米国干潟席巻の巻き貝、宮城産と判明 カキと共に渡米か (朝日新聞) - goo ニュース
牡蠣とともに渡米したという巻き貝が米国で繁殖して問題となっているという。この記事の中でコメントしている岩崎さんも指摘しているように、日本原産で外国に渡り、その国、地域の環境に多大な影響を与えている生き物はかなりある。
例えば
植物 葛 クズ→
若布 ワカメ
動物
ヒトデ →
マメコガネ
など
また、日本に入ってきて生き物にダメージを与えている生き物も多い。
サキグロタマツメタガイこの肉食の巻き貝は大陸産アサリとともに蒔かれたらしいのだが、各地でアサリを捕食している。
貝といえば、外来シジミと一緒に日本にきて長良川で繁殖しているカワヒバリガイという厄介者もいる。
カワヒバリガイについて、長良川河口堰との関係について調査したことがある。現在も繁殖を続けているこの外来二枚貝について、ちかく、カテゴリーを新設する予定にしている。
☆テキスト版
米国干潟席巻の巻き貝、宮城産と判明 カキと共に渡米か
2006年 4月13日 (木) 11:40
米西海岸で大量発生している小さな巻き貝は、実は宮城県原産だった――。東北大の研究生三浦収さん(28)=進化生態学=が、遺伝子解析によって突き止めた。ホソウミニナという数センチの貝で、かつて輸出した宮城名産のカキに便乗したらしい。干潟一面を占拠しており、在来種を絶滅させかねないとの警告も出ている。
ホソウミニナは干潟の泥の上で藻類の死骸(しがい)などを食べて生活し、国内では1平方メートルに50~100匹程度生息している。ところが、三浦さんが04年に米カリフォルニア州で調査した際、見渡す限りの干潟を埋め尽くすほどに繁殖していたという。
分布はカナダ国境周辺まで広がっており、01年には「別の干潟に侵入すれば、90年間で在来種を駆逐する」と警告する論文も発表された。昨年は、他の外来種の貝を助ける効果も報告された。
米国では1930年の記録に、日本から輸入した養殖用カキの稚貝にホソウミニナが混入していたとあるほか、日本産カキが養殖されたことのある干潟に多く見られることから、カキの稚貝輸入が原因ではないかと疑われてきた。
真相を突き止めようと、三浦さんは05年、米国4カ所と日本国内14カ所から各10匹ずつを集め、ある遺伝子の型を比べた。すると、米国産はすべて宮城県の型と一致したという。「宮城から輸出された稚貝にホソウミニナが混入した、とみるのが自然だ」と三浦さんは話す。
海の外来種問題に詳しい岩崎敬二・奈良大教授(保全生態学)は「極東アジアは、実は外来種の『輸出国』。日本は各種類の侵出経路を分析し、今後の侵出を防ぐ必要がある」と指摘している。
牡蠣とともに渡米したという巻き貝が米国で繁殖して問題となっているという。この記事の中でコメントしている岩崎さんも指摘しているように、日本原産で外国に渡り、その国、地域の環境に多大な影響を与えている生き物はかなりある。
例えば
植物 葛 クズ→
若布 ワカメ
動物
ヒトデ →
マメコガネ
など
また、日本に入ってきて生き物にダメージを与えている生き物も多い。
サキグロタマツメタガイこの肉食の巻き貝は大陸産アサリとともに蒔かれたらしいのだが、各地でアサリを捕食している。
貝といえば、外来シジミと一緒に日本にきて長良川で繁殖しているカワヒバリガイという厄介者もいる。
カワヒバリガイについて、長良川河口堰との関係について調査したことがある。現在も繁殖を続けているこの外来二枚貝について、ちかく、カテゴリーを新設する予定にしている。
☆テキスト版
米国干潟席巻の巻き貝、宮城産と判明 カキと共に渡米か
2006年 4月13日 (木) 11:40
米西海岸で大量発生している小さな巻き貝は、実は宮城県原産だった――。東北大の研究生三浦収さん(28)=進化生態学=が、遺伝子解析によって突き止めた。ホソウミニナという数センチの貝で、かつて輸出した宮城名産のカキに便乗したらしい。干潟一面を占拠しており、在来種を絶滅させかねないとの警告も出ている。
ホソウミニナは干潟の泥の上で藻類の死骸(しがい)などを食べて生活し、国内では1平方メートルに50~100匹程度生息している。ところが、三浦さんが04年に米カリフォルニア州で調査した際、見渡す限りの干潟を埋め尽くすほどに繁殖していたという。
分布はカナダ国境周辺まで広がっており、01年には「別の干潟に侵入すれば、90年間で在来種を駆逐する」と警告する論文も発表された。昨年は、他の外来種の貝を助ける効果も報告された。
米国では1930年の記録に、日本から輸入した養殖用カキの稚貝にホソウミニナが混入していたとあるほか、日本産カキが養殖されたことのある干潟に多く見られることから、カキの稚貝輸入が原因ではないかと疑われてきた。
真相を突き止めようと、三浦さんは05年、米国4カ所と日本国内14カ所から各10匹ずつを集め、ある遺伝子の型を比べた。すると、米国産はすべて宮城県の型と一致したという。「宮城から輸出された稚貝にホソウミニナが混入した、とみるのが自然だ」と三浦さんは話す。
海の外来種問題に詳しい岩崎敬二・奈良大教授(保全生態学)は「極東アジアは、実は外来種の『輸出国』。日本は各種類の侵出経路を分析し、今後の侵出を防ぐ必要がある」と指摘している。
あと、宇和海ではカサネカンザシが養殖網などに大量に付着して、漁業被害が出ているようです。
ムラサキイガイは、瀬戸内観沿岸でも、20年くらい前は岩礁や港の護岸などにびっしり付着していましたが、いまは非常に減少しています。TBTなどの影響かと言う人もいますが、開放的な場所も、閉鎖的な海域も同様の傾向が見られますので、ちょっと疑問です。以前と比較して比較的大きな個体がまれにしか見られません。捕食の影響があるのかもしれません。