走り、木曽川、長良川、揖斐川の木曽三川を鉄橋で越えます。
木曽三川を渡り終えると西から南へと大きくカーブして、名古屋を出発後最初の特急停車駅である桑名へと到着しますが、その大カーブの辺りでふと外を見遣ると…!!
真っ黒な雲に覆われた空を背景にして、大きな虹のアーチが掛かっていました!

これまで走ってきた沿線でも、道路が濡れていたりしていたので、「雨が降ったのかな?」位に軽く思っていたのでしたが、この虹や背景の空の暗さから、相当強い雨が、乗車していた電車が通過する直前まで降っていたようです;;

西から射し始めた眩しい日の光が、遠くの鉄橋や行く手の桑名の街を、幻想的に浮かび上がらせるように照らし出していた光景に、思わず見とれてしまいました。



もう少し進んで、桑名到着直前の眺め。
虹の鮮やかな色彩は、未だにしっかりと見ることができました。

更に、二重三重にも虹のアーチが見えていたことや、雲の黒さから想像するに、この時はまだ大量の水蒸気が空気中に残っていたのでしょうね。
建造物という建造物が、光を放っているかのような光景は、中々お目にかかったことがなかったので、この光輝く桑名の街に、ずっと見入っていました。



桑名を出発後は、虹の姿も消えて、空模様も徐々に穏やかな様子へと変化していきました。
それでも、所々、幻想的な光のコントラストに目を奪われます。

正面に眩しく聳えているのは、JERA川越火力発電所の煙突です。
元々真っ白に塗装されているのですが、強烈な日差しを浴び、明るくなり過ぎて白とびのようになってしまいました…;;
普段何気なく見えているものでも、光の当たり方次第で、全く別物の存在感を感じさせられ、驚かされます!

渡っている川は、朝明川(あさけがわ)で、かなり増水している…?!
桑名の手前で虹と共に見えていた真っ黒な雲は、西から東へと移動していったようですね。



四日市到着直前の、東方向の空模様。
何かの影でしょうか、薄く黒い帯が空へ向け、放射状に拡散している様子を、目にしました。

夕日に照らされた白い雲の輝き具合も、かなりの異彩を放っています。

名古屋から四日市までのおよそ30分程の行程の眺めは、すっかり見慣れてしまっていて、普段ならば特に見とれてしまう車窓風景ではないのですが、この日(2022年4月下旬)の車窓は、いつもと一味も二味も異なっていて、束の間の時間ながら、そのコントラスト同様に、強烈な印象を与えてくれました!
いつもとは異なる光の景色が心に焼き付いた、ちょっと不思議で幻想的な車窓風景でした。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿