リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

荷物の中身は「アマミノコギリクワガタ」

2014-05-28 21:20:55 | リュウキュウアユ研究会/奄美大島

ゆうパックで誤配送された荷物は「アマミノコギリクワガタ」だった。送ったのは採取家、送り先は沖縄の昆虫販売店だった。いろいろなものが見えてくる事故!?

 毎日新聞 クリップ

 ☆テキスト版

ゆうパック:「遅配でクワガタ全滅」採集家が日本郵便提訴

毎日新聞2014年5月28日(水)15:00
 ◇「腐ったので廃棄」死骸も「標本として価値」

 宅配サービス「ゆうパック」の配達が遅れたことが原因で荷物のクワガタ240匹が死 に、死骸も無断で捨てられたとして、大阪府の昆虫採集家の男性が、日本郵便(東京都千代田区)を相手取り、19万2000円の賠償を求める訴えを大阪地裁 に起こした。同種のクワガタは数千~数万円で取引され、標本の価値も高いという。28日に第1回口頭弁論があり、日本郵便側は争う姿勢を示した。

 訴状などによると、男性は沖縄県の昆虫店の注文を受け、鹿児島県の奄美大島で「アマミノコギリクワガタ」を採集。昨年7月2日、240匹を沖縄へゆうパックで送った。

 ところが、到着予定日の7月4日に届かず、男性が問い合わせたところ、郵便局側のミスで熊本県に誤配されたことが判明し、男性は奄美大島への返送を依頼。男性側は7月6日に届いた時点で「クワガタは全て死んでいた」としている。

  更に男性が弁償を請求したのに対し、郵便局は死骸を預かり、同9日に「死骸の価値は0円」と弁償を拒否。死骸を返すよう求めても「腐ったので廃棄した」と 言われたという。男性は「死体を防腐処理すれば標本として販売することもできた。『死骸だから0円』というのは不誠実」と訴える。昆虫店への販売代金は1 匹当たり雄1000円、雌600円で240匹分の代金の賠償を求めている。

 一方、日本郵便側は、誤配したことは認めたが、男性に届けた 時点で「7匹しか死んでいなかった」と反論。預かった死骸も240匹ではなく140匹だったとしている。代理人弁護士は「男性に返そうとしたが連絡がつか ず、腐って業務に支障が出たので捨てたようだ。動物の取り扱いに関しての約款はなく、配達中に死んだとしても免責される」と主張している。

 日本郵便によると、昆虫については▽人に危害を与えない▽死ぬ可能性があることを承諾する--などの条件で、ゆうパックで送ることができる。【堀江拓哉】

 ◇国内最大級 ペアには数万円の値も

 アマミノコギリクワガタ 鹿児島県の奄美群島などに生息する。雄の体長3~8センチ程度で、国内のノコギリクワガタでは最も大きい。8センチ近い雄の生体は雌とのペアで数万円で売られることもある。希少な色や形だと標本の方が高価な場合も珍しくないという。
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