リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

お知らせ 「アユの産卵を見る会 第21回」 10月23日に開催します。

2010-10-24 15:42:09 | サツキマス研究会/長良川調査会
第21回 アユの産卵を見る会




日時: 2010年10月23日(土曜日)
観察会:午後4時30分より午後6時まで 
場所: 岐阜市 元浜町地先 
長良橋下流400m左岸(金華山側)目印は「あゆをみる会」の青い旗です。
会場へは鵜飼乗船場から下流に向かい、美登里橋右横の道路を河原方向へ    
通路は通常は鍵が掛かっていますが、当日は午後3時から7時まで開放します。
参加費:無料


観察会当日は産卵場から水中カメラのLIVE映像を中継して川岸のスクリーン投影します。同時に、撮影地点から新村安雄(フォト・エコロジスト)がアユの生態、産卵等について解説をします。
アユの産卵は日没直前が見頃です。午後4時40分前後が観察をしやすい時間帯です。
当日は大雨で川が濁らない限りは小雨でも行います。天候が悪い場合には電話でお問い合わせ下さい。

尚、観察会終了後、河原で「持ち込みパーティ」を行います。(モクズガニがあるかもしれません?)
連絡先: 当日のご連絡は 090-2686-0869 新村まで


各位様 
「あゆの産卵をみる会」代表世話人
リバーリバイバル研究所
新村安雄
第21回アユの産卵を見る会のご案内を申し上げます。

私たちがアユの産卵を見る会を初めて今年で21年の歳月が流れました。
人が同じではないように、川もまたその姿を変えます。長良川のこの21年間で大きな変貌を遂げました。
最も大きな変化、ダムのない長良川にできた、「河口ダム」長良川河口堰の本格運用から16年目。
近年、長良川流域ではある異変が明らかになっています。

「長良川に大きなアユがいなくなった。」
それは、河口堰による影響の一つとして、私たちが恐れていた異変でもあります。
21年前、私たちが「アユの産卵を見る会」を始めたきっかけの一つは、当時建設が進められていた長良川河口堰により、長良川の姿、つまりは生態系が変わってしまうのではという、ある不安があったからです。

その兆候はすでに、長良川河口堰が完成し、試験運用が開始されるとともに明らかになってきました。ただし、それはあまり目に見える形ではなかったかもしれません。しかし、この数年というもの、多くの漁師、川面でアユを目にする人々の多くが現実としてその異変を感じるようになっています。

その異変とは、長良川に本来の鮎の姿がないという異変です。むかし、長良川は尺鮎と呼ばれた、30センチをこえるような大型のアユが普通にみられるアユの川でした。しかし、今の長良川に大型のアユの姿を見ることは困難になっています。
なぜ、大型のアユがいなくなったのか?
「アユの産卵を見る会」は「長良川では大型のアユは子孫を残せない」のではないかと考えています。
その理由については観察会でお話しすることにします。


当会の行う「アユの産卵を見る会」は20回までをめどに開催してまいりました。長良川の異変「大きなアユがいなくなった」という現象を説明できるのも、私たちが20年にわたって「定点観測」としての観察会を行ってきたことの成果です。
一昨年より明らかになった「木曽川導水路事業」という計画があります。徳山ダムからの水を長良川に流し、下流で取水して木曽川に導水するというこの計画で、もっとも影響を受けるのはアユの産卵場所とふ化して海に下るアユの仔(し)魚です。
もし、この事業が強行された場合、私たちが観察会を行っている場所は、放水口から最も近く、最も影響をうける場所にあります。
この新たな脅威が長良川に迫る今、私たちはこの「定点観測」の意味を自覚して、今しばらく継続して行きたいと考えております。

今年の産卵場にアユたちはどんな姿で登場するでしょうか。長良川の川面にてお待ちしています。

関連ブログ


アユの12ヶ月 岐阜新聞 2007年10月


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2007年度 無修正無編集  18回
こちらから

2006年
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1999年
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