第15回 企画展 琵琶湖のコイ・のフナ物語
展示映像のエピローグに当たる部分「コイ・フナの生きる道」が完成した。完成したといっても、現物はボクのパソコンの中にある。まもなくDVDに焼き上がって出来上がりだ。
企画展の始まりが14日、明日には内覧会があるというのに、なんというドタバタ。報告書等々で綱渡りは慣れているのだが、映像制作ではこんなことができるようになったか?という感慨すらある。
昨年度WWFジャパンの「淡海と生きる~琵琶湖~」を制作した時には、画像データをカット順に並べた状態で編集スタジオに持ち込んで、映像効果やら音楽、音声などの処理をした。みなさん手慣れた方だからスタジオに入ったら後は見ていれば良いようなもの、時間的には余裕がなかったけど、安心して見ていることができた。
今回は、本当に全てを自分でやった。撮影したシーンで5秒はMさんからの借り物、それと昔の琵琶湖の静止画は博物館のものだ。あと、音楽は著作権の無くなったパブリックドメインを使用している。
パソコンをセットアップして、ソフトを入れ、そのソフトのマニュアルを見ながら覚えて、よちよち歩きから、たぶん最後は全力で走った。
今回の企画展では4本の映像を作った。
・コイ目の採餌行動の比較 4種類 約5分
・エントランスの環境映像 (水中) 7分
・コイフナの生活史 2分半
・コイ・フナの生きる道 8分23秒
ちょうど映像制作の練習問題のような内容となっている。
カットをつないだだけのモノから、エフェクトをくわえ、音声の調整から色バランスの補正まで全てのコースがあるモノまである。
ある意味では賭のような時間配分だった。カット編集までして後は編集スタジオでという時間的な余裕がない状態での作業。これだけ、集中して机に向かったのは何年ぶりかと自分でも思っている。その間に大阪奈良方面に行ったりもしているのだけど。
直前に新しいパソコンとソフトを使用するというのはとてもリスクのあることだった。でも、高性能のデスクトップと最新ソフトがなかったら、たぶんこの仕事はとうてい間に合わなかった。やれやれである。
もう一点心がけたことがある。
画像の編集にあたって、文章化をしない。ということだ。編集のオペレータとかに実際の作業を依頼するとしたら、画像の配置やら長さ、効果等については言葉にしなくてはならない。もちろん博物館と内容の打ち合わせがあるから最低限のプロットはテキストにしたが、最後のチェックにはテロップについても文章としなかった。
完全に編集作業のできる環境がある。撮影は自分で行った。
画像のつなぎは自分の記憶の中の映像をインデックスに2T(テラ)バイトの画像からデータを探した。その過程で思ったことがある。映像と文章の「文脈」の違いということだ。映像の文脈というのは妙だけど、選択、つながり、配置、装飾から文章が構成されるとするならば、映像についてもそんな流れがあるだろう。
その映像の文脈を「テクスト」化することなく行う。それは上手くいったと思うのだが、とんだ弊害で、文章がおかしくなった。つまり、こんな案配である。
映像と文章の文脈について「書けない」(>_<)
そのうち、リハビリします。とまれ、今日はビールです。
企画展はいつまで?
明日は琵琶湖に行くのだけど博物館には寄れないと思うので…。
見に琵琶湖博物館に行きたいですね.
まあ,自分で設定したので変更がカンタンなのはいいのだけど.他のブースを流してみて,初めてわかることがある音量とかは変更した方が良さそうだ.
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高原川あれこれを参照