リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

朝日新聞らしからぬ、でもないか?

2009-12-01 16:40:27 | アユの流し目/雑記帳
DV・別居の果てに…あの夫婦、別れられぬ理由(朝日新聞) - goo ニュース


 生き物と過ごす時間がおおくなると、時として感情を投影しすぎとなる、こともある。
 そんなわけではないだろうが、トキの話題。


 ☆テキスト版


 夫婦仲が険悪となり、「別居状態」が続いている。でも、これは人ではなく、トキの話。日本で絶滅したトキの繁殖のため1999年に中国から新潟県佐渡市の佐渡トキ保護センターにやって来たペア、雄の友友(ヨウヨウ)と雌の洋洋(ヤンヤン)だ。来日当初、仲むつまじい姿が話題を集め、多くの子孫を残してきた2羽の関係は岐路に立っている。

 今、トキは佐渡の空を中心に二十数羽が飛んでいる。

 国の特別天然記念物トキは2003年10月、「キン」を最後に日本産は姿を消した。1999年には、中国から2歳の友友、洋洋が贈られた。実は、日本の空を飛んでいるのは、すべて友友、洋洋の孫たちだ。99年に国内初の人工孵化(ふか)が成功し、11年間で計30羽のヒナを誕生させた。

 トキは夫婦で一生を添い遂げる鳥。来日後、しばらく、繁殖期以外も行動を共にし、互いに羽づくろいなどをしていたが、3年を過ぎるころから関係が冷えてきたという。

 不仲の原因は不明だが、理由とみられるのが、友友の「暴力」だ。ケージ内で洋洋を追いかけ回しては、くちばしでつつく。洋洋のけががひどくなり、センターは「命にかかわる」と、今年6月、ついに2羽を仕切りで分けた。さらに数年前から洋洋の右足の状態が良くなく、交尾も難しくなった。2羽は13歳。人間で言うと40~50代で、まだ繁殖も可能という。センターは、ペアを解消し、友友に新たなパートナーを見つけられるか探り始めた。

 だが、ことはそう簡単ではない。2羽は98年、中国の江沢民国家主席(当時)が天皇、皇后両陛下との会見で贈呈を約束したもの。環境省は「日本側の意向だけでペアを解消するわけにはいかない」とし、今後、専門家による検討を経て、やむを得ないと判断されたら、中国側に打診するという。(高橋淳)
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