リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

せせらぎ魚道の提案 水野信彦 第122回 (1991年)参議院 環境特別委員会 での証言

2016-01-25 16:23:04 | サツキマス研究会/長良川調査会

第122回 参議院 環境特別委員会 PDF

 同 横書き

 長良川河口堰に必要な魚道は”中流域の早瀬のような”魚道 が有効と証言されています。

 24ページ 不思議なことに、「魚道」という部分が「急遽」に文字化け?しています。

この

○参考人(水野信彦君) お答えいたします。
 先ほど、岐阜県の水産試験場の方から意見を言ってくれと言われたときにお答えしたのと、そのときと私考えは変わりません。先ほどごらんいただいた最後の スライドにありましたような早瀬式の、中流域の早瀬に似せたような魚道をあそこに設置するのが一番いいんじゃないかというふうに思うんです。それは流速や 水深や底質が中央から岸の方に向かってずうっと変化していくわけですね。ですから、それぞれに応じた体力の動物たちが自分の好きな場所を選んで上っていけ る。その点、階段式魚道というのはフラットですから、一様の流れですし一様の水深です。だから、それにちょうど適したものにはいいでしょうけれども、それ に適さないものはもう全部しんどい目に遭うわけですね。それが私は非常に不自然だと思う。
 先ほど多様性ということを申し上げましたが、さまざまな動物がすんでいるというのはさまざまな環境があるからなんです。だから、できるだけ一様な環境に することは避けるべきなんです。ですから魚道の場合でも、そういうふうに水深や流速や底質を一連の変化をつけてあげて、なぎさも
あっていろんなものが上れるようにするということが大事です。それが一番目です。
 それから二番目は、水量が多少変化しましてもフラットですと一様に変化するわけですが、水深に変化をつけていますと、水量が小さくてもそこに大小の流れ ができる。大きくなってもそこの適した部分は岸の方に移りますから、そこの方を利用して上ることができる。そういうふうに非常に柔軟性に富んでおる。これ も自然の環境の一つの特徴なんですが、そういった点で中流域の早瀬に似せたらどうだろうかということを申し上げたんです。

 

 如何に全文を添付します。

 魚道の文字が 急遽 に換わっていることに注意して下さい。

第122回国会 環境特別委員会 第3号
平成三年十一月二十五日(月曜日)
   午前十時一分開会
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    委員長         安恒 良一君
    理 事
                石川  弘君
                森山 眞弓君
                西岡瑠璃子君
                広中和歌子君
    委 員
                井上 章平君
                石渡 清元君
                大島 慶久君
                木宮 和彦君
                須藤良太郎君
                原 文兵衛君
                真島 一男君
                久保田真苗君
                堂本 暁子君
                西野 康雄君
                高桑 栄松君
                沓脱タケ子君
                中村 鋭一君
                山田  勇君
   事務局側
       第二特別調査室  宅間 圭輔君
       長
   参考人
       筑波大学構造工  椎貝 博美君
       学系教授
       筑波大学名誉教  山本 荘毅君
       授
       愛媛大学理学部  水野 信彦君
       教授
       広島大学名誉教  中村 中六君
       授
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○公害及び環境保全対策樹立に関する調査
 (長良川河口堰建設問題に関する件)
    ―――――――――――――

   午後四時十六分散会

 

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