リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

サツキマス・サクラマス・ビワマス・ニジマス、そしてイワナ

2005-06-09 19:30:19 | たべる記
岐阜で「ゴリ集会」という由緒は正しいが、妙な名称の研究会を開催した時のこと、日本で手にはいるマスの仲間の食べ比べをした。

 条件を統一するため、それぞれの魚の研究者がこれぞという季節に魚を手に入れ、一度、マイナス60℃のデープフリーザーに保管する。そして、研究会の当日に、ルイベとしてみんなで食べて、どれが一番美味しいか、どの魚がなにかを当てるというものだ。

それぞれのエントリーは以下の通り。
・サクラマス 北海道  小宮山さん
・ビワマス  琵琶湖博 桑原さん
・ニジマス  高原川(岐阜県)徳田さん
・イワナ    同   
 イワナとニジマスは神岡のチンカブ会というグループが渓流の清水で飼育したもの。
・サツキマス にいむら
であった。

 ゴリ集会は魚類研究者のなかで、ヨシノボリとカジカの専門家が参加している。
それぞれ、われこそはというメンバーだが、40名ほどが参加して、2名しか魚の名前が当たらなかった。
 イワナはかなり味が違っているのでほとんどがわかった。
 ニジマスは多少、身の色が違っていることから、正解率が高かった。
 問題は、残りの3者である。
 サクラマス、ビワマス、サツキマスは互いに近縁で、亜種と言う関係。しかも、全てを食べたことのある人間は、当日には誰も参加して居なかった。

 ところで、ボクはというと、サクラマスとビワマスを取り違えた。
 サクラマスと思った方が、脂がのって味わいが深いことから、そう思ったのだが、その魚はビワマスだった。サクラマスをよく食べる北大のメンバーによると、その時のサクラマスはすこしだけ時期遅れで小振りだったという。ベストならもっと美味しいそうだ。
 結果は満を期してベストサイズを送ってくれた、桑原さんのビワマスの方が美味しかったんだ。

 さて、サツキマスである。
 その時、気が付いたのだが、サツキマスには特有の臭いがあった。神岡の徳田さんは、
 この臭い、異臭魚と紙一重とちがう。 
 とのたまうた。

  参加した魚の中で、最も流域の人口の多い川で獲れたサツキマスは、たしかに、特有の臭いがした。
 ただ、それは、不快なものではなく、いろいろな成分からなる。深い味わいとも言えるものだった。

 にいむら
 
この項、つづく
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4 コメント

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全問不正解! (ひらまつ)
2005-06-10 06:59:07
 まったく、あの時、全問不正解はちなみに

私でした。我が故郷は海魚食なもので、河の魚とは

アユ、新巻きサケ、アマゴこれだけです。だから、サケ型の魚は紅身であれば、サケの仲間はすべて一緒なわけで、

微妙な差などを関知するシステムが存在しないわけです。

特有の臭みが識別のキーのようですが、海魚食地方は淡水魚の嫌いな人が良く言うことですが、”河の魚の臭みがいやだ”らしいです。だから、アユなどは嫌いという人が多いようです。地方により、それぞれ培われた食の文化とそれに絡む味の文化、面白いと思います。
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そうでした (ニイムラ)
2005-06-10 13:47:59
誰か、全然当たらないひとが居たけど、思い出せなかった。

 でも。全部外すのはかえって難しいと思う。
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記憶が… (とくだ)
2005-06-10 15:46:04
 あの時、僕が魚もって行ったの忘れてました。ニジマスとイワナ持ってんたんだっけ?もう、15年以上前かなー。

でも、サツキマスの香りというか臭さは良く憶えています。油臭に近かったように思います。

でも、あの匂いがサツキマス独特のものだと言われて、納得いかないながらも、そんなものかと感じたのでした。



 海岸地域では、川魚を本当に嫌いますね。むかーし、釜石の川で釣った23cmほどの如何にも美味しそうなヤマメを民宿のおばさんに焼いてくださいとお願いしたら、

「ほんとに、これ食うだべか」と言われ、がっかりした記憶があります。

川魚が大好きな僕には、川魚特有のニオイというは、まったく理解できないのでした。
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すんません (かわうみ@ガンポー)
2005-06-11 00:24:48
TBが上手く行かなくて気がついたら4連荘に・・・

余計なのは消しといて下さい。m(__)m
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