リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

バードストライク セントレア

2007-09-03 11:38:16 | アユの流し目/雑記帳
バードストライクが頻発している。

 中部空港では建設当時から鳥による衝突事故の懸念があった。
あるとき、公園の設計などをしている知人から伊勢湾でどんな鳥が飛行機の障害になりそうかという問い合わせがあった。
 ボクは鳥については詳しくないと断ったのだが、長良川の河口で鳥を見ているだろうから、情報を知りたいという。
 ボクがバードストライクで心配したのはカワウだった。知多半島には日本最大のカワウの営巣地がある。空港はそのまん前だ。カワウは大群で移動するし、体も大きい。低空で飛行するから離着陸時の飛行機に衝突したら相当危ないのではと思った。

 そこで、カワウの研究者と日本野鳥の会の研究者を紹介しておいた。
その後、すっかり忘れていたのだが、空港が完成してバードストライクの対策がどうなったか気になったので連絡してみた。
 彼が言うには日本ではバードストライクの研究はほとんど進んでいないという話だった。結局、鳥が住み着かないように、植える木を選ぶ。定期的に追い払う。というような方法しかないというような話だった。

 関連のニュースを見ると気にして読んでいたのだが、最初の年はコアジサシが何匹かストライクした。コアジサシは裸地に営巣するからかなと思っていた。裸地に草が生えて状況が変化して、現在は、ウミネコが増加しているということだ。

 ニュースを検索して驚いたのだが。
8月22日 
「22日のトラブルでは、着陸寸前のジャンボ機がエンジン4基すべてに鳥を吸い込み、機体にも衝突した。百数十羽の死骸(しがい)が散乱したため、滑走路を閉鎖して回収したが、国土交通省の管制保安部運用課は「10~20羽の例は過去にもあるが、これほど大量のバードストライクは国内では聞いたことがない」と話す。」読売オンラインより 以下に引用HP

8月30日
「ぶつかったのはカモメの一種、ウミネコとみられ、約50羽の死骸(しがい)が滑走路南端付近で見つかった。このため、滑走路を同10時25分から40分間閉鎖。」読売オンラインより 以下に引用HP


 衝突は夜間に起きており、空港の芝生などで夜間休息している鳥が飛び立って巻き込まれているようだ。
 夜間発着する中部空港便には注意が必要かもしれない。


カモメが進入し、滑走路を一時閉鎖 中部空港(朝日新聞) - goo ニュース
☆テクスト版

カモメが進入し、滑走路を一時閉鎖 中部空港
2007年9月2日(日)22:44

* 朝日新聞

 中部空港(愛知県常滑市)で2日午後8時すぎから約1時間半の間に、カモメが断続的に滑走路へ進入したため、計3回にわたって滑走路が最長11分閉鎖された。この影響で香港発キャセイパシフィック航空532便など計3便が中部空港から関西空港へ目的地を変更した。

 中部空港によると、着陸機の操縦士から滑走路にカモメがいると報告があったため、消防車両などを出動させて追い払った。その作業のため、3回で計21分、滑走路を閉鎖した。誘導路上に群れていたカモメが、着陸機が誘導路を通った際に驚き、各数十羽程度が滑走路に移動したとみられる。

 同空港では8月22日夜と同31日夜にもカモメの群れが飛行機と衝突し、死骸(しがい)処理のために滑走路が一時閉鎖された。


 関連記事

 読売オンラインより
鳥害深刻 中部空港 2007年8月30日
鳥また衝突 40分閉鎖 中部空港
中部空港にウミネコ 滑走路閉鎖

☆テキスト版
◎20070830 鳥害 深刻 中部空港

中部国際空港の消波ブロックに集まるウミネコの大群(29日午後5時27分、愛知県常滑市で)=加藤学撮影

 中部国際空港(愛知県常滑市)の空港島にカモメの一種、ウミネコが約1万羽の大群となって押し寄せている=写真、加藤学撮影=。22日には百数十羽が航空機に衝突する「バードストライク」も起きているだけに、空港会社は「警戒回数を増やすなど、対策に万全を期したい」としている。
中部発着便 鳥から守れ エサ宝庫? 昨年8000羽→今年1万羽

 約1万羽のウミネコが押し寄せる中部国際空港。22日には、着陸寸前の日本航空のジャンボ機に多数の鳥が衝突し、滑走路が約35分間にわたって閉鎖された。「バードストライク」は大事故にもつながりかねないだけに、空港会社も対策に乗り出した。

 空港会社によると、ウミネコは約1か月前から増え始めた。夕方、周囲の消波ブロックで羽を休め、日没後に誘導路や滑走路周辺に移って夜を過ごし、明け方には再びエサを求めて飛び立つ。開港(2005年2月)前は多い時で500羽程度だったが、昨年は約8000羽、今年は約1万羽を確認した。滑走路南端の誘導路付近に集団でいることが多い。

 22日のトラブルでは、着陸寸前のジャンボ機がエンジン4基すべてに鳥を吸い込み、機体にも衝突した。百数十羽の死骸(しがい)が散乱したため、滑走路を閉鎖して回収したが、国土交通省の管制保安部運用課は「10~20羽の例は過去にもあるが、これほど大量のバードストライクは国内では聞いたことがない」と話す。

 カモメの生態に詳しい青森県立ろう学校の成田章教諭によると、国内のウミネコは2~8月に北海道、東北で繁殖し、エサを求めて南下する。「通常500~1000羽の群れをつくるが、1万羽はかなり大きな群れと言える。誘導路付近は天敵がおらず、伊勢湾のエサも豊富で居心地がいいのでしょう」と話す。
米では墜落事故も 爆音機増設 夜間に放水 頭悩ます空港会社

 同じように海を埋め立てて造られた関西国際空港では、第2滑走路がオープンした今月2日以降、バードストライクが8件起きた。このうち4件は絶滅危惧(きぐ)2類のコアジサシで、爆音機やカラスの模型を置くなどしているが、これという決め手はないという。

 中部でも、滑走路周辺に爆音機を10基設置しているが、鳥は爆音の直後にいったん飛び立つものの、すぐに戻ってしまう。空港会社では27日に緊急対策会議を開き、警戒回数を増やしたり、爆音機を増やしたりするほか、夜間に消防車で放水して鳥を追い払うことも検討している。

 22日以降にトラブルはないが、アメリカではバードストライクによる墜落事故も起きているだけに、日本航空中部空港支店の中山栄二支店長は「事故が起きないうちに対策を取ってもらいたい」と危惧する。

 空港会社の伊藤鎮樹副社長は「夜間の巡回頻度を高めている。鳥専用のレーダー導入を検討するなど、あらゆる対策を考えたい」と話している。
(2007年8月30日 読売新聞)

 ◎20070901 鳥また衝突、40分閉鎖 中部空港

鳥が衝突、点検を受ける全日空機(1日午前0時30分、愛知県常滑市の中部国際空港で)=磯野大悟撮影

 31日午後10時ごろ、中部国際空港(愛知県常滑市)で、札幌発中部空港行き全日空716便(ボーイング767型機)が着陸しようとしたところ、鳥が機体に衝突する「バードストライク」が起きた。同機はそのまま着陸、乗員乗客にけがはなかった。

 中部空港会社などによると、ぶつかったのはカモメの一種、ウミネコとみられ、約50羽の死骸(しがい)が滑走路南端付近で見つかった。このため、滑走路を同10時25分から40分間閉鎖。この影響で、日本航空のホノルル便と、エミレーツ航空のドバイ便の出発が遅れたほか、貨物便2便も出発が遅れた。

 同空港では、8月22日夜にも、成田発中部空港行きの日航機に百数十羽の鳥が衝突するバードストライクが起きている。空港会社は、車両による巡回回数を増やす一方、夜間に消防車を配置して、発着のない時間帯に放水して鳥を追い払うなど、本格的な鳥対策を始めたところだった。
(2007年9月1日 読売新聞)

 ◎20070903 中部空港にウミネコ、滑走路閉鎖で到着遅れ100人夜明し

 2日午後8時ごろ、中部国際空港(愛知県常滑市)の滑走路上にウミネコの群れが断続的に飛来した。
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 このため、空港会社が鳥を滑走路から追い出す作業を同11時までに5回行い、滑走路が延べ46分間にわたって閉鎖された。

 この影響で、香港発のキャセイ航空機、台北発の日本アジア航空機、西安発の中国東方航空機の計3機が関西国際空港にいったん目的地を変更した。3機は同11時15分から同35分にかけて中部空港に到着したが、最終電車に間に合わず、計680人の乗客が一時足止めされ、約100人が同空港で一夜を過ごした。

 中部空港では8月22日、31日に航空機に鳥が衝突する「バードストライク」が起きている。
(2007年9月3日9時28分 読売新聞)
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2 コメント

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私も影響を受けました (世界的教養人)
2007-09-05 10:50:17
私も、先日、羽田空港を離陸する前、誘導路に飛行機が出発待ちをしていたのですが、私の乗った飛行機の5機前の飛行機が鳥と衝突し、出発がかなり遅れました。日本の空港の多くは、海沿いに作られているので、松山空港も空砲で追い払ったりはしているようです。
ところで、最近、普天間などから岩国へ米軍海兵隊の飛行機が移駐したらしく、夜間も軍用機独特の大きなエンジン音をともなってよく飛んでいるようです。松山空港の管制権は岩国の米軍がいまだに持っているようですし・・・。
米軍の駐留の意味や、自衛隊の装備強化の理由に、北朝鮮がミサイルを撃ってきたらどうするんだ!! というものがありますが、ミサイルを撃ち落とすのは技術的に困難だし、もし、核弾頭だったら、爆発は食い止めることができても、空から放射性物質を積み込んだ弾頭が落ちてくるのだから、一度撃たれたらどうしようもない気がします。それに、1発だったら高い割合で打ち落とすことができても、ダミーを含めて団体で飛んでこられたら、迎撃を管制するコンピュータの処理能力を超えるでしょうから、果たしてどれくらい当たるのか疑問ですし。
それに、岩穴からトレーラーで引っ張り出して撃つまでには比較的短時間しか要しないと言われていますし。
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内容から見て (ニイムラ)
2007-09-06 18:50:25
頭に当たったのかと思ってしまったが?
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