ときどき「日本語」ときどき「中国語」

日本語と中国語を勉強したい方向けに、コツをまとめてみました。

「が」は「前提」!「は」は「主題」!

2023-05-17 11:42:49 | 日本語文法

「は」と「が」の使い方って外国人が一番悩むところだと思います。

 

「机があります」

「机はあります」

 

どこが違うの?って感じですよね。

文法の本を見てもいくつも説明が書いてあるし。

 

でも「は」と「が」もそれぞれのイメージを掴んでしまえば、理解するのはそれほど難しくありません。

 

まずは「は」

これは単純です。

今から話したいこと、この文の主題を示します。

「わたしは」まで聞いたら日本人はみんな「今から私についての話が始まる!」と思います。

「今日は」=今日の話が始まる

「コロナは」=コロナについての話が始まる

 

では「が」です。

実はこれ、主題が始まる前の「状況説明」なんです。

 

「つくえがあります」

この文を聞いたら日本人は「この後に言いたい事が始まる」と感じます。

「いすはありません」とか「つくえの色は黒です」とか。

あくまで主題が始まる前の前提条件です。

 

私が小さい頃、この街はとても栄えていました。

私は小さい頃、結構可愛かったんですよ。

私についての話ではない場合、助詞は「が」、私についての話なら助詞は「は」です。

 

そしてとてもよく使うフレーズ。

「私がやります」

について説明しますね。

 

これも「が」なので状況説明なんです。

「私がやります」

=だから「あなたはやらなくてもいい」

本当に言いたいことは「あなたはやらなくてもいい」、この部分なんです。

今は「私がやる」という状況ですよ!と言っているわけです。

 

では次は「は」が二つある文について説明しましょう。

 

「は」は主題なので言いたいことが二つある場合は「は」も二つになります。

私はいちごが好きです

言いたいこと:私の嗜好について

 

私はいちごは好きです

言いたいこと①:私の嗜好について

言いたいこと②:いちごについて

いちごを「本題」として取り上げているので、選ばれなかった他の果物と比べることになります。つまり「対比」ですね。

 

私はいちごは好きです=他の果物は嫌いです

 

 

私は犬を飼っています。

私は犬は飼っています。

これも同じです。

言いたいこと①:私の生活について

言いたいこと②:犬について

 

犬も「本題」なので、選ばれなかった他の動物と比べることになります。

私は犬は飼っています­=他の動物は飼っていません



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