頭部強打し失明? 試験放鳥トキ(産経新聞) - goo ニュース
たとえ餌不足であっても餌やりはしない。
そう、専門家会議で決定した矢先に、一羽のトキが死んだ。
この出来事の後、新潟県知事と佐渡市長が環境省に要望を行った。
放鳥トキ、緊急時には捕獲も…冬場は餌も不足(読売新聞) - goo ニュース
その時点で、思ったことを書くつもりだったが、ぐずぐずしているうちに以下のコラムが書かれた。
死ぬと言うことも含めての自然の営みなのだ。人々の注視のもとでの死はむしろ、初めて放たれたトキの死としては、幸運だったのだろうとおもう。
産経ニュース 主張 放鳥トキの死 野生復帰に非情さも必要
☆テキスト版
頭部強打し失明? 試験放鳥トキ
産経新聞2008年12月14日(日)08:05
新潟県佐渡市で試験放鳥されたトキのメスが9日、佐渡島で野鳥に襲われた問題で、トキは頭部を強打し、左目の視力を失うようなけがを負った可能性の高いことが13日、産経新聞の写真を見た専門家の分析で分かった。
襲撃から約1時間半後の9日午前に撮影した写真を見た佐渡トキ保護センターの金子良則獣医師(50)は「左目が半分ほどしか開いていない。首は腫れて血のようなものも見える」と判断。パニックになったトキが頭を木などで強く打ち、中枢神経を損傷したとの見方を示した。
また、トキが地面を転げ回り羽をばたつかせたことについて、金子獣医師は「バランスを崩し、立てない感じ。視力や神経系の異常を裏付ける。異常があるのは間違いない」と話した。メスのトキの安否は9日以降、確認されていない。
☆テキスト版
放鳥トキ、緊急時には捕獲も…冬場は餌も不足
読売新聞2008年12月16日(火)14:38
放鳥トキ、緊急時には捕獲も…冬場は餌も不足
(読売新聞)
新潟県佐渡市で国の特別天然記念物トキ10羽が放鳥されて間もなく3か月を迎える。
市内の山林で14日、メス1羽が死んでいるのが見つかり、本格的な野生復帰に向けて、冬場の餌不足とともに、不測の事態への対応にも関係者の目が向けられている。
環境省によると、死んだメス(1歳)は、今月9日の観察で、約5時間、ほとんど水田で移動せず、飛び立っても木に止まれないことが確認された。
衰弱したトキについては、8日に開かれた環境省のトキ野生復帰専門家会合(山岸哲座長=山階鳥類研究所長)で、緊急時に限って捕獲・収容することを決定したばかりだった。
問題のメスは、ケガをした可能性があるとされ、観察態勢を強化して確認のうえ、捕獲などの対応を検討することになっていた。だが、骨だけの 死骸 ( しがい ) で発見された。
環境省は15日現在、行方不明の1羽と死んだ1羽を除く、8羽について所在を確認している。
専門家会合では、自力での採餌が難しくなる冬場の対応を巡って意見が交わされ、自然下での生態に関するデータ収集を重視するため、給餌は原則として行わず、緊急時に限って、捕獲・収容することで一致した。だが、山岸座長は「継続的な観察で餌不足は把握できるが、けがをしたり、外敵に襲われたりするなど不測の事態への対応は難しい」と打ち明ける。
☆テキスト版
【主張】放鳥トキの死 野生復帰に非情さも必要
2008.12.22 03:10
このニュースのトピックス:主張
トキが死んだ。
佐渡島の山林で死骸(しがい)が見つかった。9月末に放鳥された10羽のうちの1羽である。先日、他の鳥に襲われ、けがをして弱っていた雌だった。
雄と一緒に行動し、来春の繁殖も期待されていただけに残念だ。
これから厳しい冬を迎える。本土ほどではないとはいえ、佐渡島には雪が積もる。トキの餌探しは難しくなるし、タカなどの猛禽(もうきん)類に狙われやすくもなるだろう。命を落とすトキが、今後も続くことが考えられる。
このトキの死を受けて、新潟県知事と佐渡市長は、環境大臣に要望書を送った。環境省の専門家会合が、厳冬期の暮らしもトキの自活力に委ねることにしている方針を「非情」とみて、その見直しを求める内容だ。
気持ちはわかる。しかし、野山に放たれたトキの一部が死ぬのは避けられないことなのだ。知事と市長は、放鳥トキへの「温かい対応」を望んでいるが、餌を与えたりすると、トキの健全な野生復帰は果たせない。
今回の試験放鳥の目的は、日本の自然界から一度は消えたトキを復活させるための基礎データの取得である。トキが日本の四季と自然の中で、どんな行動をとるかということさえわかっていない。
トキの生存率も今後の放鳥計画を立てるうえで、重要な意味を持つ。ここは、あえて心を鬼にして温かく見守る姿勢に徹したい。そうすることが、トキにとって一番の道であるはずだ。
今のトキに必要なのは「個体」の生命維持だけでなく、生態系の一員として生きていける「種」としてのトキの存続である。
自然界で、死のない生はない。この事実を忘れると、おかしなことになってしまう。
トキを食べた動物は、それで命をつないだ。野生復帰は、死ぬことも意味している。冬には餌不足に苦しむ動物が少なくない。それを乗り切ると、明るい繁殖の春が待っている。何羽のトキが冬を越せるか。結果によっては、次の放鳥時期を秋から春に切り替えることも考えるべきだろう。
環境省は、トキの野生復帰とそれに伴う死の意味を、国民に広くしっかり説明すべきである。子供たちに生態学の一端と命の重さを教える機会にもなる。膨大な税金が投入されていることも忘れてもらっては困る。
たとえ餌不足であっても餌やりはしない。
そう、専門家会議で決定した矢先に、一羽のトキが死んだ。
この出来事の後、新潟県知事と佐渡市長が環境省に要望を行った。
放鳥トキ、緊急時には捕獲も…冬場は餌も不足(読売新聞) - goo ニュース
その時点で、思ったことを書くつもりだったが、ぐずぐずしているうちに以下のコラムが書かれた。
死ぬと言うことも含めての自然の営みなのだ。人々の注視のもとでの死はむしろ、初めて放たれたトキの死としては、幸運だったのだろうとおもう。
産経ニュース 主張 放鳥トキの死 野生復帰に非情さも必要
☆テキスト版
頭部強打し失明? 試験放鳥トキ
産経新聞2008年12月14日(日)08:05
新潟県佐渡市で試験放鳥されたトキのメスが9日、佐渡島で野鳥に襲われた問題で、トキは頭部を強打し、左目の視力を失うようなけがを負った可能性の高いことが13日、産経新聞の写真を見た専門家の分析で分かった。
襲撃から約1時間半後の9日午前に撮影した写真を見た佐渡トキ保護センターの金子良則獣医師(50)は「左目が半分ほどしか開いていない。首は腫れて血のようなものも見える」と判断。パニックになったトキが頭を木などで強く打ち、中枢神経を損傷したとの見方を示した。
また、トキが地面を転げ回り羽をばたつかせたことについて、金子獣医師は「バランスを崩し、立てない感じ。視力や神経系の異常を裏付ける。異常があるのは間違いない」と話した。メスのトキの安否は9日以降、確認されていない。
☆テキスト版
放鳥トキ、緊急時には捕獲も…冬場は餌も不足
読売新聞2008年12月16日(火)14:38
放鳥トキ、緊急時には捕獲も…冬場は餌も不足
(読売新聞)
新潟県佐渡市で国の特別天然記念物トキ10羽が放鳥されて間もなく3か月を迎える。
市内の山林で14日、メス1羽が死んでいるのが見つかり、本格的な野生復帰に向けて、冬場の餌不足とともに、不測の事態への対応にも関係者の目が向けられている。
環境省によると、死んだメス(1歳)は、今月9日の観察で、約5時間、ほとんど水田で移動せず、飛び立っても木に止まれないことが確認された。
衰弱したトキについては、8日に開かれた環境省のトキ野生復帰専門家会合(山岸哲座長=山階鳥類研究所長)で、緊急時に限って捕獲・収容することを決定したばかりだった。
問題のメスは、ケガをした可能性があるとされ、観察態勢を強化して確認のうえ、捕獲などの対応を検討することになっていた。だが、骨だけの 死骸 ( しがい ) で発見された。
環境省は15日現在、行方不明の1羽と死んだ1羽を除く、8羽について所在を確認している。
専門家会合では、自力での採餌が難しくなる冬場の対応を巡って意見が交わされ、自然下での生態に関するデータ収集を重視するため、給餌は原則として行わず、緊急時に限って、捕獲・収容することで一致した。だが、山岸座長は「継続的な観察で餌不足は把握できるが、けがをしたり、外敵に襲われたりするなど不測の事態への対応は難しい」と打ち明ける。
☆テキスト版
【主張】放鳥トキの死 野生復帰に非情さも必要
2008.12.22 03:10
このニュースのトピックス:主張
トキが死んだ。
佐渡島の山林で死骸(しがい)が見つかった。9月末に放鳥された10羽のうちの1羽である。先日、他の鳥に襲われ、けがをして弱っていた雌だった。
雄と一緒に行動し、来春の繁殖も期待されていただけに残念だ。
これから厳しい冬を迎える。本土ほどではないとはいえ、佐渡島には雪が積もる。トキの餌探しは難しくなるし、タカなどの猛禽(もうきん)類に狙われやすくもなるだろう。命を落とすトキが、今後も続くことが考えられる。
このトキの死を受けて、新潟県知事と佐渡市長は、環境大臣に要望書を送った。環境省の専門家会合が、厳冬期の暮らしもトキの自活力に委ねることにしている方針を「非情」とみて、その見直しを求める内容だ。
気持ちはわかる。しかし、野山に放たれたトキの一部が死ぬのは避けられないことなのだ。知事と市長は、放鳥トキへの「温かい対応」を望んでいるが、餌を与えたりすると、トキの健全な野生復帰は果たせない。
今回の試験放鳥の目的は、日本の自然界から一度は消えたトキを復活させるための基礎データの取得である。トキが日本の四季と自然の中で、どんな行動をとるかということさえわかっていない。
トキの生存率も今後の放鳥計画を立てるうえで、重要な意味を持つ。ここは、あえて心を鬼にして温かく見守る姿勢に徹したい。そうすることが、トキにとって一番の道であるはずだ。
今のトキに必要なのは「個体」の生命維持だけでなく、生態系の一員として生きていける「種」としてのトキの存続である。
自然界で、死のない生はない。この事実を忘れると、おかしなことになってしまう。
トキを食べた動物は、それで命をつないだ。野生復帰は、死ぬことも意味している。冬には餌不足に苦しむ動物が少なくない。それを乗り切ると、明るい繁殖の春が待っている。何羽のトキが冬を越せるか。結果によっては、次の放鳥時期を秋から春に切り替えることも考えるべきだろう。
環境省は、トキの野生復帰とそれに伴う死の意味を、国民に広くしっかり説明すべきである。子供たちに生態学の一端と命の重さを教える機会にもなる。膨大な税金が投入されていることも忘れてもらっては困る。
日本在来の朱鷺は、獲らない触らない方式の文化財保護法による後手後手に回った保全計画により絶滅したことは周知の事です。
朱鷺は試験放鳥すべきランクの鳥ではない、多くの税金を使い朱鷺の復活を目指すなら、まずは半野生状態(餌が不足する時は餌を与える事も視野に入れ)の期間をとり徐々に野生化を促すという方法をとるべきである。
朱鷺という鳥の座標が理解できていないと考えられる。
朱鷺が置かれている現状が解っていないのではないだろうか。
まずは、いかに多くの朱鷺を空に舞わせる事が大切なのである。
その後、その沢山の朱鷺が棲息できる自然環境を取り戻し、整える努力をすればよいのではないか。
その後に、研究を行えばよい。
「木を見て森を見ず」日本の学者さんたち、少しは戦略を考えなさい。
それにしても、飼われていたのにあの用心深さ?
播いたらエサを食べるかなあ?