時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

京都の漬け物とにしんそば

2017-06-14 02:48:16 | 京都
 京都名物でもある、漬け物とにしんそばを求めて、出掛けてみました。

 京都は「漬け物の都」でもあり、大小様々な漬物店が街中に店を構える、「漬け物どころ」。
 普通に街をそぞろ歩きしている最中に、小さな漬物店が目に留まることも、しばしばです。

 自分の舌に合うお店を発掘したり、実家への手頃な土産に買い求めたりするのも、楽しいひととき♪
 今回は、実家への土産に、漬け物に加えて蕎麦も買い求めたので、そのついでに、名物のにしんそばも食してみることにしました。


_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _


 大徳寺の近くに店を構えている漬物店、「大こう本店」。

 北大路に面して佇む、間口の小さな町屋で営業しています。



 こちらの、大徳寺本店では、お茶と一緒に、旬の漬け物の試食を出していただけます^^
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 お店で販売している、何種類もの漬け物が一口サイズで、宝石の如く綺麗に盛り付けられています!
 食べてしまうのが、もったいない気分ですねw


 

 それぞれの漬け物の歯応えや風味を、ジックリ噛み締めて確かめるように、味わいます。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 それぞれの食材が、漬けられることによって、より熟成された本来の美味しさを味わう悦びに浸る、嬉しい試食タイム♪
 元々買おうと思っていたものに加えて、この試食で気に入った漬け物まで購入してしまうといったことも、もちろんある訳で、お店にもお客にも利をもたらす、素敵な試食でした。



 大徳寺界隈から、四条京阪前へと移動。
 時刻はお昼時をとうに過ぎていて、昼食もまだであったので、こちらの「松葉 北店」で、このお店の名物「にしんそば」をいただくことに。

 この「松葉 北店」と、四条通を挟んだ南側の、「京都四條 南座」の隣にある、「松葉 本店」の売店で、土産用の蕎麦を買い求めました。
 四条通の反対側で、四条通からすこしだけ北へ入った場所にありながら、この北店は(時間帯もあるのでしょうが)比較的空いていて、ゆったりと食事を摂ることができました。



 注文したのは、松葉の名物である、「にしんそば」。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 20時間以上もの時間を掛けて煮た、ニシンの棒煮が、純国産蕎麦粉私用の麺に敷かれて出てくる、独特の盛り付け。
 お店にあった説明書きには、こうすることにより、にしんの旨味が浸み出て、にしんそばならではの風味が味わうことができる由。
 鼻腔をくすぐる、出汁の効いた汁の香しい香りが、食欲を掻き立てます!



 にしんそばの、旨味の源である、にしんの棒煮。
 凝縮されたにしんの風味を濃厚に、独特の弾力ある歯応えと共に、味わいます。

 棒煮の出汁が浸み込んだ汁は、さっぱりとした親しみのある美味しさで、無理なく飲み干すことができました。

 元々、にしんの棒煮は、海のない京都の伝統的な保存食品でした。
 明治期に、松葉の二代目の主人が、「みがきにしん」をそばに浸けた「京・にしんそば」を考案し、以後京都の名物として定着しました。
 にしんそばも、京都の伝統的な味覚を洗練させて、今日につたえているのですね。



 遅いお昼を摂って一休みした後、四条大橋東詰にある松葉から四条大橋を西へ渡り、四条通から少し南へ下がった高瀬川の西の畔近くに店を構える、「村上重本店」へ。

 冬には、美味しい千枚漬で知られているお店ですが、季節の漬け物を、樽出しで手に入れることができます。
 このお店では、樽出しの漬け物を試食させてくれるので、結構な頻度で、この樽出しのものを購入しています。
 この日も、樽出しの漬け物を購入。

 漬け物&蕎麦で、結構なボリュームとなりましたが、楽しい漬け物ショッピングと「にしんそば」を味わったお出掛けとなりました。
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _


 この日の戦利品w
 まずは、大こう本店で買い求めた漬け物。

 刻んだしば漬け(京志ば)と長芋わさび漬け。
 しば漬けは、このお店のものが最も口に合っているので、少々遠出をして時々買いに来ています(^^;)
 長芋わさび漬けは、試食で気に入ってしまい、購入。
 長芋のシャリシャリした歯応えと、わさびの爽やかな風味が美味しい漬け物です。



 村上重本店では、まず、しめじ入白菜風味漬を。

 昆布味で漬け込まれた、あっさりとした風味がクセになる美味しさ!
 その昆布も一緒にパックされていて、これもまたイイご飯の友になります。



 続いて、6月限定という、樽出し姫しょうがの漬け物。

 試食させていただいたところ、生姜のスッキリとした豊かな風味と、村上重本店のこだわりである、昆布の旨味を効かせた味付けの虜に。
 漬け物の美味しさを左右する歯応えも素晴らしく、即買いしましたw

 漬け物天国である京都で、時間があれば、お気に入りの漬物店を見つけるそぞろ歩きも楽しそうだなぁ、と感じた、この日の美味しい買い物でした。



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (kiki)
2017-06-18 08:05:46
京都のお漬物屋さん、数多くの中から自分のお気に入りのお店を見つけるのは楽しいですよね。
うちはこの横道、大徳寺通の昆布屋さんが贔屓です。大こうさん、見かけますが入った事が無いので今度行ってみます!
長いもわさび漬けは気になります。
松葉は観光客で混んでるハズと思い入った事が無いのです。ニシン嫌いと言うのもありますが・・・。お蕎麦屋さんも最近ラーメンと同じで京都市内では次々新規手打ちなどが開店して激戦区になりつつありますね。
返信する
kikiさん。 (taろう)
2017-06-19 07:59:53
漬物屋さんの数だけ、漬物の味も千差万別で、自分の口に合うお店に出会った時の嬉しさは、格別ですよね。
大徳寺界隈のエリアも、結構いいお店が多いですね。
私は、kikiさん御贔屓の昆布屋さんを、次回訪問時に探してみようと思います♪
長芋のわさび漬け、長芋のシャキシャキした歯応えとあっさりした美味しさに、スッキリしたわさび風味が、ツーンと来過ぎずに、絶妙な按配で味わえました^^
是非お試しを!
南座の隣の松葉本店は、外人もひっきりなしに出入りしている感じで、混んでいそうですが、本店と四条通を挟んだ北側の、井筒八つ橋の東隣にある北店は、思っていたよりも空いていて、寛いで蕎麦を楽しめましたよ。
もちろん、にしんそば以外にも色々メニューがあるので、美味しい麺と出汁の汁を味わってみてください。
返信する

コメントを投稿