リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

昭和天皇とあじな話

2007-05-16 20:55:39 | アユの流し目/雑記帳
> From: NIIMURA Yasuo
> Sent: Wednesday, October 23, 2002 8:53 PM

> Subject: ごちそう賛歌 アジメドジョウ

>
> 各位様
>
> 日頃ご無沙汰いたしております。
> 10月25日(金)放送の料理番組(?)に係わっております。
> ご笑覧ください。
>
> ごちそう賛歌 (金曜アクセスライン内)
> ○10月25日(金) NHK教育CH 午後8時~8時30分
> (再放送)
> ○10月28日(月)NHK総合CH 午前9時30分~10時
>
> 閑話休題
>  岐阜県飛騨地方に伝わるアジメドジョウを素材とした朴葉ずし(朴の木の葉で包ん
> だすし)に関する番組です。アジメドジョウは日本固有の渓流に棲むどじょうです
> が、先の天皇とこんなエピソードがある(とされます)。
>  アジメドジョウの発見者、丹羽先生が昭和天皇御進行の折、「味のよい女、と書い
> て味目(あじめ)と言います」というと、先の天皇は声を出して笑われた。というこ
> とです。
>
>  HNKの番組ですから、このエピソードを紹介することは難しいとは思いましたが、
> そもそも、この話のもととなる資料がありません。ところが、今日になって、その場
> に居合わせたという人に話を聞きました。
>
>  その人とは、安福康次さん。岐阜県郡上八幡在住の仏像彫師にして、鮎つり名人、
> 大正5年、郡上生まれ。以前郡上漁協の組合長をされていた方です。
>  たまたま、サツキマスの産卵を観察した帰り、お宅にお邪魔して四方山ばなし。今
> 度私がアジメドジョウの番組に出る話をすると、丹羽先生が下呂温泉に滞在中の昭和
> 天皇にアジメドジョウを持っていったとき、安福さんが手伝ったということでした。
>  以下会話ふうです。
>
> 私:そのとき丹羽先生が、あじめとはおいしい女という意味だと話されて、天皇が笑
> われたそうですが‥。
> 安福:いいや。それは、「ザットノヘノコ」のことじゃ。あじめじゃない。
> 私:???。
>  居合わせた娘さんたちが笑い出す。へのこ、といのはナニのこと、それはわかるの
> だが、いったいなんという魚だろう。
> 安福:ツチクジじゃ。
>  ツチクジの和名は「カマツカ」のこと。うむ。しかし、「ざっと」とはなんだ?
> ?。
> 姉:「ざっと」というのは、座頭のこと。
>  つまり、ザットノヘノコは現代風にいうと、「目の不自由な方の男性生殖器」とい
> うことになる。
> カマツカが、どうしてそんな名前になったのだろうか。安福さん曰く。
> めくらは「へのこ」をつかまれるまでわからずにいる。つちくじ(カマツカ)も砂に
> 潜っていて、人間が掴むまでじっとしている。そこが同じ‥。ということであった。
>  もうずいぶんと昔の話で、丹羽先生の人となりは知らず、まじめそうな肖像写真を
> 見るばかりだが、そのような説明を天皇に申し上げたものらしい。愉快。
>
>  笑い声が聞こえた。と安福さんが言っていたが、やがて、別の間にいた安福さんた
> ちのところへ侍従がきて、「陛下が声を出してあんなに笑われたのははじめてだ」と
> いったそうである。
>                                       
>     以上あじめ異聞。
>
>  面白い話を聞いたわけですが、こう放送禁止用語が多くては、どのみち番組では、
> 紹介できないエピソードでした。
>                           
>                             にいむら拝
>
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