リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

アユの産卵を見る会 2010関連報道

2010-11-01 22:01:26 | サツキマス研究会/長良川調査会
中日新聞 電子版より


☆テキスト版
アユの産卵見られず 高水温が影響?個体数少なく

2010年10月26日

撮影した産卵の映像を解説しながらアユの一生や環境の変化について語る新村さん(左奥)=岐阜市の長良川河川敷で
写真

アユの産卵を観察し、その習性や環境の変化を知る「アユの産卵を見る会」が、岐阜市元浜町周辺の長良川河川敷であった。「フォト・エコロジスト」として長良川やアユの研究を続ける新村安雄さん(56)=同市=が撮影を試み、市民ら30人が川の中のライブ映像を見つめた。残念ながらその瞬間に立ち会うことはできなかった。

長良川のアユは岐阜市流域が主な産卵場。ふ化後は暖かい海で冬を過ごすために川を下り、成長して春に遡上(そじょう)するサイクルを繰り返す。

会は長良川河口堰(ぜき)の影響を定点観測しようと毎秋の産卵期に企画し、今年は23日夕に開催した。

新村さんは産卵に適した水深15センチほどの浅い瀬で1時間ほど、水中カメラでアユの姿を探した。参加者は河川敷に設置されたモニターで映像を見守ったが、魚影が時々チラッと映るだけ。会では毎年のように産卵を見ることができただけに、参加者からは「残念」とため息が漏れた。

前日は同じ場所で、白いメスに黒いオスが群がる産卵の瞬間の撮影に成功していた新村さん。参加者にその映像を見せながら「水温が高いため産卵が遅れているのか。個体数も少なく、条件が良い日を選んでいるようだ」などと推測した。以前は産卵期になると、川がオスの群で真っ黒になるほど魚影が濃かったという。

アユの小型化など近年の“異変”についても解説。河口堰の影響で汽水域が失われ、潮の満ち引きを利用できず川を下るのに時間がかかり、途中で息絶えたり、海で過ごす期間が短くなったりしていると分析した。

新村さんは産卵期に河口堰のゲートを開放する必要性を強調して「県都に産卵場があるのは誇らしいこと。市民にはアユの一生にもっと関心を持ってほしい」と訴えた。

(久下悠一郎)

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2 コメント

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観察会の総括 (ニイムラ)
2010-11-01 22:11:23
旅が続いて、撮影映像の整理ができておりません。総括は後ほど。m(_ _)m
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Unknown (やまむら)
2010-11-04 15:07:28
郡上の人の話ですと、まだまだ川に鮎がいて、水が出てもあまり落ちてこないと言っていました。
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