リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

ジャンプして

2005-06-08 20:59:29 | サツキマス研究会/長良川調査会
 サツキマスは何処へ行ったか。
塩焼きにして食べてしまったのだが、少し事情を話さなくてはならない。

 何度となく書いてきたことだが、今年のサツキマス漁は今までにない不漁となっている。
数も少ないのだが、捕れる魚も、とても小さなものだ。
 この小さなサツキマスがどういう由来のものか、つまり、ホントに海にまで下ったものかどうか、調べてみようと、手を尽くして、魚を集めている。
 ボクが必要なのは、大きさと写真、そして、頭である。
 サツキマスの頭の中には、耳石という堅い骨のようなものがある。耳石には一日に一回り大きくなる日輪(年輪は1年)があって、そいつをとても高価な装置で分析すると海に行ったかどうかが分かる。

 そこで、釣り人に、食べた後、頭を下さいとお願いしてまわっている。
その結果、時々は、身のほうもボクのものになるというわけである。

 以前、一度にたくさんのサンプルを手に入れようと、料亭にもらいに行こうかと考えたことがあって、漁師さんに相談した。

にいむらさん。たのむで それだけはやめてくれ。

このようなお願いをしてまわるのは、かなり、哀れに思われるもののようでもある。

にいむら
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4 コメント

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意地というか (村山嘉昭)
2005-06-08 22:52:51
ふぅ~。

それだけ、捕れなくなっているということなのかなぁ。

捕れなくなったことを認めたくないし、そっとしておいて欲しいということなのかなぁ。

なんだか悲しいなぁ。

先月、某アウトドア誌の取材で郡上八幡に行った際、ある釣り具屋さんの初老の婦人から話を聞いたんです。

で、吉田川の話をいろいろ聞いたら「昔に比べたら、いまの川はもうダメだよ」って言うんだよね。

でも、そう言われるのは今の時代の川しか知らない者からしたら悔しいから「いまの時代より山が良くなったら、昔みたいになるんじゃないですか」って真剣に聞いたら、「昔には戻らない」って言うんだよね。寂しげな表情で。

でも、もし河口堰のゲートがアユの遡上時期にでもオープンしたら、川は戻るんじゃないか、そう思いたいですね。
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Unknown (ガンポー@イワカタ)
2005-06-09 09:00:52
サツキマス、美味いっすよね。

昔、調査の手伝いの見返りにサツキマス飯を食わしてもらった事が思い出されます。

普段は高級魚でとても口に入りませんが・・・



アユが川のイワシと言っていたようにサツキマスも川のカツオといえるくらいの川がどこかに無いもんか。(あるわきゃ無い!)



ご無沙汰です!



・・・イワシも近頃は高級魚か。
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哀れということ (ニイムラ)
2005-06-09 10:07:30
 漁師さんがやめてくれ、といったのは、数がいないからと言うわけではなくて、人様が捨てるものをもらいにいくのは、情けないということ。目的が研究でもやはり、みっともないと思ったようです。もっとも、料亭では頭つきも使っていたから、と言う意味もあるけど。

 ガンポー、やっと、壁、塗装しました。はは。
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そうかそうか (村山)
2005-06-09 16:14:39
そうなのかぁ。

勘違いでした。ガンボーさん、ご無沙汰してますー
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