トキ放鳥 ダニも復活 絶滅危惧種、羽毛の“掃除屋”生態研究期待(産経新聞) - goo ニュース
トキに付いてきたダニ。
ダニの野生復帰と喜んでいいものか?
新種記載される前に、トキに食べられている佐渡固有の新種カエル。
脊椎動物の新種発見なら、日本のみならず、世界的に大きなニュースだ。
☆テキスト版
トキ放鳥 ダニも復活 絶滅危惧種、羽毛の“掃除屋”生態研究期待
産経新聞2009年3月6日(金)08:05
新潟県佐渡市で放鳥され、野生復帰を目指しているトキの陰で、トキと共生する小さなダニの“野生復帰”にひそかな注目が集まっている。
熱い視線を集めているダニは「トキウモウダニ」。トキを固有の宿主とし、茶褐色で体長約0・4ミリ。トキの尾の付け根にある尾脂腺から分泌される脂や羽のくずを食べ、トキにとっては体の“掃除屋”。
日本では、昭和56年のトキの一斉捕獲にともなってトキウモウダニも野生絶滅し、環境省から絶滅危惧(きぐ)種の指定を受けている。佐渡トキ保護センターの金子良則獣医師によると、中国からもらい受けたトキに付着していたとみられ、放鳥されたトキにもすみついていることが確認されたため、研究者の間から「日本でも復活か」と注目が集まったという。
日本ダニ学会に所属し、ウモウダニの研究をしている神奈川県相模原市の飼鳥野鳥病院の長堀正行獣医師によると、トキが特別天然記念物に指定されてからは、トキウモウダニも十分な調査ができず、トキ周辺のダニなどの生態系研究が滞っていたという。
ヒトによっていったんは絶滅し、今度はヒトの手で野生に返ろうとしているトキ。トキばかりに注目が集まるが、トキによって生かされているトキウモウダニなど生態系にも大きな変化をもたらすことが考えられる。
新潟県胎内市で3日、個体番号7番の雌が確認された。2日、長野市にやってきた3番の雌に続き、試験放鳥後2例目の本州飛来に、本州トキの捕獲と佐渡島への移送を求める地元の声が高まっている。
しかし、安易な保護は同省が続けている野生トキの調査をゆがめるとの指摘もある。長堀獣医師は「トキの野生復帰には、さまざまな生物への影響がある。トキウモウダニを野生動物との共生について考えるきっかけにしてほしい」と話している。
ネットから消えてしまったようだが、新種のカエルに関する記事もあった。
☆テキスト版
佐渡で新種カエル発見 放鳥トキのエサに
配信元:産経新聞
2009/03/01 01:24更新
国の特別天然記念物のトキ10羽が放鳥された新潟県佐渡市で、新種の可能性の高いカエルが発見された。本州以南に広く分布するツチガエルに似ているが、腹部が黄色で鳴き声も全く異なるため、佐渡の固有種とみられる。放鳥トキの大切な餌になっている。脊椎(せきつい)動物の新種が国内で発見されることは珍しい。(田中幸美)
厳寒期のトキの餌場を調査している元新潟大助教の関谷國男さん(66)=両生類学=が発見した。最初の出合いから13年。生息地域の確認や遺伝子解析など丹念な調査が実を結んだ。関谷さんは「貴重な種。トキに食べられてもいいくらいに増やしてほしい」と話す。
関谷さんは平成15年度から始まった同大の地域支援活動「トキ・プロジェクト」のメンバーとして、トキのために復元した水田での両生類の生息状況や、放鳥後の冬場の餌場の調査を行っている。
2月10日、カエルやイモリを精力的に食べるトキの姿を目撃、その中に腹の黄色いカエルを確認。18日に加茂湖周辺にある餌場を調査したところ、放棄水田の側溝の周辺3メートルの範囲で40匹を発見。冬場は、水温が高い場所に集まるため、大量発見につながった。
新種のカエルとの出合いは8年にさかのぼる。学生を連れて佐渡島内の同大臨海実験場を訪れた際、両津港から近い水田で腹が黄色いカエルを見つけた。普通のツチガエルは全体に灰色で背面はざらざらとして大小のこぶがあり、「ギュッギュッ」と鳴く。佐渡には腹部の黒いアカハライモリがいるなど独自の生物がいるため、最初は黄色いカエルを見ても、「地域的な変種かな」と、さほど気に留めなかったという。
ところが、その翌年、島の北西部でこの腹の黄色いカエルが「ビューンビューン」と奇妙な声で鳴いているのに気付き、「鳴き声が違う変種はない。新種と確信した」と関谷さん。
その後も毎年調査を続け、島の特定の緯度上のため池や水田に多く分布していることがわかった。北部の大佐渡と南部の小佐渡をそれぞれ横断する山脈を越えて生息しているという興味深い事実も突き止めた。
さらに新種の裏付けには遺伝子的な知見が必要なため、広島大大学院理学研究科両生類研究施設の三浦郁夫准教授(50)に遺伝子解析を依頼。その結果、三浦准教授は「関東のツチガエルのグループと似ているが、遺伝子的には明らかに異なる」と分析。(1)鳴き声が全く違う(2)新種は腹部が黄色で背面はすべすべなど色と形状も違う(3)両者を交配させると生殖能力が非常に弱い上、子はすべて雄-などを根拠に挙げ、「新種と推定される」と話す。
研究の一部を日本爬虫(はちゅう)両棲(りょうせい)類学会で発表。昨年3月には、三浦准教授らと共同論文をまとめ、同学会刊行の英文専門誌「カレントハーペトロジー」に提出した。同誌への掲載を待ちながら、現在、新種記載論文をまとめている。関谷さんは「偶然の発見から13年もかかったが、トキとともに保護してほしい」と話す
トキに付いてきたダニ。
ダニの野生復帰と喜んでいいものか?
新種記載される前に、トキに食べられている佐渡固有の新種カエル。
脊椎動物の新種発見なら、日本のみならず、世界的に大きなニュースだ。
☆テキスト版
トキ放鳥 ダニも復活 絶滅危惧種、羽毛の“掃除屋”生態研究期待
産経新聞2009年3月6日(金)08:05
新潟県佐渡市で放鳥され、野生復帰を目指しているトキの陰で、トキと共生する小さなダニの“野生復帰”にひそかな注目が集まっている。
熱い視線を集めているダニは「トキウモウダニ」。トキを固有の宿主とし、茶褐色で体長約0・4ミリ。トキの尾の付け根にある尾脂腺から分泌される脂や羽のくずを食べ、トキにとっては体の“掃除屋”。
日本では、昭和56年のトキの一斉捕獲にともなってトキウモウダニも野生絶滅し、環境省から絶滅危惧(きぐ)種の指定を受けている。佐渡トキ保護センターの金子良則獣医師によると、中国からもらい受けたトキに付着していたとみられ、放鳥されたトキにもすみついていることが確認されたため、研究者の間から「日本でも復活か」と注目が集まったという。
日本ダニ学会に所属し、ウモウダニの研究をしている神奈川県相模原市の飼鳥野鳥病院の長堀正行獣医師によると、トキが特別天然記念物に指定されてからは、トキウモウダニも十分な調査ができず、トキ周辺のダニなどの生態系研究が滞っていたという。
ヒトによっていったんは絶滅し、今度はヒトの手で野生に返ろうとしているトキ。トキばかりに注目が集まるが、トキによって生かされているトキウモウダニなど生態系にも大きな変化をもたらすことが考えられる。
新潟県胎内市で3日、個体番号7番の雌が確認された。2日、長野市にやってきた3番の雌に続き、試験放鳥後2例目の本州飛来に、本州トキの捕獲と佐渡島への移送を求める地元の声が高まっている。
しかし、安易な保護は同省が続けている野生トキの調査をゆがめるとの指摘もある。長堀獣医師は「トキの野生復帰には、さまざまな生物への影響がある。トキウモウダニを野生動物との共生について考えるきっかけにしてほしい」と話している。
ネットから消えてしまったようだが、新種のカエルに関する記事もあった。
☆テキスト版
佐渡で新種カエル発見 放鳥トキのエサに
配信元:産経新聞
2009/03/01 01:24更新
国の特別天然記念物のトキ10羽が放鳥された新潟県佐渡市で、新種の可能性の高いカエルが発見された。本州以南に広く分布するツチガエルに似ているが、腹部が黄色で鳴き声も全く異なるため、佐渡の固有種とみられる。放鳥トキの大切な餌になっている。脊椎(せきつい)動物の新種が国内で発見されることは珍しい。(田中幸美)
厳寒期のトキの餌場を調査している元新潟大助教の関谷國男さん(66)=両生類学=が発見した。最初の出合いから13年。生息地域の確認や遺伝子解析など丹念な調査が実を結んだ。関谷さんは「貴重な種。トキに食べられてもいいくらいに増やしてほしい」と話す。
関谷さんは平成15年度から始まった同大の地域支援活動「トキ・プロジェクト」のメンバーとして、トキのために復元した水田での両生類の生息状況や、放鳥後の冬場の餌場の調査を行っている。
2月10日、カエルやイモリを精力的に食べるトキの姿を目撃、その中に腹の黄色いカエルを確認。18日に加茂湖周辺にある餌場を調査したところ、放棄水田の側溝の周辺3メートルの範囲で40匹を発見。冬場は、水温が高い場所に集まるため、大量発見につながった。
新種のカエルとの出合いは8年にさかのぼる。学生を連れて佐渡島内の同大臨海実験場を訪れた際、両津港から近い水田で腹が黄色いカエルを見つけた。普通のツチガエルは全体に灰色で背面はざらざらとして大小のこぶがあり、「ギュッギュッ」と鳴く。佐渡には腹部の黒いアカハライモリがいるなど独自の生物がいるため、最初は黄色いカエルを見ても、「地域的な変種かな」と、さほど気に留めなかったという。
ところが、その翌年、島の北西部でこの腹の黄色いカエルが「ビューンビューン」と奇妙な声で鳴いているのに気付き、「鳴き声が違う変種はない。新種と確信した」と関谷さん。
その後も毎年調査を続け、島の特定の緯度上のため池や水田に多く分布していることがわかった。北部の大佐渡と南部の小佐渡をそれぞれ横断する山脈を越えて生息しているという興味深い事実も突き止めた。
さらに新種の裏付けには遺伝子的な知見が必要なため、広島大大学院理学研究科両生類研究施設の三浦郁夫准教授(50)に遺伝子解析を依頼。その結果、三浦准教授は「関東のツチガエルのグループと似ているが、遺伝子的には明らかに異なる」と分析。(1)鳴き声が全く違う(2)新種は腹部が黄色で背面はすべすべなど色と形状も違う(3)両者を交配させると生殖能力が非常に弱い上、子はすべて雄-などを根拠に挙げ、「新種と推定される」と話す。
研究の一部を日本爬虫(はちゅう)両棲(りょうせい)類学会で発表。昨年3月には、三浦准教授らと共同論文をまとめ、同学会刊行の英文専門誌「カレントハーペトロジー」に提出した。同誌への掲載を待ちながら、現在、新種記載論文をまとめている。関谷さんは「偶然の発見から13年もかかったが、トキとともに保護してほしい」と話す
カエルさんの生息域に、トキさんが入れないように網を張ってあげるべきでは?
だれか援助してやってください。
カエルも生きてます。
トキの野生復帰はまだ始まったばかり、生き物の歴史を考えたら、始まったというのもおこがましいくらいだけれど。
ともかく、予想外の展開。という意味では今後も注視が必要だということです。
佐渡の田園地帯は碁盤の目のように圃場整備され小川も無いようです。立派なゲージも大切?かもしれませんが根本的な何かにかけているような気がします。
トキを中国から持ってきて再導入をかけようとしている博士さんたち、机の上ばかり考えていないで現場で汗をかきながら計画を立ててほしいものです。
計画を成功させるには景観を取り戻す事です。トキが空を舞いながら見る風景を考えた事がありますか。
まずは貴方がトキになって考えてください。